在来工法の住宅設計、注文住宅、リフォーム、不動産のことまで国立市の大日建設株式会社にご相談を! 

 
  折々の雑感 
 
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
所在地 国立市北2-8-1 
℡ 042-577-1811 
FAX042-577-1402 
fuji25@kind.ocn.ne.jp
関連リンク集 
 
警視庁職員信用組合
齋藤成俊税理士事務所 
カマノ土地家屋調査士 
有限会社「北栄」 
 
 
 
地域の皆様と共に46年、住宅建築や不動産のことはお任せ下さい。我が社は、あなたの夢を形にする技術と熱意を持っています。 
  ごあいさつ   
 当社は、昭和50年に建設業・不動産業を創業以来、国立市を中心に都内及び近県においてお客様にご愛顧をいただき今日を迎えております。その間、公共事業をはじめ一般住宅の建設、リフォーム等を多く受注させて頂く一方、不動産部門においても積極的に取引・仲介をさせて頂いております。これからも、長年の実績で培われた技術と信用を大切にして参る所存でありますので、社長 杉山武久末永くお付き合いをお願いいたします。
    大日建設株式会社 代表取締役社長 杉山武久 

 〒186-0001東京都国立市北2丁目8番1  
 電話 042-577-1811 FAX 042-577-1402  メール fuji25@kind.ocn.ne.jp

 人の世は争いごとが絶えなくても、季節は平穏に移りつつあります。我が社の資材置き場の「サンシュの木」「フキノトウ」があらためて春の訪れを告げております。(2024.3.3)
 


自社所有賃貸物件 
 我が社は不動産物件」も扱っています。
 
賃貸物件 所在地  家賃  構造  名称・号数 
賃貸2001 立川市幸町3-20-3  月4万9千円 1K  ヒルズ
賃貸1001 立川市若葉町4-6-2  月4万8千円 1K  ヒルズ若葉
賃貸2002  立川市若葉町4-6-2  月6万3千円 2DK  ヒルズ若葉 
賃貸2002  立川市若葉町4-6-2  月4万8千円 1K  ヒルズ若葉
賃貸2003  立川市幸町2-55-3  月6万8千円 2DK  ホワイトコート
賃貸2004  国立市北2-8-1 月6万9千円 1K  ヒルズ国立 
 ※現在「ヒルズ若葉」には4部屋空き室が御座います。
折々の雑感 
雑感 「徳川幕府260年の平和は、鎖国と重武装中立」(R6.3.23) 
 最近、真田広之主演・兼プロデュースの『SHOGUN 将軍』が外国人で初めて「侍」になった三浦按針が見た戦国時代の日本を描いたドラマが大ヒットだそうです。1600年「関ヶ原の戦い」の直前に大分・黒島に漂着したリーフデ号の水先案内人で英国人の三浦按針(ウイリアム・アダムス)は五大老の一人家康に謁見し、「スペイン人が江戸湾を測量する目的は、侵略の準備だ」。また「宣教師の目的は、そこの国民をキリスト教徒に改宗させた後、スペインがその国のキリスタンと協力して征服するのが策略だ」また「ポルトガルとスペインは“トルデシリャス条約”で世界を二分する計画だ。」と進言したことで、西欧列強の侵略から日本を守ったと言われています。
 当時の西欧列強は、武器弾薬で武装した大型帆船に宣教師と聖書を乗せて、有色人種の国々を次々とキリスト教徒に改宗させながら植民地にしていました。当然ながら日本も標的にされましたが、幸いにも秀吉や家康の強気の外交と、日本中には武装した武士集団が存在し、彼らと戦うための武器弾薬などの備えも万全だったことで侵略を退けていました。当時を簡単に整理すると、1600年江戸時代は、家康が「関ヶ原の戦い」で勝利して江戸幕府を開きます。そして、1587年秀吉の「
バテレン追放令」に続いて、家康はより厳しく1612年から「キリスト教禁止令」を発令。また1637年に徳川幕府はキリスタン大名やキリスト教信者の反乱島原の乱を鎮圧。更に1641年からの「鎖国令」で出入りを徹底したことで260年間も平和が続いたとされます。近年は、キリスタン弾圧を批判する声もありますが、当時の世界情勢を思うと、特に秀吉や家康の英断は見事でした。なお「按針」とは、「水先案内人」のことだそうですが、三浦按針の家康への助言は実に的確でした。 

雑感 「1543年は鉄砲伝来、ポルトガルでは日本発見の年」(R6.3.17) 
 日本では1543年は「種子島に鉄砲伝来の年」と学びますが、ポルトガルでは「日本発見の年」と教わるそうです。また15~17世紀半ば迄を日本では「大航海時代」と言いますが、ポルトガル、スペイン、続いて、オランダ、イギリス、フランスでは「地理上の大発見時代」と呼ぶそうです。
 さて、スペインとポルトガル両国間では、1494年に世界を二分する「
トルデシリャス条約」という、なんとも傲慢な条約を締結しています。この条約による当時の世界地図では、日本はほぼポルトガル領であり、日本では1543年は「ポルトガルから鉄砲伝来」なのに、ポルトガルでは同じ年を「日本発見の年」と呼ぶ根拠だそうですから有り難迷惑な話です。
 日本は、マルコポーロの旅行記「黄金の国ジパング」から豊かな国と見られ、当初からポルトガルとスペイン双方に狙われていました。当時の西欧列強によって発見された国々の国民は「
反抗すれば虐殺、おとなしく従えば植民地」にされ、言語も発見した国の言葉に変えられています。こんな有色人種の悲劇は約500年も続き、日本でも度重なる列強の来日でキリスト教をはじめ様々の品々が日本に入り、ポルトガル語由来では、パン、コップ、ボタン、タバコ、シャボン等に名残があります。スペイン語由来では、カルタ、メリヤス、カステラ、ビードロ、シャポンなどです。また、鎖国中でも出入りしたオランダは、1609年にスペインから独立した国でしたが、アルコール、インキ、エレキ、オルゴール、ガス、ガラス、カン、コーヒー、ゴム、ポン酢、モルヒネ、ヨードチンキ、ランプ、レンズ、リックサックなどの多くの言葉が残っています。もし日本がどこかの国の植民地になっていたなら、日本語の使用は禁じられ、全ての言語がその国の言葉になっていたはずです。こんな弱肉強食の時代に日本は良く堪え忍んだと思います。 

雑感 「世界の深刻な水不足を日本の技術が救うか」(R6.3.13) 
 宇宙からの地球の写真を見ると、太陽の光を受けて表面の約7割の海面は青く輝き、地球は「水の惑星」と言われることが分ります。ところが、実際に使える真水は極めて少量の0.01%に過ぎないのに、水の恩恵を最も受けている日本人の殆どは、特段意識しないで生活しています。事実「湯水の如く使う」や「水と安全はただ」と思って生活しているのが実際と思います。
 しかし、世界には飲料水は勿論、生活用水も足りない発展途上国も多いようです。最近では、真水や飲料水を作るしかないとして、いち早く立ち上がったのが日本です。海水から真水を作るには、海水を熱して水蒸気を集めるか、濾過膜を利用するかの二つの方法があるそうです。以前は、水蒸気方式が主でしたが、莫大な燃料費がかかる上に、CO2が大量に発生する欠点がありました。そこで、最近では海水に圧力をかけて、濾過膜を通過させて塩分や不純物を除去する方式が主流のようです。この
濾過膜方式は日本の技術が圧勝しており、東レ、日東電工、東洋紡などが世界シェアの半分以上を占めていますから凄いことです。中東の産油国で裕福国は、多くの淡水化プラントが造られていますが、発展途上国からも海水淡水化装置の導入の期待が高まっています。日本語には、「山紫水明」「我田引水」「流れる水は腐らない」「魚心あれば水心」「立て板に水」「年寄りの冷や水」「背水の陣」「万物の根源は水」「覆水盆に返らず」「水清ければ魚棲まず」などの多くの言葉からも、日本は水の国でもある豊かな国と改めて思っております。 

雑感 「世界に影響を与える日本発祥の凄い物」(R6.3.7)  
 かつて、“ものづくり大国”と呼ばれた日本ですが、最近は他国の技術力の進歩や成長に追い付かれ競争力が低下しているようです。しかし日本は、永年、技術大国・発明大国として君臨した経験から、再び国際市場をリードする可能性に強い期待があります。それは、日経平均株価の最高高値や月面ピンポイント着陸の成功、半導体工場TSMCの日本誘致等が兆しでしょう。
 まず、世界に影響を与え続ける日本発祥の凄い物を確認しておきます。
 縄文土器、
漆塗り、和紙、折り紙、生け花、カラオケ、カップ麺、パン粉、養殖真珠、使い捨てカイロ、青色LED、乾電池、リチウム電池、カメラ付き携帯電話、DVD、CD、QRコード、回転テーブル、絵文字、点字ブロック、印鑑、航空母艦、強襲揚陸艦、日傘、スリッパ、クーラー付きチョッキ、亀の子たわし、蚊取り線香、オセロ、ビーチサンダル、アロハシャツ、カラオケ、ビニール傘、自撮り棒、印鑑、寒天、全身麻酔、超電導装置、八木アンテナ、ウォークマン、胃カメラ、電気炊飯器、シュレッダー、自動改札、カーナビ、エァバッグ、3Dプリンター光ファイバー、炭素繊維、液晶テレビ、3Dプリンター、ファックス、ガラスペン、鉛筆、ホッチキス、ノック式シャープペンシル、水性ボールペン、水性マーカー、筆ペン、カッターナイフ、うま味調味料、即席ラーメン、インスタントコーヒー、アイスコーヒー、レトルトカレー、カニカマ、ソフトテニス、駅伝競走、軟式野球、競輪、競艇、オートレース、ゲートボール、相撲、柔術、空手、忍術、柔道、剣道、弓道、合気道、薙刀等々と挙げればキリがありません。
 かつて、中国発祥の世界四大発明(活版印刷・紙・火薬・羅針盤)は、欧米から世界支配に悪用されましたが、日本発祥の品々は生活に密着した物が多く、世界の隅々まで文化・経済の発展に貢献をしていると思われます。 

雑感 「もうすぐ春です。楽しみな事が多いですね」(R6.2.29) 
 今年も明日から春弥生の三月です。立春を過ぎた今頃の季節は、正に「三寒四温」の繰り返しで、寒い日が3日程続くと、比較的暖かい日が4日続く寒暖の周期を実感しております。このような季節には、昔も今も春が待ち遠しいもので、春を待つ歌には様々の期待と希望が込められています。
 古くは、唐の時代の詩人孟浩然(689~740)は「春暁」で、「春眠不覚暁、処処聞啼鳥、夜来風雨声、花落知多少」と謳い、日本も平安時代の歌人清少納言は「枕草子」で「春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山ぎわ、少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる」と、日の出がようやく早くなりつつある明け方が、一番趣があると四季のうつろひを表現しています。
 また近年は、キャンデースの1976年発表の「春一番」では「雪が溶けて川になって流れて行きます。つくしの子が恥ずかしげに顔を出します。もうすぐ春ですね」と、青春ど真ん中の若者が春への期待を表現しています。因みに、今年の春一番は2月15日と気象庁は発表していますが、このように「春一番の日」を発表するようになったのは、この曲のヒットからだそうです。
 いずれにしても、春には「卒業」「別れ」「旅たち」「始まり」「出会い」「梅」「桜」などが交差して、期待感が否応なしに高まるものです。
 しかし、国際的にはウクライナやパレスチナの戦況と終結への打開策、足元では、能登半島地震の復興、清潔で誠実な政治への期待、半導体産業の回復は景気の牽引となるかなどの期待が高まっています。それでも個人的には、オープン戦初戦でいきなり本塁打を打った大谷選手や八大タイトルを独占し未踏の領域に挑戦する藤井八冠ら若者の活躍が気になっています。 

雑感 「日本のブランド力は世界一だそうですが・・・」(R6.2.23) 
 日本は長年、国際的存在感が薄く発言力が低いのに、打ち出の小槌の如く「揺さぶれば簡単に金を出す国」と見られていました。事実、国連分担金は世界第三位や政府開発援助(ODA)にも大金の血税が使われているのに国際的地位が低いのでは不満が溜ります。ところが、ニューヨークのフューチャー・ブランド (FCI)によると、日本は世界一になったと知りました。
 日本のブランド力は、日本企業や商品などの技術力の実力であり、日本が持つイメージや価値観、伝統と文化、観光資源なども含まれています。これは一朝一夕の成果ではなく、先人たちの「これでもか、これでもか」「もっと良い物が出来る」とばかりに妥協しない、完成度の高い精密な製品・食品・建築物などを作り続けた結晶です。今月22日の日経平均株価は、バブル期の
最高値を更新して3万9098円まで上昇し、失われた30年を脱することができるかと注目されますが、これもブランド力の評価の一つでしょうか。
 最近は、ウクライナの復旧・復興支援は、日本企業の成長のチャンスと持ち上げられ、道路・港湾・橋梁・通信等のインフラ整備をはじめ、農業などに多額の
復興支援が注目されています。しかし、足元では日本の国内総生産(GDP)は、円安の影響もあるとは言えドイツに抜かれ、4位に転落しています。それに、日本はエネルギーや食料品等、必需品の自給率が著しく低い脆弱な国ですから、身の丈に合った支援にとどめて欲しいものです。

雑感 「来日動機は別にして大きな影響を受けた外国人」(R6.2.16) 
 来日目的や好き嫌いは別にして、近代日本が大きな影響を受けた外国人は、「ペリー」と「マッカーサー」の存在は特に大きいものがあります。「ペリー」は米国海軍の軍人で、黒船を率いて浦賀に乗り付け鎖国中の日本を無理やりこじ開けています。「マッカーサー」はGHQの最高責任者で、1945年~1951年までの占領政策で、日本の国柄を大きく変えています。
 古くは、秦の始皇帝の家臣
徐福がいますが、日本の各地に伝説が残り、神武天皇説もある謎の人物です。奈良時代には鑑真和上が六度目の挑戦で日本に辿り着いて僧が守るべき戒律を教え、時の天皇や皇后からも慕われ仏教の発展に尽力しています。戦国時代には、イエズス会の「ザビエル」が来日して初めてキリスト教を伝来。他にも、日本文化を西洋に発信したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。家康の指南役とされるウィリアム・アダムス(三浦按針)、家康の外交顧問のヤン・ヨーステン(耶揚子)。明国から亡命し水戸光圀や水戸藩士に儒学を指導した朱舜水。幕末にはドイツの医師・シーボルトがオランダ人と偽って来日し、長崎の郊外で診療所を開くと共に、1万点もの動植物の標本や日本地図を収集するも「シーボルト事件」で国外退去となりました。更に、ユダヤの大富豪でアヘンの専売権を持つ「サッスーン商会」の日本支社で竜馬ら日本人を手下に大量の武器を薩長に売り込んだトーマス・グラバー。「青年よ、大志を抱け」のクラーク博士。大森貝塚を発見したモース博士。英国のアーネスト・サトウは英国公使館員となり、日本文化の紹介を海外に行っています。因みにサトウは「佐藤」ではなく偶然だそうです。良く観察すると、日本人の無償に近い奉仕活動と違って、共通しているのは、私利私欲や功名心など下心が見える事です。 

雑感 「日本製品への信頼は日本人に対する信頼」(R6.2.11) 
 外国人旅行者が日本でやりたい事として「食事」「買い物」「独特の歴史や文化に触れたい」などが上位に挙げられています。日本では「食育」の言葉があるように、食事で躾や健康が育てられ、日本人の礼儀や長寿大国である現実と実績が示しています。買い物で人気商品は、文房具、包丁、洗浄便座、電気ポットや炊飯器、紙おむつ、ミルク、空気清浄機、カメラ、医薬品、盆栽、化粧品などを大量に買い求めている様子を見受けます。この日本製品への信頼は一朝一夕に出来たものでなく、先人のたゆまない努力の結晶と見られ、日本人の作るもの、やることは間違いない印象を与えています。
 日本人に対する信頼を著しく高めた例として、米国の発明王
エジソンの助手は日本人(岡部芳郎)だったこと。また、喜劇王チャップリンの秘書(大野裕之)や使用人17人は全員が日本人だった他、岐阜県八百津町出身の杉原千畝は駐リトアニア領事代理時代は、ナチスに迫害されたユダヤ人に命のビザの発給。同様に2万人のユダヤ人を救い「東洋のシンドラー」と呼ばれる樋口季一郎陸軍中将。他にも、インドの砂漠を緑にかえた杉山竜丸
 多くの観光客を世界から集めるマチュピチュ村を作った
のは野内与吉。台湾の神様「義愛公」になった警察官の森川清次郎。近年では、ブータンの農業発展に貢献し国王から「ダジョー」の最も名誉ある称号を贈られたダジョー西岡京治。アフガニスタンとパキスタンで医療活動を行いつつ、用水路建設に邁進された中村哲医師らを思い出すことが出来ます。それだけに大手自動車会社の不正に続いて、親会社でも似たような不正発覚は残念極まりないことです。それなのに驚くことは、株価に大きな変動が無かったことで、これは揺るぎない信頼と実績があるからでしょう。 

雑感 「“最期は本名で迎えたい”にどんな真意が」(R6.1.31) 
 令和6年1月は早くも晦日です。元旦から「能登半島地震」「羽田空港接触事故」に始まり、そして昨年末からの「政界の裏金つくり騒動」や「芸能界の乱れた性加害騒動」は広がりも奥も深く連日テレビの格好の餌になっています。このような世相の中で、無人探査機「SLIM」の月面ピンポイント着陸の成功は世界中から明るい話題として受け止められています。
 驚いたのは、昭和49年(1974)から翌年にかけて連続企業爆破事件を起こした極左の指名手配の男が末期ガンで入院中に「最期は本名で」と本名を名乗ったことです。これに、逃げ切ったとする勝利宣言、いや逆の敗北宣言の意味があるなどの見方があります。また、病院で接触した警察官からの「後悔しているか」との質問に「はい」と答えたと言いますから、家族をはじめ大勢に迷惑をかけて「人生を棒に振った」と思ったのでしょうか。それとも未だ「
高度の政治的判断をした」と自分を誤魔化しているのでしょうか。また、今わの際に唯心(神)論に目覚めたとの見方も出来ます。
 入院中の鎌倉は多くの仏教宗派の聖地です。偽名では無縁仏として、自治体管理の霊園に埋葬ですから、本名を語り郷里に戻りたい望郷の念がよぎったのかも知れません。郷里の広島は親鸞が開いた浄土真宗の土地柄と聞きます。親鸞は 20年間も比叡山で修行を積み「どんな人でも平等に念仏で救われる」という教えを広めていますから、容疑者もそれにすがったのか。かつて「
革命は破壊から生まれる」と豪語し、機動隊にゲバ棒を振り回し、石や火炎瓶を投げて、更に爆弾闘争にと激化させ暴力に青春を捧げた過激派集団も、既に70歳から80歳の高齢者ですから時代は激しく流れています。
 この容疑者を含め彼らを想うと、一つの時代の終焉を感じています。
 

雑感 実力・人気があっても、品行方正が大切です」(R6.1.18)  
 「男は黙って〇〇ビール」などとヒットしたCMがありましたが、その有名人のイメージや好感度と売り出す商品の結び付けに成功すれば、商品も有名人も同時に爆売れた例は少なくありません。このように、その商品に知らず知らずのうちに実際より高い評価を与えることを「ハロー効果」と言い、仏像などの背後で光る後光のように神秘的な効果があります。例えば、容姿端麗な人物が薦める化粧品は「きっと効果が高い。使うとあのようになるかも?」と思ったり、好感度が高い俳優が颯爽と運転する車は安全性や性能が必ず高いと勝手に思い込むところがあります。しかし一旦、その有名人に社会的評価が激落ちする言動や不祥事が発覚すれば、全てのCMから撤退させられ、不祥事の内容によっては違約金も請求されると聞きます。
 ここ数年で、テレビなどのCMが大きく様変わりしている印象です。 
 あれほど顔出しが多かった某芸能事務所所属のタレントや「日本は世界の恥」などと侮辱した女性タレントのCMは殆ど目にすることはありません。最近では、大阪の芸能事務所所属のお笑い芸人による性加害騒動が世間を賑わせています。この騒動では、後輩芸人が、売れっ子芸人に女性を斡旋する
女衒(ぜげん)役が何人もいて「性の上納システム」も指摘されています。
また、芸人の皆さんが「女遊びは芸のこやし」「芸の為なら女房も泣かす」などの言葉が当然のように蔓延するようではスポンサー離れも当然です。
「芸人はお客様から声がかかってナンボの世界」ですから、お客に嫌われて無視されたら全て終わりです。そして、今の時代が求めているのは、スーパースターであっても、ゴミ拾いをするような謙虚な人物と思っています。

雑感 「悲観的に準備し、楽観的に対処しているだろうか」(R6,1,10) 
 自衛隊の元幕僚長が「大規模な災害では発生地の自治体は殆ど機能しないと思ったほうがいい」とコメントしていました。そのため「プッシュ型支援」と呼ぶ、国が被災都道府県から要請を待たないで、被災地へ「押しかけ支援」が不可欠と聞きます。また、危機管理評論家の佐々淳行(1930~2018)氏は、「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」と語っていたことを記憶しています。つまり、いつ起きるか分からない万が一の最悪の事態を想定して、最大限の準備を行うことで、いざ、その万が一の事態では成功を信じて楽観的に行動するのが良いという意味のようです。同氏は、繰り返し何度も説いていましたが、果たして国や自治体は勿論、各家庭や個人は“本当に悲観的に準備しているのか”今、問われています。
 さて1月1日、能登半島地震発生の被災地には、要請を待たず陸海空3自衛隊を統括する統合任務部隊を1万人規模で編成し、2日までに1000人ほどが現場に入り、偵察や救助を目的に航空機を22機、艦艇を8隻送ったそうです。更に、3日には2000人ほどに倍増させ、現在では、七千人前後の救助隊の皆さんが入っていると報じています。懸命の救助活動が行われる最中、残念ながら10日現在、被災地では203人が死亡、安否不明者は102人に上っていますが、救助された方々も相当多いはずです。しかし、テレビなどからの限られた情報や、実際に被害に遭遇された方々にとっては救助活動が遅いと感じるのも仕方ないのでしょう。そして自らも、身の回りの様々なことに、悲観的に準備し最悪に備えているのか、今一度チェックしたいと思います。 

雑感 「令和6年の行方を暗示するような大きな揺れ」(R6.1.3) 
 2024年(令和6)元旦 16時10分頃 最大震度は7 、震源地は石川県能登地方の東北東30km付近で地震が発生し、大きな揺れは青森から九州まで広い範囲に及び東京も震度3でした。一夜明けて、被害の詳細が徐々に明らかになりつつありますが、現在まで57人の死亡が確認されています。また、2日17時50分頃には羽田空港で、日本航空機と海保航空機の事故では5人が死亡と報じています。正月早々の大きな災害や事故は、令和6年の行方を暗示していると感じており、亡くなられた方々には哀悼の意を表させて頂きます。
 昨年は、中古車販売のビッグモーターの不正、ジャニーズ元社長の性加害、自民党清和会などの裏金づくり、ダイハツ工業の品質不正、更に、歌舞伎や宝塚歌劇団関連の不祥事、週刊文春の吉本興業所属芸人らの性加害疑惑報道など様々のスキャンダルがありましたが、大規模な災害は少なかったことだけは幸いと思っていました。ところが、令和6年の年明け早々から大地震や飛行機事故の発生は正月気分を覚ますに十分でした。今年は、スエズ運河やホルムズ海峡などの封鎖で輸入物資が滞り、原油価格の高騰、電気・ガスなどの公共料金や医療費などをはじめ生活物資の値上げラッシュ、また、自民党の政治資金問題が岸田政権を直撃し政情不安が広がり、衆院解散・総選挙や憲法改正を目指す方針も厳しい情勢のようです。
 新年には、誰でも平穏な年にしたいと願うものですが、災害や事故は常に高い確率で身近に潜んでいますから、くれぐれも油断大敵と思っています。 

雑感 「運河や海峡の機能不全で輸送コストが爆上がりです」(R5.12.28) 
 重要な海上輸送交通路(シーレーン)である南シナ海やマラッカ・シンガポール海峡は、資源の乏しい日本にとって生命線と言われますが、スエズ運河パナマ運河、ペルシャ湾のホルムズ海峡も同様に重要と聞きます。海に囲まれた日本の物流は、輸送コストが安価な船舶に頼る海運が殆ど100%と聞きます。デメリットは、積み下ろしの港湾整備が必要だったり、政情不安から港が使えなかったり、シーレーンの確保が直接大問題となります。
 最近、特に「スエズ運河」や「パナマ運河」の危機が叫ばれています。
 まず「
パナマ運河」は、5月~12月のパナマは本来は雨季なのに、エルニーニョ現象の影響で水不足で水位が下がり、運河を通航できる船舶が制限されて、運河の出入り口で一週間前後も順番待ちが普通だそうです。
 一方、エジプトの
スエズ運河は地中海と紅海を経由してインド洋を結ぶ要衝では、イエメンの親イランのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」による商業船への攻撃が相次いでいます。フーシ派は「ガザの市民が必要とする食料や医薬品が搬入されるまで、イスラエルの港に向かう全ての船舶の阻止を続ける」と犯行声明を出しています。なお、紀元前12世紀頃の「出エジプト記」にモーセが海を割った話は、現在のスエズ運河の入口辺りで丁度引き潮で浅瀬だったようです。また、スエズ運河は1875年、英国のユダヤ人初の首相になつたベンジャミン・ディズレーリが、スエズ運河を買収したことが七つの海を支配した大英帝国の始まりとされます。
 今回の運河の機能不全で、喜望峰廻りや南米の最南端廻りでは輸送コストが二倍近くになり、日数も10日以上余計にかかるそうですから、インフレに拍車をかかること必至です。今回の危機も是非、世界の英知でスエズ航路やホルムズ海峡などの安全を確保して欲しいものです。

雑感 「重大ニュースに自民の裏金とダイハツの不正を」(R5.12.22)  
 年の瀬も押し迫り今年の重大ニュースに思いをはせる頃となりました。 
 12月に入ると、1日に自民党の安倍派(清和会)が、政治資金パーティを裏金づくりに利用していた疑惑で東京地検特捜部が捜査中と報道され、また20日には、トヨタの子会社ダイハツ工業が30年以上も全28車種に品質不正が報道されました。それでも今年は国内では幸いにも、大きな天災や人災による被害が少ないうえに、WBCの大谷選手が10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャースが決定したことなど明るい話題が多かった思っています。
 それにしても、政界・芸能界・自動車業界など様々の分野の不正が見事に炙り出された一年でもありました。以下は個人的に思う重大ニュースです。
■3月には侍ジャパンが、3大会ぶりにWBC制覇しました。
■4月には 統一地方選挙が行われました。
■5月には新型コロナがインフル同等の「5類」に移行にしました。
■暴露系ユーチューバーのガーシー(本名・東谷義和)容疑者が逮捕。
■9月月面着陸探査機「SLIM」など搭載の「H2A」ロケット打ち上げ。
 月面着陸は4〜6カ月後の着陸を見込む。
■岸田首相がウクライナの首都キーウを電撃訪問。
■広島開催のG7には、ウクライナのゼレンスキー大統領が参加。
■中古車販売の最大手のビッグモーターの不正やパワハラが発覚。
■福島原発処理水の海洋放出が始まりました。
■ジャニーズの元社長の性加害にBBCが報道し、国連の人権委員会特別チームの調査が入り、国の内外から日本のマスコミなどの対応を批判される。
■将棋の藤井聡太七冠が八冠達成。
■WBCの大谷選手がMVP史上初二度目の受賞が満票で決まり、総額7億ドル(約1015億円)でドジャース入りが決定。
■12月1日に自民党の安倍派(清和会)が、政治資金パーティーを裏金づくりに利用していた疑惑で東京地検特捜部が捜査中。
■12月20日ダイハツ工業の全28車種が30年以上にわたる品質不正が発覚。 

雑感 「地球は温暖化しているのか。まだ想定の範囲?」(R5.12.11) 
 縄文時代には平均気温が今より3度前後高く、北海道や東北に縄文遺跡が多い理由と聞きます。当時は5m前後も海進や海退を繰り返していた事や、弥生時代の海退や古墳海進、平安海進が繰り返していることが、貝塚の場所や樹木の年輪から分かるそうです。奈良から平安時代になると記録が残っており、鴨長明の「方丈記」は、地震、台風、竜巻、飢饉に幾度も遭遇した記録書でもあり、夏目漱石の羅生門には荒んだ平安京の民衆の様子を描いています。934年ころ、紀貫之の土佐日記には赴任先の土佐から船で京都に帰る記録ですが、土佐の国府の出発地点は数キロ内陸からで今より5メートル前後も海面が高かったようです。また、平安時代に庄内平野の砂潟(酒田)にあった国府「城輪の柵」は、現在は海から4キロもあるのに、近くを流れる河川を遡って海水が押し寄せたので山に避難した記録があります。
 また、江戸時代初期1615年(慶長20)7月9日(陰暦6月1日)の
暑い季節に江戸に雪が降った記録があります。このようなミニ氷河期は江戸時代だけでも何度かあって、寛永の大飢饉(1643年)、亨保の飢饉(1732)、天明の大飢饉(1782~1788)、天保の大飢饉(1833~1839)などで大勢の餓死者の記録があります。近年、線状降水帯や暴風雨、熱中症被害などが問題視されていますが、まだ日本付近の海面上昇は聞こえて来ません。本当に海面上昇が伴う温暖化なら、ゼロメートル地帯や埋め立て地などには住むことは出来ないハズです。ところが、地球温暖化を憂慮する一方で、2030年ころからプチ氷河期を予測する人もいますから、いろいろ複雑です。 

雑感 「政治家のパーティはせこい“練金術”か」(R5.12.6) 
 “練金術”とは一般的には安価な金属から高価な金を作り出すこととされ、転じて、たいして値打ちのないものを貴重なものに作り変えるという術だそうです。モラルや羞恥心が薄くなった昨今は、政治屋や宗教家、反社らが、裏でカネ儲けするときの手段になったようです。こんなセコイ方法には馴染みが薄いのですが、今回は政治家の皆さんが具体例で教えてくれています。政治家のパーティの殆どは立食で、会費の相場は二万円なのに、わずかばかりの飲食物をテーブルに並べて利益を上げる方法が一般的と聞きます。
 さて、自民の5派閥の政治団体が、政治資金パーティーの収入を過少記載したとする告発状を受け、東京地検特捜部が各派閥の担当者から任意で事情を聴いていることが報じられています。パーティーの収入でノルマを超えた議員に対しては、相応のキックバックがあったそうで、その資金は、政治資金収支報告書に記載しないで、飲食などに私的に自由に使える裏金としていた疑惑です。つまり、出所不明の資金だからと脱税していた疑いも濃厚であり、この練金術の発覚は自民の屋台骨を揺るがす、今年最大の問題になりそうです。しかし、このようなカネに汚い政治家の腐敗構造は今に始まったことでなく、 1977年(昭和52年)当時首相経験者であった田中角栄が受託収賄で逮捕・起訴された
ロッキード事件、1988年(昭和63年)当時は竹下内閣が総辞職に追い込まれたリクルート事件などを思い出しています。
 果たして、今回はどのような結末が待っているのでしょうか・・・

雑感 「日本特有?、長いや高い事。逆に短いや低い事」(R5.11.29) 
 歴史の長い日本には、世界最古の王家である皇室をはじめ、世界一歴史の長い会社、施設、遺跡、多種多様な祭礼、文化などがあります。しかしながら、自慢出来ないことも多いようです。最も残念なことは、日本の自殺者数は世界一とされ、平成10年(1998年)に前年比で約35%増加して3万人を超えた以降は高止まりで推移していることです。銃社会で自殺が多いとされるアメリカの自殺率は日本の半分以下だそうで、イギリスでは3分の1以下ですから、日本社会には改善すべき何か大きな問題を抱えていそうです。
 特に残念なことは「
自国のために戦う意志」を問う国際的な調査で、日本では「はい」と答えた人の割合が11%と、64カ国中で最低だった事です。これでは、防衛予算を二倍にして軍備を整えても、万が一には戦いを継続することは出来ません。今戦闘中のウクライナ対ロシア、イスラエル対ハマス戦を見ても戦闘員だけでなく、一般国民による医療や食料支援、故障した戦艦や戦闘機、戦車等の新たな製造・修理支援の体制も極めて大切なことです。面白いのは、日本のパスポート保有率は、わずか4人に1人という先進国で最低水準なことです。信用度は世界最強のパスポートと言われているのに、多くの日本人が海外に行く準備もしていないのです。これは、安全で住みやすく、わざわざ外国に出かけなくても、観光地、避暑地、海水浴、山岳登山、温泉地、美味しい食べ物等々に恵まれ、国内だけで満喫出来る様々の条件が整っていることが伺えます。外国に不動産を買い求めたり、金塊や多額のドルを準備して自国から逃亡の準備するどこかの国とは全く違います。 

雑感 「ブラタモリの“すべての道は敦賀に通ず?”を観賞」(R5.11.23) 
 先般のブラタモリ「すべての道は敦賀に通ず」をビデオ鑑賞して、杉原千畝 の「命のビザ」によって多くのユダヤ難民がなぜ敦賀市に上陸した事などを知りました。日本海側の地理や歴史には疎いのですが、かつては北前船の輸送路の賑わいなどから太平洋側より栄えた時代もありました。その一つとして、1872年(明治5)9月、新橋・横浜間に初めて鉄道が開通と、ほぼ同時期に敦賀から長浜までも鉄道が開通。また、奈良時代から平安時代当時は、今のウラジオストック辺りに渤海と呼ぶ国があって、外国との交易の寄港地でした。当時の港は現在より南側に内海が続いていて、波も静かな良港だったそうです。また、明治34(1901)年には、シベリア鉄道 ウラジオストク~ペテルブルグ間が開通し、敦賀~ウラジオストック間の定期航路が開設されると、新橋(東京)からヨーロッパまで1枚の切符で渡航できる欧亜国際連絡列車(ポートトレイン)が開通されたのでした。そして、西欧でユダヤ人が迫害を受けていた当時、杉原千畝 の「命のビザ」によって多くのユダヤ難民が上陸したのも敦賀市で、この列車が利用されました。残念ながら、欧亜国際連絡列車は昭和16年、戦争とともに消えています。
 なお、千年も前の平均温度は現在より3度くらい高かったことで、海面も今より約5メートル位高く“
平安海進”とも言われています。平安海進の名残りは日本海側に多く見られ、北から代表的な潟湖(せきこ、がたこ)としては、青森県の「十三潟」、秋田県には「八郎潟」「象潟」、山形県には「砂潟(現在は酒田)」、新潟県にはその名称の通り「新潟」、鳥取県の湖山池や東郷池、島根県の神西潟・波根潟・幡竜湖などがあります。
 NHKのブラタモリは勉強になる良い番組と思います。 

雑感 「重大ニュースに藤井八冠、大谷選手のMVP受賞」(R5.11.17)  
 まだ11月中旬ですが、WBCの大谷選手が史上初のMVP二度目の受賞が満票で決まり、今年の主な重大ニュースは決まったように思えます。今年は国内では幸いにも、大きな天災や人災による被害が少ないようですから、残り一か月半も、大勢の人命が奪われる大きな事故や災害の発生がないことを祈っております。以下は個人的に思う重大ニュースです。
■3月には侍ジャパンが、3大会ぶりにWBC制覇しました。
■4月には 統一地方選挙が行われました。
■5月には新型コロナがインフル同等の「5類」に移行にしました。
■暴露系ユーチューバーのガーシー(本名・東谷義和)容疑者が逮捕。
■9月月面着陸探査機「SLIM」など搭載の「H2A」ロケット打ち上げ。
 月面着陸は4〜6カ月後の着陸を見込む
■岸田首相がウクライナの首都キーウを電撃訪問しました。
■広島開催のG7には、ウクライナのゼレンスキー大統領が参加しました。
■中古車販売の最大手のビッグモーターの不正やパワハラが発覚しました。
■福島原発処理水の海洋放出が始まりました。
■ジャニーズの元社長の性加害にBBCが報道し、国連の人権委員会特別チームの調査が入り、国の内外からマスコミの対応などが批判されました。
■将棋の藤井聡太七冠が八冠達成、
■WBCの大谷選手がMVPの史上初二度目の受賞が満票で決まる。
※衆議院総選挙は年内は見送りと見られています。
 

雑感 「立川市北部から伸びる“象の鼻”の理由」(R.5.11.8) 
 日産自動車工場跡地の大部分は武蔵村山市なのに、細長く立川市上砂町6丁目が存在しています。地元の古くからの人たちは象の鼻と呼ぶそうです。近くには我が社の資材置き場があるので良く通う場所ですが、面白いと思っております。この象の鼻と呼ぶ地域は現在は、某宗教団体が106haも購入しています。デズニーランドは47haですから、二つ以上が余裕で収まる広さです。そして、当面は森林公園の構想を発表しており、50年~100年先を見据えた遠大かつ広大な構想です。そして信者だけでなく、一般人にも開放する計画のようで、いずれは明治神宮のような森林に育てて、その中に寺院を建設する計画と聞きます。
 本題の“
象の鼻”と呼ぶ理由ですが、1609年(慶長14年)、岸村(現武蔵村山市)の有力者が徳川幕府に開発願を出して、岸村から東南に流れる残堀川沿いの開拓を始めた名残りとされます。現在では立川市の砂川辺りは玉川上水や砂川分水が流れていますが、その以前は水不足のため残堀川を人工的に引いています。その水源は狭山丘陵からなので水量が極端に少なく、別名「砂の川」と呼ばれたことが、砂川村の語源と聞きます。これに比べると玉川兄弟が多摩川の小作辺りから分水した玉川上水は、多摩台地の分水嶺の一番高い土地を巧みに見つけて都心方面に引いていますから賢いです。
 現在では、残堀川は玉川上水の下を流れて多摩川に合流しています。
 

雑感 「七国山(ななくにやま)と八国山(はちこくやま)」(R5.11.1) 
 先日、所用で町田市山崎町にある七国山(ななくにやま標高128.5m)と東村山市にある八国山(はちこくやま標高約90m)の近くに続けて行く機会がありました。名前の由来が気になったので調べますと、町田市の「七国山」からは上野・下野・相模・甲斐・伊豆・駿河・信濃・の七つの国が見渡せたからで、東村山市の「八国山」からは上野・下野・相模・甲斐・駿河・信濃・安房・常陸の八国が見渡せたからだそうです。尤も、各地の平野が見えた訳でなく、良く晴れた日には、上野国の赤城山、下野国の男体山、信濃国の浅間山、常陸国の筑波山、駿河国の富士山、甲斐国の丹波山、伊豆国箱根の山々などが見渡せたようです。 二つの山をつなぐ有名な出来事として、古くは1271年(文永8年)鎌倉の龍口寺で処刑を免れた日蓮上人が佐渡へ流された際、二つの山近くを通ったそうです。また1333年(元弘3年)5月8日、鎌倉幕府討幕の挙兵をした新田義貞は、小手指原の戦い、久米川の戦い、分倍河原の戦いで次々と鎌倉幕府軍を破って進軍した際も二つの山付近を進軍しております。更に、徳川家康没後1年経った1617年(元和3年)、家康の遺言から、駿河国久能山(現静岡市)に埋葬されていた家康の遺骸を、日光東照宮で祀る為に整備された道は「御尊櫃御成道」(ごそんひつおなりみち) と呼ばれ、これらの山近くを通って日光方面に向かっています。二つの山の距離は約40Kmで、渋滞がなければ車で1時間半程度ですが、昔は府中や久米川辺りで一泊したようです。なお、呼び方には注意が必要です。 

雑感 「壮大な誓い“バルジュナ湖の誓い”」(R5.10.25) 
 「バルジュナ湖の誓い」とは、 モンゴルのチンギス・ハンはカラ・カルジトの戦いで育ての父に裏切られて破れ、19人の家臣と共に脱出を図りバルジュナ湖まで逃れたときの誓いです。このとき、チンギス・ハンは家臣と共に湖の泥水を飲んで再起を誓ったそうで、この誓いは三国志の“桃園の誓い”に似た逸話とされます。その後、ユーラシア大陸の殆どを支配したモンゴル帝国の始まりとされる壮大な誓いです。この時、チンギス・ハンは「我とともにバルジュナの水を飲む者は、後世まで重用する」と誓っています。
 さて、百田尚樹、有本香らが率いる日本保守党が、今月17日、新橋の第一ホテル東京で旗揚げしています。この旗揚げ時の挨拶で百田氏は、この「バルジュナ湖の誓い」を引用して、「ここに集まった皆さんは、チンギスハンと共にバルジュナ湖の泥水をすすった仲間です」と語っていました。ベストセラー作家らしい実に博識のある挨拶と想います。その後、早速、名古屋で、続いて秋葉原駅前や新橋のSL広場で街宣していましたが、それぞれの広場は立錐の余地もないほどの聴衆で埋め尽くしていました。ところが、大手テレビや新聞では一切の報道はありません。このようなマスコミからの無視を乗り越え、かつ「バルジュナ湖の誓い」を忘れなかったら必ずや成功すると期待しています。ただモンゴル帝国崩壊の原因は“
内輪もめ”だったそうですから、この揉め事を如何に乗り越えることが出来るかです。 

雑感 「“日本保守党”の結党宣言を記録しておきます」(R5.10.20) 
 10月17日、「日本保守党」が力強く結党を宣言しました。
 日本保守党 代表 百田尚樹 事務総長 有本香
           <結党宣言>
 日本ほど素晴らしい国はないと私は断言します。神話とともに成立し、以来およそ二千年、万世一系の天皇を中心に、一つの国として続いた例は世界のどこにもありません。これ自体が奇跡といえるでしょう。日本列島は豊かな自然に恵まれていますが、反面、世界有数の地震国であり、台風や河川の氾濫、豪雪など、つねに厳しい災害に見舞われてきました。そのなかで日本人は互いに助け合う知恵を育み、和して穏やかに暮らしてきました。古代の漢籍に「日本人は盗みをしない。争いは少ない」と記されています。幕末から明治にかけて日本を訪れた欧米人らも一様に、日本人の誠実、勤勉、善良さを特筆しています。同時に私たちの先人は、痛手を受けても立ち直る逞しさをも培いました。国難のとき、先人は勇敢に戦って国を守ってきました。刀伊の入寇、元寇、幕末も然りです。一九世紀半ばには、列強によって鎖国の扉をこじ開けられ、欧米の植民地争奪戦のジャングルに引きずり出されはしたものの、有色人種のなかで唯一、日本だけが独立を守ったばかりか、瞬く間に列強と肩を並べる強国となりました。ところが、第二次世界大戦により、日本は木っ端微塵となりました。三百万余の尊い命が失われ、世界最貧国の一つにまで落ちぶれました。しかしそこから世界が驚倒するほどの復興を見せたのです。世界第二の経済大国へと成長し、戦後の日本は世界の平和に貢献し、多くの途上国を援助してきました。これが、私たちの国、日本です。その日本の海が、山野が、いま脅かされようとしています。他国に攫われた同胞は、何十年も祖国の地を踏むことができません。野放図な移民政策やLGBT理解増進法にみられる祖国への無理解によって、日本の文化や国柄、ナショナル・アイデンティティが内側から壊されかかっています。これらを座視していてはなりません。断固として日本を守る――。そのための新たな政治勢力が必要です。三十年間、国民の賃金は上がらないまま負担だけが増え、若い人たちが将来に希望を見い出せないでいます。早急に経済を確かな成長軌道に載せていく必要があります。結成したばかりの私たちの党は、巨象のような与党の前では「蟷螂の斧」のごとき小さな存在でしかありません。しかし、「日本を守る」という堅い意志を持つ国民が一人、また一人と集えば、必ずや大きな力になると信じています。私の残りの人生を、この党ともに歩むことをお誓いします。「
日本を豊かに、強く」。皆さん、これを合言葉に、ともに歩んでいきましょう。令和五年十月吉日 百田 尚樹 

雑感 「これを知らないと、この業界の悪質性が分らない」(R5.10.15) 
 最近、「人権デューデリジェンス(Due Diligence)」、略称:「人権DDJ」)のことを知りました。人権DDJのことを大雑把ながら調べますと、企業が社内外で事業活動を行うにあたり、関わる人材の人権リスクを特定して対処することだそうです。例えば労働関連では、
 「結社の自由および団体交渉権の実効的な承認」
 「強制労働の撤廃」「児童労働の廃止」
 「雇用および職業における差別の撤廃」
 「ハラスメント、非人道的な扱いの防止」
 「外国人労働者の権利」「労働安全衛生」
 「プライバシーの保護」などが挙げられ、海外では日本より厳しい考えが浸透している聞きます。そして、海外に広がるサプライチェーン(供給網)の中で日本政府も、昨年あたりから本腰を入れはじめたようです。
 さて、昨今の大手中古車販売店や広告会社、芸能事務所の企業不祥事は、この「人権DDJ」の観点からも恥ずべきことで、更に自社内だけでなく、取引企業にも「人権DDJ」の配慮が求められる時代です。特に、最近話題の芸能事務所関連の不祥事は、多くのタレントが映画やドラマに起用されて配信され、海外で放映されているほか、コンサートの開催、関連グッズの販売などで一儲けしていますから尚更です。つまり、現在の在籍タレントには関係無いとか、関連企業やマスコミ関係者も反省して再発防止に努力すれば許されるような甘い段階では無いようです。芸能事務所のタレントを長年使い続けたテレビ等の責任者にも厳しい対応が求められています。いまこそ、放送倫理・番組向上機構(
BPO)の出番と期待されています。

雑感 「どんなに栄華を極めても必ず終わりがくる」(R5..10.7) 
 「平家物語」の冒頭に「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者も遂にはほろびぬ 偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ」とあり、どんなに栄華を極めた国家や個人でも必ず終わりがくる、この世の無常を教えています。歴史を眺めれば数々の古代文明の崩壊をはじめ、中国の歴代王朝、ナチスドイツ、ソ連邦などの崩壊など挙げれば切りがありません。国内でも冒頭の盤石と思われた平家貴族の崩壊、続く武家社会の崩壊、戦後には軍部や住友・三井・三菱などの財閥の崩壊もありました。
 最近では、芸能界の国内最高峰の会社j事務所が崩壊の危機にあります。
 同事務所の社長による長年の児童への性虐待も「第四の権力」とされるマスコミをも押さえる圧倒的な権力で握り潰したとされます。しかし、英国のBBCや国連から、日本は児童に対する犯罪に、国際標準から大きくかけ離れている対応と同事務所やマスコミ関係者に厳しいお灸が据えられています。今、連想しているのは「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」は織田信長が好んだとされる幸若舞『敦盛』の一節です。これは、平家の若武者・敦盛を討った源氏の熊谷直実が出家する際の心情とされます。また、江戸時代の曹洞宗の僧侶で歌人の良寛和尚も「散る桜 残る桜も 散る桜」と教えていますが、いずれ散るにしても、同事務所のように世間に迷惑をかけるような散り方はしたくないものです。 

雑感 「今一度、“日本資本主義の父渋沢栄一”に学ぶ」(R5.9.24) 
 生涯で約500の企業に関わり、約600の社会事業に携わったとされる“日本資本主義の父渋沢栄一”と言えば、数年前にNHKの大河ドラマ『青天を衝け』で国民に知れ渡り、更に来年7月には新一万円札の肖像として採用されます。渋沢は生涯をかけて「道徳経済合一(どうとくけいざいごういつ)」の理念を追い続けたとされます。この道徳経済合一の理念を渋沢栄一は、
 「仁義道徳」と「生産殖利」つまり、「道徳」と「経済」とは、共に両立して進むべきものでございます。にもかかわらず、
多くの人は儲けに走り道徳心を忘れてしまう傾向にありますので、昔の偉人は、このことを人に教える際に、道徳を説き、お金儲けを戒めることに専念いたしました。ところが、後の学者はこれを誤解して、お金儲けと道徳は対立するものとし「仁則不富。富則不仁。(仁すなわち富ならず。富すなわち仁ならず。)」と考え「利を得れば義を失い、義に依れば利が離れる」、つまり「儲けに走れば道徳を忘れ、道徳を重視すれば利益が薄くなる」と速断してしまい、ついには「貧しいことが清く美しく、富むことは汚れることだ」などと、偏って論じられるようになってしまったのであります。
 出典:渋沢栄一アンドロイド講義(深谷市HPより)
 渋沢が活躍した当時から、更に時代が流れても相変わらず、人が従うべき道と徳、すなわち「道徳」を忘れて「悪徳商法」に走る昨今の風潮に警鐘を鳴らしています。来年7月ころから使用される新一万円札の渋沢栄一の肖像を常に目にすることで、悪徳な個人や企業ににらみを利かせ、理想的な企業活動に貢献することになるのでしょうか。
 

雑感 「被害者が犯人に“お世話になった”と言わせる心理」(R5.9.16) 
 生殺与奪を握る犯人に一体感を持つ被害者が「お世話になった。感謝している」と庇う心理は「ストックホルム症候群」から理解出来るそうです。
 この症候群は、1973年スウェーデンの首都ストックホルムで発生した銀行強盗人質事件で、人質たちが犯人をかばい警察に非協力的な証言を行ったことに由来しています。被害者が犯人と長い時間を共にすることで、犯人の行動への理解、自らの生存本能などから肯定する心理が生まれ、犯人と被害者が心理的な共感を持つようになるそうです。例えば、親やスポーツ指導者からの虐待やDV被害を受けても、「犯人や悪人を好きになる」心理が生まれるようですから複雑です。日本でも、あさま山荘事件の被害者が「学生さんたちは紳士的でした」と証言したり、よど号ハイジャック事件では、機内で乗客と犯人が一体で歌って犯人を激励した話もありました。
 最近では、ジャニー喜多川から何度も繰り返し性虐待を受けていたのに、多くの被害者が「感謝しています」「教えて貰った事は一生忘れません」などの言葉を聞きます。しかし、このような心理を簡単に批判出来ないことは前述の通りですが、長い期間、ジャニーズと強い絆で結ばれたテレビや広告関係者やファンにも似たような心理がありそうです。今年になって、英国BBCや国連から批判されて、急に態度を一変させて、広告離れや批判を始めても、また新社長が人類史上最も愚かな事件「鬼畜の所業」と断罪しても今更感を否めません。飛躍しすぎかも知れませんが、二発の原爆投下や無差別空襲で酷い目にあい、その後も長年、生殺与奪を握られても、その国を好む国民が育っている何処かの国民と似たような心理なのでしょうか。
 

雑感「自分の思いを貫いて“滅びの美学”を見せて欲しい」(R5.9.11) 
 “滅びの美学”とは人や集団がみせる散り際の美しさのこと。時の流れの中で窮地に追い込まれ、死を覚悟しながら勇ましく散った武士や兵士らを言うようで、日本人が好きなテーマのようです。歴史的にも、平家や義経の最後、戦国武将の滅亡、赤穂浪士の結末、幕末では新撰組や賊軍扱いされた会津藩や庄内藩、西南の役の西郷隆盛らを想い浮かべています。
 最近、ジャニーズなどの企業トップの不祥事で経営危機が注目されています。この不祥事は、テレビなどのマスコミ関係者や取引企業は、暴露本や暴露報道等で
子供達を餌食にしたプレデター(捕食者)の実態を知っていたのに、利益優先から黙認を続けて被害を拡大させた罪は極めて悪質です。
 今回、新社長に就任した東山紀之氏は、窮地に陥った赤穂藩の幕引きを図りつつ、本懐を遂げた大石内蔵助の姿に重ねて見ています。どんな結末を描いているかは憶測ですが、タレント業を辞して火中の栗を拾う覚悟を今は評価すべきです。大石内蔵助は“敵を欺くには味方から”と本心を隠して四十七士をまとめ“滅びの美学”を見せています。時代が違い命まで捧げる必要はありませんが、既に、スポンサー離れのドミノ現象や人気タレントの独立や移籍が目立ち、広告収益や所属タレントの出演依頼も激減するはずです。
 社名を変えないことに世間からは多くの批判がありますが、社名を変えれば変えたで「ジャニー隠しと批判されることは目に見えています。やはり、新社長が人類史上最も愚かな事件「
鬼畜の所業」と断罪した呪われた名称ジャニーズのまま“滅びの美学”を見せて欲しいものです。 

雑感 「ジャニー問題はジミー・サビル事件と酷似している」(R5.9.5) 
 「まだ子供だったのでデビューのためには、この儀式を受け入れるしかなかった」と元ジャニーズジュニア達から悲痛な声が聞こえ、中には今も続くPTSD被害を訴える人もいました。最近、ジャニー喜多川の性加害の国連調査報告書が公表されると、テレビなどのマスコミも、ようやく重い腰を上げて報道するようになり、長年のタブーに注目が集まっています。その切っ掛けは今年春、英BBCが「J―POPの捕食者 秘められたスキャンダル」が放映されたことや、夏には国連人権理事会の調査チームが来日して、被害実態を現地調査されたことでテレビなどのマスコミも“見て見ぬフリ”が出来なくなったのでしょう。つまり、外圧に弱い体質が強く露呈しているようです。
 また報道を通じて、英国でもかつて似た事件があったと知りました。
 BBCの名司会者だったジミー・サビルは2011年に84歳で死亡していますが、生前約50年以上にわたり5歳から75歳の男女に500件以上の性犯罪を重ね「英国史上最も多くの罪を重ねた性犯罪者の一人」と悪名があるそうです。ジミーは「BBCの人気司会者」の顔の他に「慈善活動家」や「勲章の受勲者」として「サー」の爵位も得ているそうです。一方のジャニー喜多川も「もっとも多くのコンサートをプロデュースした人物」や「もっとも第1位のシングル曲をプロデュースした人物」としてギネス世界記録に認定されています。なお、ジミーの約500人の性加害に対し、ジャニーは倍の「1000人以上」と推測されていますから、ギネスも注目していることでしょう。そして、ここまで被害を拡大させた要因は、卑劣な行為を無視して、実績を賛美して、利益を優先させ続けたたテレビなどのマスコミにありそうです。

雑感 「今こそパール判事の言葉から勇気をもらおう」(R5.9.1) 
 東京裁判の11人の判事の中で唯一、被告人全員の無罪を主張したインドのラダ・ビノード・パール判事は、昭和25年(1950)年10月再来日して、最後の命をかけた講演をしています。その講演内容からの抜粋です。
 「
戦争が犯罪であるというなら、いま朝鮮で戦っている将軍をはじめ、トルーマン、スターリン、李承晩、金 日成、毛沢東にいたるまで、戦争犯罪人として裁くべきである。戦争が犯罪でないというなら、なぜ日本とド イツの指導者のみを裁いたのか。勝ったがゆえに正義で、負けたがゆえに罪悪であるというなら、もはやそこには正義も法律も真理もない。力による暴力の優劣だけがすべてを決定する社会に、信頼も平和もあろう筈がない。われわれは何よりもまず、この失われた「法の真理」を奪い返さねばならぬ。今後も世界に戦争は絶えることはないであろう。しかして、そのたびに国際法は幣履のごとく破られるで あろう。だが、爾今、国際軍事裁判は開かれることなく、世界は国際的無法社会に突入する。その責任は ニュルンベルクと東京で開いた連合国の国際法を無視した復讐裁判の結果であることをわれわれは忘れてはならない。日本は独立したといっているが、これは独立でも何でもない。しいて独立という言葉を使いたければ、半独立といったらいい。いまだにアメリカから与えられた憲法の許で、日米安保条約に依存し、東京裁判史観という歪められた自虐史観や、アメリカナイズされたものの見方や考え方が少しも直っていない。日本人よ、日本に帰れ!と私は言いたい。いまや英・米・仏・独など世界の法学者の間で、東京とニュルンベルクの軍事裁判が、果して正当か否かという激しい論争や反省が展開されている。げんに英国法曹界の長老ロード・ハンキーは<パール判事の無罪論こそ正論であるとして『戦犯裁判の錯誤』と題する著書まで出版している。しかるに直接の被害国であり、げんに同胞が戦犯として牢獄に苦悶している日本においてこの重大な国際問題のソッポに向いているのはどうしたこか。なぜ進んでこの論争に加わらないのか。なぜ堂々と国際正義を樹立しようとしないのか・・ 

雑感 「警察や検察には国家の背骨として期待されます」(R5.8.19)  
 長い歴史が育んだ素晴らしい個性的な数々の文化やもてなし、更には古くから定着しているメイドイン・ジャパンへの信頼など、世界から高く評価されている日本です。本来なら、もっともっと信頼されていいはずなのに、日本を代表するような組織や会社のトップの方々、或いは日本の顔とも言える国会議員の皆さんのコンプライアンスが問題視されています。
 最近、内部告発が発端と見られる会社ぐるみの犯罪や不祥事の数々が世間に晒されています。まず大手芸能プロダクション経営者によるタレント候補の少年に対する数え切れないほどの性的犯罪。中古車販売業界最大手の数々の不正行為且つパワハラ経営。東京五輪では大手広告代理店の不正受注の数々。洋上風力発電に絡む贈収賄などの事件、国会議員の海外視察のあり方、また、日本を貶め莫大な献金を迫る宗教と政治との癒着、総理大臣の補佐役とも言われる副長官の破廉恥な行状等々があります。これらの、どの組織も会社も政治家も様々の広告やホームページで信用第一を唱いつつ、裏では全く真逆の情けない振る舞いが表沙汰になっています。「何かが間違っている。本来の日本人の振る舞いではない。」と思えて、「どうしたらいいのか。」などと思惑を巡らせても良い案など思い付きません。少なくとも、日本の骨格・背骨と期待される警察や検察などの司法機関には、これらの不正を積極果敢に正して欲しいと願うばかりです。
 

雑感 「大谷選手のホームランで嫌な事が忘れる」(R5.8.11) 
 大谷翔平投手が8月9日(日本時間10日)、「2番・投手」で投打出場。先発投手として6回3安打1失点ながら、エンゼルスが4-1で勝利し、大谷は40号ホームランに加え、2年連続の2ケタ勝利となる10勝目となりました。
 ここ何年か、お客様との話題や、ラジオ、テレビで「大谷選手のホームランや勝利投手になると嫌な事を忘れる」或いは「気分がスッキリする」などとコメントする声を何度となく聞こえてきます。個人的にスッキリする例としては、「ボクシングの井上尚弥選手のKO劇」、「将棋の藤井聡太七冠の快進撃」などもあります。ほかにも、国際的なスポーツ大会や映画祭をはじめ、音楽、アニメ、ノーベル賞などの数多くの分野で日本人の活躍に単純に喜ぶことは、自然な発露と思っています。ところが、この自らの国民や民族を第一に考える思想や運動が行き過ぎると、国家主義、国民主義、民族主義などと批判されがちです。それでも、どんなに批判されても「愛国者」や「郷土愛」は、自分の属する民族的な集団意識として自然なものなのに、これを政治的に利用して煽る思想家や団体があることには注意が必要です。まあ、あまり難しく考えないで、「大谷選手のホームランや勝利投手で嫌な事が忘れる」この感覚は大切にしたいものです。
 

雑感 「最近の事件から森鴎外の“高瀬舟”を想う」(R5.7.21) 
 若いころ読んだ森鴎外の“高瀬舟”は、自殺幇助や安楽死など、いろいろと問題を提起させる短編小説でした。江戸時代、京都に住む男・喜助は、長年病気で苦しむ弟が、剃刀で首を切るが自殺に失敗し苦しんでいるところに帰宅する。弟は剃刀を喉笛の奥に更に押し込むもまだ死にきれない。その弟から「突き刺さった剃刀を引き抜いてくれ」と懇願される。死にきれず苦しむ弟の姿に覚悟を決めた兄の喜助は、深く突き刺さった剃刀を引き抜くと大量の血が吹き出て死に至る。ところが、この様子を突然訪問した近所の婆さんに目撃され、喜助は弟殺しの刑で島流しを言い渡されます。喜助は高瀬舟で護送されますが、護送する同心との会話はなぜか晴れ晴れしています。
 さて最近は、ある歌舞伎役者が両親に大量の睡眠薬を飲ませて、更に頭部にビニール袋を被せた疑いが持たれています。また、某国会議員の妻の元夫が、大量の覚醒剤を服用したうえ、首筋に刃物を刺し自死したと見られるが、その自死には不審点が多すぎるという話題が拡散しています。傷は喉から肺に達する深さで、この深さは自分で突き刺すことは難しいなどの見解もあると聞きます。余計な意見は控えますが、いずれも自殺幇助や安楽死の疑いもあり、関係者には世間も納得するような結末が期待されています。そして、“高瀬舟”の喜助のようにスッキリした心境になって欲しいものです。

雑感 「貧しくとも心の豊かさを失わない日本人」(R5.7.10) 
 約30年前のバブルの終わり頃に、中野孝次著の「清貧の思想」が話題になっていました。バブルに浮かれた日本に、虚飾を捨てて、身の丈に合った清楚な生活を示す内容で、贅沢な生活に警鐘を鳴らしていました。この清貧という美学は、我が意を得たりと受け止め、無駄な物は持たないなど、質素な生活を心がけております。思えばバブル期の日本は背伸びした不似合いの時代だったのであり、ここで挫折した同業者達を多く見て来ました。実際の日本人は、昔からそんな生き方でないことは、戦国から江戸時代、幕末から明治期に日本を訪問した多くの外国人が手記や証言を残しています。
 例えば、戦国時代は宣教師のフランススコ・ザビエル、イエズス会宣教師ルイス・フロイス、徳川家康に仕えたウイリアム・アダムス(三浦按針)、朱印船貿易家で八重洲の地名の由来となったヤンヨーデン、幕末期は下田で条約締結を迫ったタウンゼント・ハリス、長崎で西洋医学を教えたドイツ人医師シーボルト、武器商人トーマス・グラバー、英国外交官アーネスト・サトウ、明治期には日本奥地旅行記のイザベラ・バード、大森貝塚を発見したモース博士らが日本賛美した手記を残しています。最近知ったのは、八王子紀行のハインリヒ・シュリーマンで、後に伝説とされていた“トロイの木馬”の遺跡を発見し、ギリシャの古代文明の解析に貢献しています。きっと歴史ある日本の伝説は真実が元になっているとの確信から、トロイの木馬伝説に挑んだ結果と思っています。最近では、外国人旅行者が益々増加していますから、独特の文化や日本人の生き方を評価して世界に発信しています。 

雑感 「まね上手な人は早くステップアップすると言う」(R5.7..4)  
 芸事や仕事が上達する段階には「」「」「」の3段階があるとされます。「」は師匠や親方、先輩の教えを忠実に守る段階。「」は他の教えでも良いものを取り入れる段階。「」は、これまでの教えから離れ、独自の芸事や仕事の完成度を確立させる段階です。分かり易く言えば、はじめは良いものをマネることが大切であり、あのような師匠や先輩のようになりたいとイメージトレーニングしながら、ステップアップ(進化)すると思っています。職人の世界でも、物まね上手な人は上達が早いと言われ、まずは師匠や親方、先輩のやり方を陰から観察して覚えることを是としています。 
 最近では、将棋の藤井聡太七冠が、残す王座の挑戦権の準決勝では羽生九段を見事に退けていましたが、幼少時から、師匠や先輩の将棋をよく観察し、更にAI将棋で研究して上達したと聞きます。また、MLB(メジャーリーグベースボール)の大谷翔平選手は、有力な投手や打者の“物真似”がとても上手と知りました。きっと、目標とする選手のマネをして、良い点を貪欲に取り入れ自分のものにしているようです。7月2日も豪快な31号を放ち年間58発ペースの活躍と報じられています。一流の投手でありながら、本塁打キング独走の量産ぶりには驚き以外に言葉はありません。いずれにしても、この二人は」「」「」の3段階を短期間にマスターして、誰も真似できない段階に登り詰めているようです。

雑感 「日本人は便利さの追求や衛生観念は半端ない」(R6.6.20) 
 日本に到着して最初に利用した空港のウォシュレットトイレを利用して、「お尻がいきなりキレイになった。今まで経験したことが無い体験です」と、はしゃぎながらコメントする外国人がいました。トイレに限らず、ホテルや旅館の風呂をはじめ、至るところの温泉文化は、神社仏閣の参拝時、必ず手水社で手を洗って浄める習慣と同様と見られているようです。
 また、日本の様々の便利さをあげる外国人も多く、新幹線を始め電車・バスなどの交通機関の数々、コンビニやスーパーの品揃え、100円ショップのアイデア商品、各地の多種多様で美味しい日本食、クルマ利用者でもロードサービスの便利さ、高度の医療技術、交番や110番、119番制度、全国津々浦々まで配送される宅配便、軽い病気やケガなら最寄りのドラッグストアなどをあげて、日本は天国と語る外国人もおられます。それなのに、「あれが足りない。これが欲しい」と不平不満タラタラなのが日本人です。尤も、「必要は発明の母」と言いますから、この不平や不満感が、何事に対しても、より良く工夫して改善する原動力なのかもしれません。
 最近、低迷ぎみの日本の経済力の劣勢から、自信喪失の国民が多いようですが、それでも日本人の衛生観念や便利さの追求は半端ありません。このような発想や感覚は縄文の昔から、日本人の精神に染みついたセンスですから、物見遊山の方々には簡単はマネできないことでしょう。 

雑感「この二人の活躍には自然とに心が和みます」(R5.6.2) 
 昨日6月1日は、米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手はホワイトソックス戦で、14号と15号の特大のホームランを放ったと思ったら、夕方には、将棋の藤井聡太六冠(竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖)が史上最年少で名人を獲得し7冠となって、残すは王座のみとなりました。この二人の活躍には驚くばかりであり、身内の活躍ように嬉しくなり気持ちが和む人が多いようです。二人に共通しているのは、それぞれの出身地である、大谷選手は岩手県奥州市、藤井棋士は愛知県瀬戸市の皆さんが町を上げての温かい応援が見られることです。両親や兄弟、親族は勿論、街の人たちが手放しで喜んでいる様子が伝わっています。それに加え、二人の活躍を喜び期待する同僚や監督、師匠らのコメントも楽しいものがあります。
 また将棋の開催地には決め方も工夫されているようで、そのたびに、その土地土地の名産や食べ物の紹介は、地域の活性化に役立っているように見えます。老婆心ながら、少し心配しているのは大谷選手もそうですが、過酷なスケジュールによる健康への影響、藤井七冠は将棋ばかりに集中するあまり注意力散漫による間違いや事故などです。藤井七冠が電車で一人で移動している姿がテレビで紹介していましたが、これだけ有名になると心無い暴漢が妬みなどで大して意味もなく襲いかかることです。余計なことかも知れませんが、マネージャーや付き人も検討されてはと思うこの頃です。 

雑感「何を持って成功・失敗と捉えるかは立ち位置による」(R5.5.24) 
 国際的にはG7広島サミットに高い評価がある一方で、「失敗だ」とする意見が聞こえます。何を持って成功・失敗と捉えるかは、発言者の立ち位置によるもので、簡単に判断はできないものです。今回の広島サミットには、G7メンバーに加えEU代表の他、豪州、インド、ブラジル、韓国、ベトナム、インドネシア、コモロ(アフリカ連合代表)、クック諸島(太平洋諸島フォーラム代表)、更にウクライナのゼレンスキー大統領も急遽参加。
 これだけの顔ぶれを日本に呼び寄せただけでも、日本政府の大変な成果・実績と思います。失敗と言う人は、核廃絶や戦争終結の目途が無かったことを言いますが、停戦や核兵器廃絶など簡単でないことは誰にも分ることです。素人目には、直前に元首相や現首相に対する襲撃事件があったことで要人警護が心配されましたが、全国から多数の警察が終結されて完璧な警備活動で何事もなかったことを、もっともっと評価してもいいハズです。もし、何らかのテロ事件や事故が発生して会議に影響があったとなれば、それこそ国際的な恥として報じられます。
 それに、VIPのパートナー、プレス関係者などを含めた方々が利用された宿舎、立ち寄り先のもてなし、交通関係なども、目に見えない所できめ細かい配慮がなされたはずです。このような大きな行事では、裏方の皆さんの大変な気配りによって、スムーズな進行があった事を認めたいものです。

雑感 「和食で外国人の胃袋をつかんでいた」(R5.5.1) 
 胃袋をつかむ”とは「料理の腕前でその人を魅了する。多くは、恋人や結婚相手を選ぶきっかけとなる場合にいう。」とあります。最近「クールジャパン」や「ニッポン行きたい人応援団」「YOUは何しに日本へ?何しに日本へ」など日本礼賛番組を観る機会があります。その中では、各種の武道、神社・仏閣、トイレなどの清潔感、コンビニの品揃え、日本の建築などと同時に、多くの和食に触れています。食事は基本的には毎日三度も食しているもので、旅先でも最も楽しみなことです。2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。和食は、海に囲まれ、縦に細長い日本独自の恵まれた気候、風土で育まれてきた日本人の伝統的な食文化です。そして日本の何処に出かけても、山の幸、海の幸、川の幸、野の幸に恵まれ、その土地独特の食事を頂くことも楽しみなことです。
 日本人が無自覚で食している、カステラ、金平糖、パンなどの菓子類のほか、天ぷら、カレー、ラーメン、餃子などは外国から伝わったものです。しかし、どんな食べ物も日本人にかかると品種改良や調理技術によって魔法のように美味しくなります。 コロナの感染拡大が一段落しつつあり、訪日外国人旅行客によるインバウンド需要が再び拡大していると報じていますが、和食に魅了された、つまり胃袋を掴まれた外国人が益々増加しそうです。 

雑感 「第5回MLBは数々の名場面・名言を残した」(R5.3.24) 
 3月21日(日本3/22)第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝では、侍ジャパンがアメリカ代表に3対2で勝利し、3大会ぶり3度目の優勝、更に史上2度目の7戦全勝でした。MVPは投打で活躍した大谷翔平が選出され数日経過した今も、熱戦の名場面や名言が取り上げられて、心地よい余韻を世界に発しています。特に、第一戦からヌートバー選手(カージナルス)の「ペッパーミルパフォーマンス」の話題や、投打で活躍した大谷選手、大会初期には不振だった村上宗隆選手が準決勝・決勝では快打が蘇り「村神様の降臨」と讃えられました。他にも、読売巨人軍の 岡本和真選手の全ての質問を「最高です」のひと言で片づけたお立ち台のパフォーマンスもありました。更に、ダルビッシュ有選手は「野球くらいで落ち込むことはない。好不調の選手が出るのは、短期決戦では仕方がない」と同僚選手を勇気づけたり、緊張する決勝戦の前には、大谷選手は「今日だけは憧れるのをやめよう」とナインに檄を飛ばす場面などが世界に知られ、日本選手はもちろん、日本人観客のマナーの良さなどが好感度を上げています。
◆第1戦(3月9日)中国に8-1の快勝…大谷が4回無失点&2安打
◆第2戦(3月10日)大韓民国に13-4大勝
◆第3戦(3月11日)チェコに10-2で3連勝…投手は佐々木朗希
◆第4戦(3月12日)オーストラリアを7-1で連勝、大谷大会初HR
◆準々決勝(3月16日)イタリアを9-3で破り準決勝へ
◆準決勝(3月20日)メキシコを6-5で下す。村上が逆転サヨナラヒット
◆決勝(3月22日)アメリカを3-2で、侍ジャパンが王座奪還!村上宗隆と岡本和真がHR、最終回は"二刀流"大谷翔平が締めた。 

雑感 「急ぎ働きや畜生働きの盗賊は“斬り捨て御免”」(R5.2.20)
 池波正太郎原作の鬼平犯科帳は、江戸時代中期の盗賊から「鬼の平蔵」と恐れられた火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を描いています。この中で盗賊には二種類あり、念入りに準備を重ね、盗みの三ヶ条を守り抜く伝統的な“お勤め”と、殺す犯す、必要以上に困らすも厭わない「急ぎ働き・畜生働き」に大別されると言います。摘発では「急ぎ働きや畜生働き」の盗賊は、火盗改は問答無用で切り捨てる許可が徳川幕府から出ていたといいます。
 さて、フィリピンを拠点にした特殊詐欺事件の容疑者4人が、都内の警察署に移送されました。彼らは、日本の高齢者らに「あなたの口座が不正利用されている」などと電話し、日本にいる「受け子」に高齢者宅へキャッシュカードを取りに行かせ、その高齢者に「印鑑が必要」などと印鑑を探す間に偽物とすり替える手口が主流だったようです。ところが昨年辺りから、特殊詐欺は効率が悪いとみたのか、裏社会の隠語で「たたき」と称する強盗に移行したようです。悪質なのは「たたき」をする時は「殺してもいい」等と、正に「急ぎ働き・畜生働き」を手下に指示しており、江戸時代なら問答無用で“斬り捨て御免”が相当の犯罪です。事実、一連の広域強盗事件では、狛江市で高齢女性が殺害され、また関連は未だ不明ですが、福島県いわき市勿来町のほか、日本の各地で強盗事件が多発しています。
 これらは、残党や別グルーブの仕業なのか、それとも真の黒幕が野放し状態で指示している可能性もあります。今こそ全国の警察官は威信にかけて、現代の「鬼の平蔵」となって一網打尽の捜査が期待されています。 

雑感 「一度入ると抜け出せない“ラクダの鼻”の教え」(R5.01.25) 
 数年前、アカデミー賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』は貧しい家族の一人が、金持ちの家に家庭教師として入り込むと、家族を次々と金持ちの家に誘い込む内容でした。連想したのは「軒下を貸して母屋を取られる」と「ラクダの鼻」の話しでした。「ラクダの鼻」は中東辺りの昔話と思いますが、ある男がラクダと旅していると、冷え込んだ夜にラクダが「鼻だけテントの中に入れて欲しい。」と言いだす。男は「鼻だけなら」と応じるが、そのうちラクダは頭を入れ、次は前脚を入れ、徐々に全身をテントに入いり込み、結局、そのラクダはテントの中で眠るようになり、男が「邪魔だ、出て行け」といっても聞きません。最初は小さく無害に見えても既成事実を積み重ねて、やがて取り返しのつかない事態になる教えです。
 これが笑い話なら面白いのですが、国策で受け入れたなら大変です。
 歴史上困った例として、戦国時代には一神教の布教を容認して植民地化の危機を招いたり、幕末は欧米列強との不平等条約も困っていました。近年では、反対が多かった隣国の併合、戦後は安全保障を高め防衛費節約になるからと安保条約の締結もあります。それぞれ一定の効果を期待したのでしょうが、特に、安保条約は日本人の国防意識を著しく低下させています。最近も、外国人労働者の受け入れ問題がありますが、次々とテントの中で眠るラクダになられたら大変です。気づいたときは時既に遅しでしょう。

雑感 「日本人として生まれて良かったと率直に想う」(R5.1.8) 
 初詣に際して何時もながら、西行が神宮参拝で詠んだという短歌「何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」を思い出します。
 さて、今年も初詣は近くの神社に出かけましたが、社殿を囲む巨木や閑静な佇まいの中に身を置いて心落ち付かせて来ました。そして、日本で生まれ育って健康で安全、平和な日々を過ごしていることに感謝して参りました。そして、そのたびに思い出されるのが冒頭の、西行法師(1118~1190年)の短歌です。伊勢神宮を参拝した時に詠んだとされ、千年も前の一般的な日本人の宗教観を表すとされます。浅学非才の身ながらも、何となく意味を感じ取ることが出来、恐れ多くも西行法師の想いに重ねることが出来ます。
 昨年、某女優が「日本人として生まれて恥ずかしい」とコメントしたと話題になっていました。反日の強い某国から都合よく捻じ曲げられ、言葉巧みにこれに近いことを言わされたのでしょう。この失言は戦後の歪められた歴史教育の結果からと思いますが、それでも自虐史観に早く気付いてシッカリとした愛国心が身に付いていたなら、こんな失言は無かったと思います。
 よく観る番組に、 世界が共感する「COOL JAPAN」や「アナタが日本に住む理由」などがあります。何れも異国人が、日本に住み続ける理由や良さなどをインタビューする番組で、日本文化を称賛されたり、時には率直な批判意見に納得することが多くあります。 日本には言わずと知れた二千年以上の歴史が育んだ特有の伝統文化が脈々と受け継がれています。この世界に誇る伝統文化が呼び水となって、今年末ころにはインバウンド需要も、コロナ禍前の水準に戻って、景気回復のキッカケになるものと期待されます。 

雑感 「あけましておめでとうございます」(令和5年元旦
 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
 令和5年(2023年)の新しい年が始りました。昨年はコロナ禍の中で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、参議院選挙投票日2日前の7月8日には安倍元総理銃撃事件、そして旧統一教会問題が噴出して、これほどまでかと思えるほど日本国民が宗教によって貶められて、傷ついている現実を知りました。また、深刻な円安問題が国民生活を逼迫している中、安全保障環境の激変から防衛力強化のための増税等々が迫っているようです。
 極めて不安な要素が多数の中、今回は卯年(うさぎ年)です。その跳び姿から「飛躍」や「向上」の象徴として親しまれると同時に、長い耳は、情報収集能力の高さがあるとされ、商売繁盛などの運気を上げるイメージがあります。それにウサギは子だくさんであることから、子孫繁栄の象徴にもなっていますから、極端な少子高齢化が益々進行する中で、今年は、有効な対策を打ち出すキッカケになるかと期待されます。いずれにしても、少なくとも昨年よりは良い一年になって欲しいものと願っております。 

雑感 「相手を力で抑えようとすれば、相手も大きく反応する」(R4.12.21) 
 イソップ寓話「ヘラクレスとアテナ」を思い出しています。ヘラクレスが狭い道を通り抜けようとすると、一本の木が倒れていました。ヘラクレスはこん棒で叩き壊そうとすると、壊れるどころか2倍に膨らみ、更に、叩きつけると倒木は見る見る膨大して完全に道を塞いでしまうという寓話です。
 ロシア軍とウクライナ軍は大きな戦力差から、ロシアが簡単に勝つと見られながら、2月24日始まった侵攻は最近ではウクライナが優勢と見られています。理不尽に踏みにじられた国土を守るため、ウクライナ国民は一致結束してロシアに立ち向かう姿は、まるでイソップ寓話の倒木の如しです。
 ところで、この寓話を日本に当て嵌めて、日本を倒木と見るかヘラクレスと見るかで、立場や考え方は大きく変わります。一般的に日本は、ヘラクレスと化した軍事大国に囲まれている印象があります。だからこそ、日本も防衛関連予算の倍増や反撃攻撃能力の保有を検討しているのに、逆に、日本がヘラクレスで倒木(隣国)を叩くと、倒木(隣国)の軍事力が二倍三倍に膨らむとする真逆の議論が聞こえます。今年はロシア軍がウクライナへの軍事侵攻が開始され、更に中国共産党による台湾有事の懸念が強まっています。
 台湾有事ともなれば、日本は「最前線国家」として米軍の「後方支援」が期待されていますから、考え方を間違えないようにしたいものです。 

雑感 「今年の漢字に“”が選ばれました」(R4.12.17) 
 今年の世相を漢字1文字で表す恒例の「今年の漢字」に「」が選ばれ、12日には、京都の清水寺で森清範貫主が見事に「」と揮毫する様子が報じられていました。今年は36年一度の「五黄の寅年」に相応しく、世界的な感染症との戦いの中、ウクライナ戦争や金融危機をはじめ、日本は記録的な円安や物価高が心配されつつ年末を迎えています。ただ暗い話題が多い中、サッカーワールドカップで日本代表はベスト8入りを逃したものの、見事な戦いを見せました。また、13日にはボクシングの世界バンタム級4団体王座統一戦が行われ、既に3団体の統一王者・井上尚弥が、世界ボクシング機構(WBO)王者のポール・バトラー(英国)に11回KO勝ちし、見事に主要4団体のタイトル統一を果たしています。
 そういえば、夏頃には長岡藩の家老・河井継之助を司馬遼太郎が描いた『峠』が映画となり、『峠 最後のサムライ』として公開されていました。長岡藩は藩祖の生き様「
常在戦場」の精神が引き継がれている地とされます。そして、藩が苦難に陥った際には、小林虎三郎の米百俵の故事が生まれ、戊辰戦争では北上する官軍を前にガトリング砲2丁を備えて武装中立を目指すも、地理的に戦いは避けることができず藩を指揮した河井継之助が活躍し、後には連合艦隊司令長官の山本五十六に 「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて・・・」と言わせます。更に年が押し迫った今、防衛力の強化に伴う財源は「所得税や法人税の増税で確保すべきだ」とする意見が主流になりつつありますが、やはり「」が主な話題の一年のようです。 

雑感 「“天下三分の計”は天下統一の一手段ですか」(R4.11.20) 
 昔の中国大陸では、魏の曹操・蜀の劉備・呉の孫権が並び立った三国史時代(220~280)がありました。また、四世紀頃の朝鮮半島も高句麗、百済、新羅三国が並び立った時代もありました。この天下を三分してバランスを保つ「天下三分の計」の作戦は、蜀の劉備に仕えた諸葛亮孔明が提案した作戦と言われています。現在でも、これを意識したか、しないかは別にして、米国、中国、ロシアの三国が主軸になって、世界の政治、軍事、経済などを絶妙なパワーバランスを保って成り立っていると思われています。
 今年は、11月11日から19日まで、インドネシアで開催のASEAN関連首脳会議、G20バリ・サミット、APEC首脳会議が開かれ、絶妙なパワーバランスを保っていると思われます。まず、対立が深まる米国のバイデン大統領と中国の習近平主席が初の会談、また、、岸田首相もタイで、中国の習主席と会談を行っていました。残念ながら、ウクライナ侵攻で忙しいロシアのプーチン大統領は不参加でしたが、ラブロフ外相が存在感を示していました。
 よくパワーバランスが崩れたときに戦争になると言われますが、実際は、“
天下三分の計”も天下統一の一手段ですから恐ろしいものです。
 日本は、西側の資本主義、自由主義陣営にあり、リーダー格のアメリカの傘下で、影響力も限定的です。忘れてならないのは日本は、
この三国と全面戦争を戦った世界で唯一の国です。戦後、自虐史観の強い日本ですが、決して卑下する必要はなくアジアを白人支配から解放した歴史があるのです。 

雑感 「ゆっくり行けば、より遠くに行ける」(R4.11.12) 
 昨年10月、岸田首相は衆参両院の本会議で「早く行きたければ1人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」と所信を表明していました。
 さて、我が社は昭和50年11月12日、建築請負業・不動産業を発足ですから、早いもので創業47年となります。“光陰矢の如し”と言いますが、文字通りアッという間の感です。また、人生の浮き沈みを“塞翁が馬”とも言いますが、経営も似たようなもので好不調はつきもので、この間、オイルショック、バブルショック、リーマンショックなどに遭遇しましたが何とか乗り越えて来たものです。最近も、コロナショックと呼ばれる世界的な経済危機の中で、日本は円安から多くを輸入に頼る建築資材の高騰から、建築業界も未曽有の不景気に襲われています。それでも、何とか経営を維持できるのも、お客様方は勿論、働く多く仲間に支えられていることに感謝しております。
 タイトルの「
ゆっくり行けば、より遠くに行ける」はロシアの諺とされ、ロシア人の国民性と聞きますが、ウクライナ侵略の性急さからは納得いかない所もあります。また、岸田首相も「1人であれば、目的地に早く着くことができるかもしれません。しかし、仲間とならばもっと遠く、はるかに遠くまで行くことができます。私は、日本人の底力を信じています」と初心を表明してから約一年ですが、閣僚辞任のドミノ倒れ現象など、緊張感が見られない苦しい政権運営からは疑問符がつきます。我が社も今一度、初心に帰り、「ゆっくりでも、仲間と一緒により安全に遠くに行ける」よう、毎日をチェックして“石橋を叩いて渡る”経営に徹したいと思っております。

雑感 「今年は戦後最大の激動の年と言われますが・・」(R4.11.8) 
 今年は“五黄の寅”と言われる60年に1度の最強とも最悪の年とも言われ、これまでの重大な出来事からは当っていると思われます。加えて、今日8日は、1580年7月以来の442年ぶりに「皆既月食+天王星食」のダブル天体ショーが見られそうです。かつて月食は不吉とされましたが、これは当って欲しくないことです。それにしても今年は、2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻をはじめ、7月8日の参議院選挙の3日前には、母親が入信していた世界平和統一家庭連合に「家庭が崩壊された」と恨みを持つ容疑者による安倍晋三元総理の銃殺は世界を震撼させ、その余波は今も続いています。
 また、10月3日にはインドネシアのサッカー場で観客が出入り口に殺到して131人が死亡する事故があったと思ったら、10月29日深夜にハロウィーンでにぎわうソウルの梨泰院(イテウォン)地区の狭い路地で「群衆雪崩」と呼ぶ雑踏事故が発生し154人が亡くなっています。更に、10月31日にはインド西部のグジャラト州で歩行者つり橋が崩落し、転落した135人が死亡した事故もありました。これより危険と思われているのは、北朝鮮は今年に入り30回以上の記録的な数の弾道ミサイルの発射は、朝鮮半島周辺の緊張を極度に高めています。そして、今夜8時に始まるアメリカ政治の行方を左右する中間選挙は、民主党のバイデン大統領やオバマ元大統領、共和党のトランプ前大統領も入り乱れて激しい選挙戦を繰り広げています。最悪は年内にも、ロシアの原爆使用、中国の台湾侵攻も予測されるそうですから、日本の防衛は殆ど米国頼りのおり、中間選挙の行方も気になることです。

雑感 「ミサイル発射だけでなく、慣れれば怖いもの無し?」(R4.11.3) 
 突如、尖閣諸島周辺の日本の領海に中国の国家海洋局所属の船舶二隻が侵入したのは2008(平成20)年でしたが、最近では毎日のように日本の領海に侵入しているのに報道もありません。竹島は、歴史的にも国際法上も明らかに日本固有の領土なのに、戦後まもなくから韓国の占拠が続いています。更に、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の北方領土は、古来から日本の島々であり、返還を求めていますが進展は全く見られず諦めムードです。
 さて、今日11月3日は「文化の日」で昭和21年(1946年)11月3日に日本国憲法が”公布”された日です。ところが、日本各地で様々の行事が開催されているのに、北朝鮮から数発の弾道ミサイル発射がありました。朝早くから、全国瞬時警報システム(Jアラート)で、宮城県、山形県、新潟県に警報が鳴り響きました。しかし、この空襲警報でもある避難警報に対しても狼少年の如く、国民は“またか”の意識が強くスッカリ慣れっこです。北朝鮮のミサイル開発は1960~70年代の近距離ロケット砲から始り、1980~90年代には短・中距離弾道ミサイルへと進み、2000年代に入ると技術は更に進展したようで、2006年7月ミサイル発射実験を行い、2006年10月には第1回核実験を実施しており、最近では北朝鮮はかなり自信を深めているはずです。
 日本は北朝鮮だけでなくロシア、中国からも、弾道ミサイルの射程圏にありながら、核シェルターの設置は全く有りません。いつ核戦争が起こってもおかしくない国際情勢なのに、平和ボケもここに至れりです。これから目を覚ますには、本土直撃の被害など実害を期待するだけでしょうか。 

雑感 「国民の“思想を統一し自信を固める”国家は強い?」(R4.10.23) 
 経済は資本主義、政治は民主主義を採用した日本などは、多様で自分勝手な意見が飛び交う世論にも耳を傾ける必要があり、何事も決定まで時間がかかります。その点、全体主義と言われる個人の自由を殆ど認めない国は何事も決定が早く一見羨ましいことです。隣国の中国や北朝鮮では、個人の権利や利益を国家全体の利害と一致するように、言論や表現などを統制を行う一党独裁の政治体制ですから、やることが早くても全てが乱暴に見えます。
 さて、第20回中国共産党大会が22日閉幕しましたが、習近平総書記の続投が確定する見通しと報じられています。習近平国家主席は、「大会は円満に成功を収めた。
思想を統一し、自信を固め、方向を明確にし、闘志を奮い立たせるという目的を達成した」と挨拶していた言葉が気になりました。
 中国は事実上、共産党の「一党独裁体制」であり、この挨拶は理解できる範囲です。尤も、戦前の日本も、目前に迫った
欧米列強からの植民地支配を避けるために、殖産興行政策から欲しがりません勝つまではなどと富国強兵政策をとり、国民の思想を統一した時代がありました。そして、1925年には治安維持法が成立し、戦時中は特高警察による取締りも強化されました。
 中国の近年は、列強からの草刈り場とされ、アヘン戦争や内戦に苦しんだ時代もありましたが、習党総書記は異例の3期目が確実視されたことで、かつて、シルクロードを勢力下に置いて世界一の隆盛を誇った唐や宋の時代、或いは絶頂期の清朝の時代以上の国を夢見ているのでしょうか。 

雑感 「“あの世”は最高に楽しい場所だそうです」(R4.10.18) 
 「ご先祖が地獄で苦しんでいる。あなたの救いを求めている」と不安を煽って、高額の壺や印鑑、経典などを巧妙に売る韓国生まれの宗教団体が元総理銃殺を機に注目されています。そこで、「あの世って、どういったところだい」と尋ねると、「楽しいところらしいぞ、だってあの世に行った人は誰も帰ってこないのだから・・」と言う落ちの小咄を思い出しています。
 ご先祖の数は親2人から始り、祖父母は両親の両親で4人になり、更に、その4人の両親が8人になり、このように遡ると33代で80億人を超えますから、立派な方から迷惑な方までいそうです。最近話題の統一教会は、日本人は先祖7代「解怨」で280万円献金、「420代前まで必要」と言いますから、際限なくカネをむしり取る宗教のようです。檀家制度に縛られた仏教の先祖供養も、通常は、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌と延々と設定され、弔い上げは百回忌や百五十回忌を薦める宗派もあるそうです。
 この先祖供養を、お寺から言われるがままに弔っていたら大変ですから常識の範囲にしたいものです。冒頭のように「
あの世に行ったら戻った人は居ませんから、あの世は最高に楽しい場所なのだろう」と解釈して、最後の一滴まで搾り取るような宗教には距離を置きたいものです。最近、岸田首相が、旧統一教会に宗教法人法の質問権を行使する方針を表明。当面は、文科省・文化庁などが専門家会議を設置、続いて宗教法人審議会において、裁判所に提出する「解散命令」に必要な証拠集めを開始するようです。
 この証拠集めも、
あの世からの証言が得られれば簡単なのでしょうが。 

雑感 「多くの外国人が日本を目指す理由の一つ」(R4.10.15) 
 ようやく、新型コロナの水際対策が緩和され、訪日外国人が急増したと報じています。きっと益々、外国人も日本人も相互に良い影響を受けて、次代の発展につながることでしょう。日本の歴史で、特定の国や民族から大きな影響を受けたのは、遣使、遣使の時代、幕末から明治の頃は西欧、戦後は米国と思われます。歴史の黎明期はユダヤ人が上げられ、中東から地の果ての日本に多くの困難を重ねて辿り着いて土着したとされます。
 日本はシルクロードの東端ながら、正倉院や法隆寺等の宝物をはじめ、多くの古墳や遺跡、埴輪などにユダヤ人の風習が伝わり、鳥居がある神社や言語の類似、苗字や地名、DNAや染色体にも残っているようです。また、イスラエル国歌には「そして歩き出した
東の果てへ、その目はただ、シオンの地を見続けた。希望は未だ尽きない、二千年続いたその希望」とあります。この東の果ては日本と言われています。イスラエルの失われた10支族の話も、10支族は日本に渡来したとする日ユ同祖論もイスラエル側から熱く語られ、神輿と契約の箱の類似点、下関の彦島で発掘されたユダヤ教の象徴とされるメノラーは紀元前のバビロン捕囚の頃のものだそうです。多くのユダヤ人はエデンの園を求めて、東へ東へと移動して日本に着くと安堵して同化し独特の文化が育まれました。これらは聖書の国では良く知られ、多くの外国人が日本を目指す理由の一つとされます。最近、映画「屋根の上のバイオリン弾き」を観ていると「アナテフカもエデンじゃなかった。エデンの園と信じて生きてきたのに・」とのセリフが耳に残りました。アナテフカは今、渦中のウクライナのキーフ近くの村です。益々、訪日外国人が増えそうです。 

雑感 「テレビによる旧統一教会への追求は効果が大きい」(R4.10.11) 
 毒を以て毒を制すとは、悪人を滅ぼすのに他の悪人を使ったり、難病を治すのに強力な薬を用いることを言います。尤も、薬の殆どは必要量を超えれば全て毒性があるとされ、医師のパラケルススは「全ての物質は毒であり、毒でないものはない。服用量が毒か薬かを決める」と言います。
 さて、安倍元首相を銃撃した容疑者が、「母親の統一教会への献金によって家族が崩壊された」との供述が報じられると、マスコミは一斉に「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)による、信者からの多額の献金や日本女性信者の嫁ぎ先の実態や、主に政権与党議員に対する政治工作の裏側を連日取り上げ批判していきす。テレビによる旧統一教会へ厳しい批判・追求は、信教の自由などから報道は行き過ぎとの声も一部あります。しかし、長年、同教会の問題に取り組んできた弁護士やジャーナリストの解説と共に、被害を受けた
元信者や信仰二世の声からは、醜い呆れた宗教の実態が伝わり同情心が沸いてきます。先日も、元信者が日本外国特派員協会からの記者会見中に中止を求めるハプニングもありました。この慌てようからも、旧統一教会側は異質な教義の実態が、外国まで知れ渡ることを恐れているようです。
 司法や行政が二の足を踏む宗教問題に、旧統一教会に提訴されても怯まない覚悟のマスコミ報道は、今は国民から支持を得ています。特にテレビ放送は放送法が期待する公平・中立の立場は薄く、1993年の“
椿事件”の例を挙げるまでもなく、関係者は「テレビ番組は政治的意図をもって作られている」と堂々と公言するほどです。この業界も、ネット番組に押されていますが、日本人を破滅に追い込むような教義を持つ宗教には、「毒を以て毒を制す」の精神で逆に追い込む報道が期待されています。 

雑感 「核シェルター設置が殆ど皆無の不思議な国」(R4.10.7) 
 頻繁すぎるほどに、近隣国からの弾道ミサイル発射に脅かされていますが、「屋内では出来るだけ窓から離れ、屋外では近くの頑丈な建物や、地下街や地下駅舎などの地下施設に避難して下さい」などと広報しています。電力需給の逼迫から、太陽光発電の義務化の動きがあるのに、より命に関わる喫緊の課題なのに核シェルター設置など効果的な対策は全くありません。
 何も核兵器に特定しなくても、台風、地震、豪雨などの災害大国の日本なのに、自然災害に対応するシェルターにも殆ど関心が薄い国民のようです。世界各国のシェルター普及率は、スイスやイスラエル(100%)、ノルウェー(98%)、米国(82%)、ロシア(78%)、英国(67%)などと高いのに
日本は0.02%と悲惨な現状です。逆に驚くのは、隣国の韓国で人口の3倍の300%の収容能力だそうです。人口が約5千万人ですから、3倍の1億5千万人が避難可能であり、地下鉄は全て核シェルター仕様と聞きます。
 災害時には「躊躇せず早めに避難して欲しい。それで何もなければ良かったでは有りませんか」などのお節介同様に、核シェルターも無駄になっても、核兵器保有国に囲まれた日本こそ必要ではと思います。
福祉政策や経済、教育など、何でも外国と比較して、国際水準以上を求めるのに防衛問題となると随分といい加減です。唯一の被爆国なのに、核シェルターが普及しないのは成り行きに任せケセラセラが日本人の好きな生き方なのか。それとも、核シェルターや防空壕を心配すると、本当に戦争になるから考えないようにしているのか。まあ覚悟を決めて諦めるしかないのでしょう。

雑感 「昔から日本人は村八分でも葬式と火事は協力した」(R4.9.26) 
 極端な例ですが、村社会の秩序を維持するために、葬式と火事のを除いた他は絶交する処分がありました。つまり、村八分の家でも火事の消火活動と葬儀は隣人は手伝っていたのです。また、ラグビーではどんなに激しい試合でも、終了すればノーサイドと言い、同じラガーマンとして互いを尊重すると言います。さて、安倍元首相の国葬儀が明日27日、北の丸公園の日本武道館で営まれることで、要人警護のための交通規制や妨害運動も活発化しており、他府県警察からも多数の応援を得て厳戒体制がしかれています。
 そう言えば「国葬反対」を訴える集会やデモは、かなりの高齢者ばかりに見えます。きっと、この年代の数割は「安保反対」を皮切りに、「開港反対」「原発反対」「基地反対」等と叫んだ人達なのでしょう。しかし、政治家やマスコミ、評論家などがどんなに反対運動を煽っても、一旦決定を下したことは、粛々と実施されて来た歴史があります。
その陰には、多くの犠牲を払った警察の警備活動や物言わぬ多数派「サイレント・マジョリティ」の理解があったハズです。残念ながら先日は、国葬に反対する70代の男性が、首相官邸近くで焼身自殺企図がありました。政治的背景は不明ですが、まるで今「灯消えんとして光を増す」の如くに見えます。
 それから、隣国にはかつて、墓を掘り起こして棒で殴ったり、バラバラにする刑「凌遅刑(りょうちけい)」がありました。
死者に鞭を打つ行為は憎しみの現われであり、日本には無かった慣習です。逆に近年は、毛沢東やレーニン、金日成等の遺体を大切に保存する国があります。死者を罵倒しつつ、国葬を反対する裏側には、これに近い思想があるのでしょうか。 

雑感 「業績を否定され教科書から消えるのか“坂本龍馬”」(R4.9.22) 
 最近、堀江貴文氏が尊敬する人を聞かれ「起業家的な人って軽々しく『坂本龍馬』って言っとけ感がある」と語っています。30年以上前、小説家の吉村昭も「薩長同盟は、龍馬が両方を仲介して同盟を結ばせたと言われているが、そんな史実はない」と語っています。長州藩の木戸孝允の回想録にも「薩摩の名義で武器を買わせてくれと龍馬に言った」とあります。武器商人として暗躍したトーマス・グラバーの手足だった龍馬は、武器が欲しくても、幕府に睨まれ買えない長州に、薩摩経由で売ることを提案したとされ、事実、長州は薩摩名義で英国から武器・軍艦を購入しています。
 最近は歴史家の加来耕三氏も、坂本龍馬の正体を
小説で作られた英雄とこき下ろしています。近年、龍馬研究の手がかりとなる手紙も相次いで発見され、実像が浮彫になりつつあります。特に、犬猿の仲の薩長が、1866年、京都で「薩長同盟」の密約が成立すると、薩長は討幕に向けて動き出します。その三年前の1863年に薩英戦争で薩摩が勝利すると、筆頭家老の小松帯刀の働きで英国を味方にしたことは、長州には魅力に思ったハズです。
 それに、薩摩藩には国父と呼ばれた島津久光がいて、その下に筆頭家老の小松帯刀がおり、西郷隆盛や大久保利通らは単に手足なのです。これに、身分の低い浪士が口を挟む立場に全くないことは明白です。また、龍馬が唱えたとする「
船中八策」も、勝海舟や佐久間象山らが先に唱えていたことも判明しています。いずれにしても、歴史作家や脚本家があり得ないことを、まるで見てきたかのように、根拠無く脚本されることで勘違いしたファンが多くなっています。これは慰安婦捏造の小説並みに迷惑なことです。 

雑感 「ヒューマンエラーは必ず起きる。確認は複眼で」(R4.9.14) 
 「ハインリッヒの法則」は「1:29:300の法則」とも言い、重大な事故事件の裏には多くのミスがあるもので、そのミスの段階で有効な対策をとれば以後の重大事は最小限に出来るとされます。ミスの原因は、身体や脳の機能低下も考えられ、それは高齢、脳の病気や障害、飲酒、薬物など様々です。中には、ずぼらな性格や能力不足、睡眠不足もありますから厄介です。
 さて、今月4日、静岡県牧之原市の幼稚園で、送迎バスに長時間取り残された3歳児が熱中症で亡くなりました。似た事件は、昨年7月にも福岡県中間市の保育園で5歳児が亡くなっており、厳しい行政指導で改善されたものと思っていましたが、根本から改善するものでは無かったようです。
 元総理の狙撃事件もそうですが、重大事の前には必ず兆候があって、関係者がヒヤリとした体験は必ずあるものです。勿論、建設業界も例外ではなく、転落や転倒、崩壊、巻き込まれ等の労災は中々絶滅出来ない業界です。それでも、監督官庁の厳しい指導や業界の努力で、例えば、足場の法改正による高所作業の改善などで、昔に比べると相当減少した分野です。
 今回の事故では、送迎バスの側面ガラスに絵が描かれ外から中が見えなくしていたことや、駐車場が園から離れていて常に確認出来ない距離も問題ですから認可条件を改善すべきです。今後は、人感センサー等の導入など機械に頼る方法もありそうです。子供は予測出来ない動きをするもので、園内でも、家具や物置の隙間に隠れる事もあるそうです。子供に警笛を鳴らす訓練をさせる前に、大人が様々の事態を想定をして繰り返し訓練が先決です。
 一つのミスで、倒産や廃業の事態に陥ることも多くあるのです。 

雑感 「愛国心や国防を教えない国の国民意識」(R4.9.12) 
 日本では「愛国心はありません」と平気で答える人が多く、祝日に日の丸の国旗を掲げる家は皆無に等しい珍しい国民と言われています。更に「国の為に戦いますか」とのアンケートで、「戦う」と明確に答えたのは13パーセントで、世界で最低だったそうです。殆どの国が70パーセントを超えたのに、政治家や評論家、マスコミからもこの現状を憂う声は聞こえません。
 さて、駐日ジョージア大使が9日、ツイッターで安倍元首相の国葬に関して、「国葬を巡ってメディアや日本の一部のオフィシャルからあれこれと発言が出ていることを残念に思います。それどころか、
故人に対する目に余る言動に心を締め付けられております」と投稿し話題になっています。
 各国の駐日大使や大使館員は、日本の政治・経済その他を情報分析して、自国の外交や貿易、観光PRなど幅広く検討して、自国の国益優先の発言や広報活動をすると知られています。ジョージアの南北はロシアとトルコに挟まれた国で、以前は「グルジア」と呼ばれ、旧ソ連の構成国の一員でした。
 大使の発言は、最近の日本の国情を見るに見かねてと思われます。
 日本人の戦後の意識改革は、GHQが用意周到に準備した「
ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」とされます。先の戦争に関して罪悪感や嫌悪感を日本人の心に植えつけて、日本を二度と軍事的に立ち上がれない国にする謀略でした。これを受容れた日本は、正しい歴史感や愛国心、国防の重要性等を軽視され、特に、教育現場やマスコミによって今も続けられ、多くの国民は見事に洗脳されています。そして、日本人としての誇りと自信を失い、自虐史観を強くして、最近では、外国生まれの可笑しな宗教や思想を簡単に尊ぶような風潮に強く現われていると思われます。

雑感 「“知らないでは済まされない”は今の国民感覚」(R4.9.10) 
 さほど政治や宗教に詳しくなくても、国際勝共連合の母体は旧統一教会であり、その日刊紙が世界日報である程度の知識は40年以上前から知っています。それなのに、政治の世界で生きる方々が知らないは不自然と思います。
 さて、旧統一教会との関係を巡り自民党は所属する国会議員全体の半数近くにあたる179人が何らかの接点があったと公表されました。これに、マスコミは一斉に「元総理と教会側の関係は調べないのか」調査が生ぬるいなどの厳しい意見が語られています。しかし、保守系の政治評論家が、「旧統一教会の問題は、20~30年前は大問題になっていたが、この10年ぐらいは報道は途絶えていた。知らない議員がいても・・・」と擁護すると、長嶋一茂氏は「歳費で賄っている議員が、被害者が沢山いるという教団の方達を、
報道がないからといって、知らなかったということにはならない」と批判しており、この感覚は今の国民感情に合ってると話題です。保守系の政治評論家は、「統一教会と政治家の関係は法律違反ではない」「信教の自由から選挙応援は問題はない」「知らなかった議員も多いはず」などと、一貫して弁護に回っていますが違和感を覚えることがあります。
 後出しじゃんけんの如く言えることは、政治ジャーナリストとして、或いは政治の事情通なら、問題に発展することを予測して、縁を切るようアドバイスも出来たはずです。確かに、統一教会は巧妙にステルスの如く隠密裏に政治家に接近して、選挙では無償でウグイス嬢や運転、ポスター貼りなどを手伝いする厄介な団体のようです。只より高い物はないと言いますが、今回のことで身に染みたハズです。長嶋氏が言う「
知らないでは済まされない」という感覚は今の国民感情に合っていると思われます。

雑感 「いろんなところに首を突っ込む旧・統一教会」(R4.9.3) 
 人間は誰でも、生・老・病・死や愛別離苦など四苦八苦しながら生きている動物であり、これを癒してくれる受け皿の多くが宗教とされます。こんな時、キリスト教圏では、至る所にある教会の牧師や神父が精神医学のカウンセリングとして存在していると聞きます。しかし日本では、仏教は葬儀や法事、神道は初詣や七五三、成人式などのイメージが強くありますが、一部新興宗教を除いて四苦八苦の悩みの相談に応じているイメージはありません。
 このような国防同様に無防備で精神的に脆弱な日本の環境に、上手に入り込んだのが韓国生まれの統一教会のようです。勧誘手口は、アンケート、サークル、無料の手相占いや姓名判断などで声をかけ、「いい手相だ」「いい名前だ」などと持ち上げて、更に、自己啓発セミナーに誘い悩みや不安を聞き出して、それは先祖の因縁が原因と伝えて敏感に反応する様子から不安な心理状態に落とし込み、巧妙に高額な壷・印鑑・着物・宝石などを売り付ける聞きます。合同結婚式に誘う手口も、自己啓発セミナーなどで人生や結婚の悩みを聞き出して、その解決法を信じて参加して、約7000人もの多くの日本女性が韓国の信者でもない男と結婚して韓国で生活しているそうです。
また、アメリカの寿司ブームも日本で集めた資金を旧・統一教会がその資金を提供しており、それを支えたのは日本人信者でした。それにしても、旧・統一教会はマスコミでは「
世界日報」「ワシントン・タイムズ」など、学生向けには「原理研究会」、政治面では「国際勝共連合世界平和女性連合」「天宙平和連合(UPF)」「平和統一連合(FPU)」「世界平和宗教連合」「日韓トンネル研究会」等々に首を突っ込んでいますから、無理して覚えたくもありませんが、把握は困難で困ったものです。 

雑感 「歴史の転変点は残念な事がキッカケで大きく動く」(R4.8.20) 
 10年以上前に「その時 歴史が動いた」と言うテレビ番組があって、具体的な歴史の転換事例を取り上げていました。国家や組織、個人でも時が流れると、あれが転換点だったのかと気づくことがあります。良い方向なら喜ばしいのですが、逆の場合は予期していない震災や偶発的な事故、疫病の蔓延などを契機に、坂道を転げるように事態が悪化する場合があります。
 特に、一国の要人が暗殺されたような場合は、国家の信頼を著しく失墜させ、権威に傷が付くことになります。増して、その要人に長年国家の意思決定が左右されていたなら尚更です。安政7年(1860年)の井伊大老が水戸・薩摩の浪士に襲撃された「
桜田門外の変」、二年後の、やはり水戸浪士による老中安藤政信が襲撃された「坂下門外の変」で、幕府の権威は決定的に失墜していました。そして、国防など何かと弱腰の幕府を批判し、倒幕を掲げる諸藩の浪士に徳川幕府恐れるに足らずと勢い付かせ、特に安政の大獄と呼ぶ強権政治で、井伊大老に排斥されていた水戸藩主徳川斉昭の7番目の一橋慶喜将軍擁立派が息を吹き返して、加速的に歴史が動いていました。
 今回の元総理襲撃事件は、日本をバカにする韓国発祥の悪徳宗教と政治、更に戦後レジュームの問題などを白日の下に晒しています。之が、どんな歴史の転換点になるかの予測は避けますが、大変化があって然りです。長年マスコミも触らぬ神に祟りなしの態度だったのに、今回ばかりは事の重大性から及び腰ながらも触れています。また、一方的で
不当な勝者の裁きで自虐史観の原点「東京裁判」に「いつまで縛られているのか」と物申す国会議員も何人か現れました。安倍元総理の死を機に、オリンピック利権を巡る不正など次々と日本の闇の部分が見えはじめ、何かが大きく動いています。

雑感 「日本を亡ぼす3つの巨大な嘘(伊藤貫)」(R4.8.13) 
 ドイツの諺に「地獄への道は善意で舗装されている」とあります。人を地獄に落とすために善意でおびき寄せ、善意のふりをして悪行を行うと解しています。さて、国際政治評論家の伊藤貫氏は、「米政府が日本に押し付けてきた三つの巨大な嘘」として、「占領軍憲法の嘘」「日米同盟の嘘」「核の傘の嘘」を指摘しています。これらも地獄への道なのでしょうか。
 
第一は占領軍憲法の嘘」である。占領軍憲法はGHQが作って日本に押し付けてきたときから無効であった。昭和21年の2月から、ずっと無効な憲法を我々は使わされてきた。日本にはイギリスのように不文憲法があうと思う。今の憲法は、当面は法律の一つとして運用する。
 
第二は日米同盟の嘘」である。米国は日米同盟構造を既に1942年に発案しており、この段階で日本を二度と独立国にしない、自主防衛能力を持たせないと、永遠に米国の属国にすると決めている。マッカーサーは実行しただけ。米国が1951年に日米軍事同盟を押し付けてきたが、これは同盟関係ではなく、日本を永遠に米国の属国として、永遠に使用するという形だ。
 第三は
核の傘の嘘」であり、現在の日本は中国・露・北朝鮮の核に包囲されている。水爆弾頭を毎年数百発増産中だ。2030年には少なくとも中国・北朝鮮・露の水爆弾頭の計は1500発から1800発もの、凄い勢いで増産している。米国は核の傘を提供すると言うが、日本だけには核を持たなくて良いと言っている。核理論の専門書を数冊読めば、これは全部ウソだと分かる。アメリカが日本を守るために或いは中国・ロシア・北朝鮮に報復するために、これらの国と核戦争をする可能性はゼロである
■【伊藤貫の真剣な雑談】第8回「日本を亡ぼす3つの巨大な嘘」[桜R4/8/6]https://youtu.be/u1HLkVOAkL4
 一見、安上りに見える米軍駐留による安全保障も、「地獄への道は善意で舗装されている」ことに、日本国民は早く気付いて欲しいものです。

雑感 「毎年8月9日は“反ロデー(旧反ソデー)”です」(R4.8.10) 
 30年以上前の話ですが「8月9日は反ソデーだから半袖を着る」などのダジャレも、1991年のソ連崩壊以降は継承国家がロシアとなり、“反ロデー”では通用しなくなりました。さて、8月9日は1945年の長崎への原爆投下と同時に、ソ連が日ソ中立条約を破棄して対日参戦を敢行した日でもあります。まず、アメリカからの二発の原爆投下による死亡者数は、2019年8月時点で、広島31万9186名、長崎18万2601人の合計50万1787人と言う数字です。一方、ソ連軍は8月9日、中立条約を破って150万の軍が国境を越えて、満州国や樺太、占守島、北方領土などに侵攻を前に日本も白旗を上げています。
 武装解除した日本兵は、ソ連軍からシベリアやウズベキスタンなど中央アジアなど各地に送られ抑留された日本人は約57万5千人に上るそうです。厳寒の地シベリアでは、過酷な強制労働と同時に赤化教育も行われ、生き抜く手段として共産主義を受け入れた人もいたそうです。シベリアに強制連行された皆さんは昭和24年までに90%が日本に送還されますが、中国共産党は建国の翌年に、日本兵捕虜の一部はスターリンから中国共産党の毛沢東に贈呈され、
撫順に収監され洗脳されていたことは殆ど知られていません。
 中華人民共和国の遼寧省に位置する撫順に収監された日本人は969名で軍人・軍属が約800名、官僚・警察官が約200名でした。洗脳を担当する教官は、日本からレッドパージ(赤狩り)から逃れて中国に亡命していた党員が「日本は近く共産国家になる」と教えたそうです。このような歴史からも、日本人に「親ロ派」「親中派」が育った背景を知ることが出来そうです。
 

雑感 「白人の人種差別意識は変わらないでしょう」(R4.8.7) 
 大航海時代から約五百年は、有色人種は白人社会からの植民地支配と奴隷専従の時代と言われています。当時、世界に乗り出したキリスト教宣教師たちは、布教と同時に植民地に相応しいかをスパイする役目もありました。
 日本にも多くの宣教師が上陸していますが、折しも当時の日本は、戦国時代で武士や農民まで刀や槍などの武器を豊富に備えていることが幸いしました。それなら、武器鉄砲は商売になると見て、種子島で鉄砲を伝えても、約一年後にはより高性能の鉄砲を大量生産する技術力に驚嘆したようです。 
 このような事から、日本は白人から手強い国と見られ、奇跡的に植民地化を逃れた唯一の国でした。ところが、幕末当時、南北戦争を経て国際社会に躍り出た米国は日本を虎視眈々と狙っていました。まずハワイやフィリピンを支配して日本に迫っていました。これに危機感を持った日本は「八紘一宇」「人類は皆兄弟」の精神から、白人社会を相手に立ち上がったのが「大東亜戦争」です。そして、困難と犠牲を伴いながらも、東南アジア諸国など殆ど国々を独立させています。しかし、冷血で残虐非道な米国は、日本の住宅街へ絨毯爆撃や原爆で一般市民の大量虐殺を前に白旗を上げています。

 ハリー・トルーマン(終戦時の33代アメリカ大統領)の有名な言葉です
 猿(日本人)を「虚実の自由」という名の檻で、我々が飼うのだ。方法は、彼らに多少の贅沢さと便利さを与えるだけで良い。そして、スポーツ、スクリーン、セックス(3S)を解放させる。これで、真実から目を背けさせることが出来る。猿は、我々の家畜だからだ。家畜が主人である我々のために貢献するのは、当然のことである。そのために、我々の財産でもある家畜の肉体は長寿にさせなければならない。(化学物質などで)病気にさせて、しかも生かし続けるのだ。これによって、我々は収穫を得続けるだろう。これは、勝戦国の権限でもある。
※この日本人をバカにした考えは、占領政策の基本政策として政治や教育の場に持ち込まれ、日本人の殆どは自虐史観など徹底的に洗脳されています。 

雑感 「幕末の年表(個人的に関心が高い出来事だけ)」(R4.8.5) 
 今の日本の行き詰まり感は幕末の時代背景に良く似ていると言います。
 政治や教育をはじめ、グローバル化、難民受け入れ、少子化問題などには、今までの考え方や価値観、制度では限界と感じる人が多いようです。
その証に政治の社会には「日本維新の会」「れいわ新選組」、更に今年は龍馬プロジェクトを母体に「参政党」の議員が誕生しています。これらの政党は、幕末期の
徳川政権の弱体化、簡単に黒船を江戸湾入りを許すなど疎かにした国防の問題等が、現代と酷似していると思っているハズです。
 参考まで、約150年前の幕末期の激動の歴史を記述しておきます。
1840〜1842
アヘン戦争(清国の惨敗から日本も鎖国に危機感)
1852(嘉永5)
ジョン万次郎帰国(11年10カ月ぶり)
1853(嘉永6)米国の東インド艦隊司令長官ペリーが浦賀に来航
1854(
甲寅/嘉永7年1月16日)ペリーが再び軍艦7隻で来航
   その後2隻が加わり9隻で開港を迫られ、
日米和親条約締結
1855(安政2)安政江戸地震(安政の大地震)江戸で死者4,700人余。
     水戸藩は家老戸田忠太夫、儒学者の藤田東湖を失う。
1856~1860年
アロー戦争(清と英仏軍、清の外国人排斥事件が発端)
1858(安政5)彦根藩藩主井伊直弼が安政5年4月25日大老に就任
   朝廷の意見を無視して
日米修好通商条約調印(不平等条約)
   朝廷が幕府を飛び越えて水戸藩に勅書(
戊午の密勅)を下す
   
安政の大獄始まる (主に慶喜を将軍に押す一派100余名を粛清)
   水戸藩家老安島帯刀切腹、鵜飼吉左衛門・茅根伊予之介ら死罪
1859(安政6)吉田松陰死刑(安政の大獄の最後の処分者) 
コレラ大流行
   グラバー商会(英国の武器商会のジャーディン・マセソン商会)
   武器商人として坂本竜馬ら討幕派の薩長に協力した。      
1860(安政7)
桜田門外の変で井伊直弼暗殺、水戸藩主徳川斉昭没
1861(文久元年)「
公武合体」将軍家茂の妻に孝明天皇の妹和宮
1861~865年アメリカ合衆国の内戦
南北戦争(奴隷解放の北軍勝利)
1861年と1862年の2回、高輪の
東禅寺事件は英国公使館を水戸浪士襲撃
1862(文久2)2月13日
坂下門外の変水戸浪士が老中安藤信正を襲撃
     9月14日
生麦事件(翌年8月薩英戦争に発展)
    12月24日新設の
京都守護職に会津藩士千人入京
1862年
文久の改革,徳川家茂の補佐役に一橋慶喜を将軍後見に任命
1863(文久3)4月21日 徳川家茂の上洛(将軍としては200年ぶり)
    11月 
江戸市中取締役に庄内藩(新徴組を指揮)
    浪士組結成(後の
新撰組、新徴組の母体)。薩英戦争
    
8月18日の政変「七卿落ち」。京都から攘夷派を一掃
1864(元治元)新撰組による池田屋事件。幕府は「長州征伐」
1864(文久4)
天狗党の乱。尊攘派の藤田小四郎が首領(東湖の四男)
    水戸藩執政武田耕雲斎を中心に横浜即時鎖港を求め挙兵
    天狗党員828名のうち敦賀(福井)で353名が処刑。
1866(慶応2)薩長同盟、倒幕派勢力中心の長州藩を処分「長州征伐」
1867(慶応3)坂本竜馬の新政府綱領八策
大政奉還 王政復古
1868年 (慶応3年12月25日)庄内藩新徴組薩摩藩江戸藩邸焼討
1868(明治元年)
鳥羽伏見の戦い、江戸城無血開城、戊辰戦争 

雑感 「今年は、どんな逆戻り出来ない事が始まるのか」(R4.8.3) 
 今年2022年は36年の周期で来る、九星気学の9つの生まれ星のひとつ「五黄土星」と 十二支の「寅年」が重なる年です。混乱、腐敗、天変地異、事件等が多発し、大地などに亀裂が入り新しい芽が生まれ、それは逆戻り出来ない芽となると予言する人がいました。このようなことに神経質になる方ではないのですが、建設業や不動産業という仕事柄、建前や引っ越し、引き渡しなどは、三隣亡や仏滅の日には避けたい行事はあるものです。
 今年は、
五黄土星の寅年らしく、いきなり1月15日にトンガ諸島の火山噴火は音波による津波を発生には驚かせました。4月23日には知床半島沖で観光船が沈没、2月24日にはウクライナにロシアの侵略、そして株価の大幅な下落、円の急落など世界規模の経済危機です。このような最中、世界中を震撼させたのは、7月8日の安倍元総理の銃殺事件です。日本では100年に一度有るか無いかの大事件として歴史に刻まれるハズです。
 この事件は、大老の井伊直弼が安政七年(1860)3月3日襲撃された桜田門外の変に似ていると思っています。
幕末期の五黄土星の寅はペリー来航の翌年の1854年(嘉永7年/甲寅)でしたが、ペリー再来航に屈して「日米和親条約締結」を結び、下田と函館を開港、英、露、オランダとも同様の条約を結んだことが現代まで影響しています。その後、1858(安政5)4月25日井伊直弼が大老に就任すると、1858(安政5)日米修好通商条約を調印、これに不満の朝廷が水戸藩に勅書(戊午の密勅)を下し、安政の大獄が始まり、倒幕運動が激化して1860(安政7) 桜田門外の変、1864年(文久4)水戸藩の天狗党の乱、1865(元治2)水戸浪士に老中安藤信正襲われ負傷(坂下門外の変)などを経て、1867(慶応3)大政奉還、王政復古して幕府は崩壊しています。
 果たして今年は、どんな逆戻り出来ない事が生まれているのか。
 

雑感 「こんな宗教が日本で広まることは国際的な恥です」(R4.7.29) 
 元首相が銃撃された事件とオウム真理教関連事件を比較して、重大性や社会的反響の比較は難しい事ですが、事件の裏側で蠢いていた多く問題が炙り出した事で同様に思えます。いずれも、教義の一部を知っただけで、こんな破廉恥な宗教が堂々と日本国家から認可され、広く国民の間に信者がいることは国際的な恥と思います。オウム真理教は尊師をシヴァ神の変化身と称され、女性信者はシヴァ神と一体になることを最高の修行としたそうです。  最近話題の旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の教祖文鮮明の言葉を集めた天聖経で「韓半島は男で言えば生殖器」「島国は女性の陰部」「日本は夫である韓国に捧げなければならない」と教えています。紀藤弁護士は「韓国で生まれた統一教会は1959年に日本に進出し、1964年に宗教法人と認証されます。1968年、反共産主義を掲げる統一教会は政治活動団体『国際勝共連合』を創設しますが、安倍元首相の祖父の岸信介元首相がこれに共感し交流を深め、統一教会の本部に何度も訪問した。その密接な関係は福田赳夫元首相を経て、安倍元首相まで脈々と続いていたのです」と言います。  こんな日本をバカにした教義がある宗教団体を認可し、現在も「霊感商法」で多くの信者を平気で自己破産させて、家庭崩壊まで追い込む恐ろしい団体です。政治家はこんな宗教団体と親しくして、選挙ではおんぶにだっこの応援では、反共思想などに便利な解釈をして、都合の良い言い訳を繰り返しても、良識ある国民からの支持は激減するでしょう。「蟻の一穴」とは堅固な堤でも、蟻穴一つで崩落することもあると言う教えです。 

雑感 「世の中が良い方向に変わる前兆であって欲しい」(R4.7.24) 
 存在感が大きい政治指導者ほど突然失えば国内外に大きな影響を与えます。過去には、初代総理大臣伊藤博文が明治42年中国のハルピン駅で殺害。原敬首相は大正10年東京駅で刺殺。浜口雄幸首相が昭和5年東京駅で凶弾で翌年死亡。昭和7年は犬養毅首相を暗殺した「五・一五」事件。昭和11年の「二・二六事件」では元首相の高橋是清蔵相や斎藤実内大臣らを殺害。昭和35年に岸信介首相が太ももを刺され重傷。昭和50年は三木武夫首相が顔を殴打されるも、今回の元総理の銃撃事件は、これらより100人以上が粛清された安政の大獄(安政5年~7年)の直後の大老の井伊直弼が安政七年(1860)3月3日襲撃された桜田門外の変 や1862(文久2)2月13日 坂下門外の変で水戸浪士が老中安藤信正を襲撃した事件に似ていると思えます。
 当時の世界は、アヘン戦争(1840~1842)、南北戦争(1861~1865)、普仏戦争(1870~1871)が、国内では死者約4700人の安政2年(1855 )の
安政大地震など大地震多発。安政5年~7年はコレラが大流行し江戸だけで死者3~4万人。更に、安政5年(1858年)4月23日井伊大老が就任し、同年6月に日米通商条約を締結すると、朝廷から同年8月8日付の勅諚(戊午の密勅)があり、扱いに幕府と水戸藩が対立していました。
 大老職は今の総理大臣に相当する権力を持ち、条約の締結権のほか、大老の強権的政治に批判的な公卿・大名・幕臣・志士等が弾圧され、これに不満を持つ水戸浪士ら18人による襲撃でした。この事件が幕府崩壊の序曲とされ、幕府は急速に信頼を失い、7年後の
1867年に大政奉還しています。
 終戦後の日本政府はGHQに協力して、特に宗教や教育面から日本人の弱体化と愚民化政策を受け入れ見事に洗脳されています。その後遺症として、庶民を軽視した政治家が選ばれ、国民を不幸にする宗教が広まっています。

雑感 「日本社会の閉塞感の元凶がここにあったのか・・」(R4.7.20) 
 憲法第二十条には、「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」とあります。文面通りなら、かなり厳しい「政教分離の原則」が記述されています。しかし、これに徹底的にクサビをいれる政治家をはじめ、学者やマスコミ、司法関係者は殆どいなかったことは残念なことでした。
 有田芳生参院議員が先日、テレビ朝日に出演し、1995年に警察庁と警視庁の幹部の依頼で、対象者を聞かずに20~30人を前にレクチャーを行い、その際に「
オウム真理教の次は統一教会の摘発が視野にある」と聞いたと明かしていました。しかし、一向に動きがないので後日確認したら、一言『政治の力だよ』と返答されたと紹介していました。残念なのは、有田氏は国会で旧・統一教会に関して追求した形跡は皆無だった事です。今になって旧・統一教会批判の急先鋒のように語られても今更感があります。
 似たようなことは、韓国の旧・統一教会、今の「世界平和統一家庭連合」の元会長で、創始者・文鮮明総裁に次ぐ地位だった郭錠煥氏が、日本の旧・統一教会を「正しい道から外れている」などと暴露し批判していることも同様に思えます。7月8日、奈良県下で凶弾に倒れた安倍元総理の暗殺事件は、誰も予測しなかった展開となり、まさにパンドラの箱が開いたような感覚で毎日のニュースを見ています。そして、「
日本社会の閉塞感、イライラ感、歯がゆさ感 の元凶はこれか」と知る思いです。残念な事ですが、大きな重しが外れた今こそ、心ある政治家をはじめ、司法関係者や国税庁などは、マスコミや世論を背景にして早急にメスを入れる時機到来と見ています。 

雑感 「演説で人を動かすコツを知っている人は有利です」(R4.7.5) 
 参院選の投票日まで数日に迫り、テレビの政見放送をはじめ、駅前や街角では最後の追い込みとばかりに熱心な街頭演説が繰り広げられています。
 さて、弁論大会では「わかりやすさ」「具体性」「説得力」「発音」「表現力」が大切で、発表者が弁論の内容を自分のものと咀嚼しているかで競われます。また「人を動かす力」は好感度と信頼性と言われ、「その人がどんな人物か」「信頼に足るか」で決まるそうです。更に、人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まるとされ、その情報のほとんどは視覚からと言う
メラビアンの法則もあります。演説も時間に余裕があれば、これらも合わせてチェックしたらと思います。既に数10人の演説に耳を傾けましたが、抜群に「説得力」や「具体性」などが心に届いて、耳に心地よく聴衆を気持ちよくする術(すべ)を知っているのが、参政党事務局長の神谷宗幣氏です。 
 同氏は、吹田市議会議員を二期の後、一度衆議院議員総選挙に出馬するも落選しています。今回は“捲土重来”とばかりに、草の根運動から新党を結成して攻勢に出ています。そして、演説の最後に質問時間を設けて、様々の質問を受けて真摯に耳を傾けている姿も好感度をアップしています。そう言えば、『人を動かす』の著者、デール・カーネギーは、「人に好かれる原則」の一つに「
聞き手に回る」を挙げています。カーネギー自身は殆どしゃべらず、単に耳を傾けただけなのに、話を聞いてもらった相手は、カーネギーを誉めちぎったそうです。カーネギー氏によると、聞き役に回ることは、「私たちが誰にでも与えることのできる最高の賛辞」なのですと言います。
 候補者たちは、様々の角度から有権者に人物評価がされています。 

雑感 「日本人の国防意識、世界最低に想う」(R4.6.30) 
 「国のために戦いますか」と問われて、日本人が「はい」と答えたのは世界最低の13%だったそうです。ロシアのウクライナ軍事侵攻から、世界各国が防衛費を大幅に引き上げなど国防意識が高まっているのに、国民の意識がこれでは自衛隊の関連予算を二倍にしても強くなるはずがありません。自衛隊員が命を懸けるには、国民の愛国心と期待が何よりだからです。まず、国民の国防意識を二倍・三倍に高めるほうが先決と思われます。そう言えば、テレビなどでも「ウクライナで18~60歳の男性の出国禁止に反対」「国民の移動の自由は認めるべき」「戦うのは自衛隊に任せて、他の国民の安全を最優先で守るべきだ」などの弱気な意見が多く聞かれます。
 このように日本人の国防意識が極端に希薄で、憲法改正議論や国防議論が著しく低い理由は、日本が二度とアメリカに歯向かえないようにGHQによる「
戦争についての罪悪感を日本人に植えつけるための宣伝計画」と言うウォー・ギルド・インフォメーション・プログラムによる日本人の精神面からの洗脳と破壊が行われたことが原因と分析されています。このような折り、出来立ての“参政党”が教育・食と健康・国まもりを「3つの重点政策」を掲げています。そして「(利益 ・圧力団体等)仲間内の利益を優先する既存の政党政治では、私達の祖先が守ってきたかけがえのない日本がダメになってしまう」と危機感を持った有志が集まり政党を結成したそうです。
 第一に教育の重要性を掲げて、ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラムによって損なわれた精神構造に「
目覚めよ国民」「まず自分の国を守る教育を」と呼びかけています。これに賛同する国民が多いことは、党員数7万超えの急速な広がりや街頭演説に集まる聴衆の多さが示しています。

雑感 「“士は己を知る者の為に死す”と言います」(R4.6.17) 
 一瞬ジョークと思いましたが、有力野党の有志議員約70人は6月14日、自衛隊員の処遇改善や施設整備などを野党の立場からも後押しする「自衛隊員応援議員連盟」を設立したと報じています。これまでの「憲法違反だ」「暴力装置だ」などの見解を思い出すと、何処まで本気なのか、それとも選挙を前にした票欲しさの“パフォーマンス”にも見えてしまいます。
 それでも、ロシアのウクライナ侵攻から、安全保障政策に世論の関心が高まっている現在、自衛隊員の処遇や任務環境などを調査し、課題を整理する考えだそうですから、意気込みは理解できます。自衛隊員に、いざという事態は、命を投げ出しても使命を果たして欲しいなら、それ相応の名誉と社会的評価を与えるのは当然です。多くの野党や知識人、マスコミなどは、自衛隊を長年“日陰者”扱いをして来ましたから、隔世の感があります。
 デール・カーネギーは「人を動かす3原則」として①批判も非難もしない。②相手に重要感を持たせる。③人の立場に身をおく。と言い、更に、
人間は「自分に関心を寄せてくれる人に関心を寄せる」と説いております。
 これは、自衛隊に入隊する時に国民に誓う服務宣誓の一部ですが、
「私は、(中略)、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います。」と宣誓するそうです。
 
人は自分の真価を正しく評価する人のためには、命を投げ出してでも応えるもので“士は己を知る者の為に死す”と言います。国会議員や知識人は自衛隊員を心から応援するなら、まず“己を知る者”になって欲しいものです。それなのに、批判や非難ばかりでは士気が高まるはずがありません。 

雑感 「(日本は)破壊する力ではなく、造り変える力です」(R4.6.15) 
 外来で日本に定着したものに、漢字や仏教をはじめ、カステラ、天ぷら、カレー、ラーメンなどの食べ物、洋装、自動車、蒸気機関車等々たくさんあります。これらの共通項は、日本人好みに改善され、食べ物は美味しくなり、衣類はファッョン性豊かに、乗り物は格段に性能が向上しています。
 さて、芥川龍之介の短編で1922年に発表された『
神神の微笑』を読み返して一部引用しています。短編の舞台は戦国時代の京都南蛮寺。夕暮れの庭を歩く宣教師オルガンティーノは、言いようの無い不安に襲われる。数十年来の布教活動が実り、今や日本国内のキリシタンは万に増えた。しかし、この国は岩から草木に至るまで、言いようの無い「霊気」に満ち満ちている。散歩の途中、「この国の霊の一人です」と言う老人に出逢うと、日本人が渡来の文化を巧みに変容させた事例を挙げる。「漢字」は訓読みにしたこと。「儒教」は日本化され、「仏教の本尊」大日如来は、神道の天照大神と同じとされ神仏習合されたなどを語る。そして、老人は「日本人は外来のものを自分たちに合うように造り変える力を持っています。」と語ります。 
 
オルガンティノ(1533年~1609年4月22日)は、(中略)、書簡の中で「われら(ヨーロッパ人)はたがいに賢明に見えるが、彼ら(日本人)と比較すると、はなはだ野蛮であると思う。(中略)私には全世界中でこれほど天賦の才能をもつ国民はないと思われる」と述べている。また、「日本人は怒りを表すことを好まず、儀礼的な丁寧さを好み、贈り物や親切を受けた場合はそれと同等のものを返礼しなくてはならないと感じ、互いを褒め、相手を侮辱することを好まない」とも述べている。ウィキペディア(Wikipedia)から
 オルガンティノは長年日本に住み、長崎で1609年76歳で没しますが、すっかり日本贔屓になっています。また、芥川龍之介は国内の仏教やキリスト教、新興宗教を含め衰退を予言しているようで、洞察力は凄いの一言です。

雑感 「日本人は“国連”をナゼ過大に期待するの?」(R4.6.12) 
 “United Nations”「ユナイテッド・ネーションズ」とは、“連合国”と訳するのが常識だそうです。それを「国際連合」と誤訳したことで、いかにも国際的な平和団体のように思え、日本国民が国連へ過大な幻想や錯覚が生じた理由の一つと言われています。国連は、第二次世界大戦の反省から世界統一政府を目指して設立されたとされ、全世界の平和構築を目指していました。しかし、P5の一つ露によるウクライナ侵攻やWHOによる新型コロナウイルス対応に批判の声が上がり存在意義が問われています。特に、露のウクライナへの軍事侵略に何も出来ない国連の無力ぶりは惨めなもので、日本国民も国連に対する過度の評価や期待は薄れて、国連不要論まで聞こえます。
 先日9日の国連総会で、来年1月から2年間の非常任理事国を決める選挙で、日本、スイス、マルタ、エクアドル、モザンビークが当選しています。これに便乗したのか、次は常任理事国入りと期待が高まりますが、今も、日本やドイツを敵国とする“
旧敵国条項”からも常任理事国(P5)入りなどもっての外です。それに新たな常任理事国入りには、国連憲章の改正は勿論のこと、国際社会からの期待、それに相応しい国民の意識の高まり、憲法の改正、軍事力、経済力など極めてハードルが高いものがあります。
 国連の一番の問題は、拒否権を盾にするP5の存在と言われています。
 しかし、この改革は“猫の首に鈴を付ける”ようなもの、或いは、反社の取締りで反社の意見を重視するようなものと例えられます。露のウクライナ侵略を機に、まず
P5のガラガラポン等の大改革が期待されています。 

雑感 「憲法を逆手に、したたかに成長した日本ですが」(R4.6.7) 
 北朝鮮の度重なるミサイル発射に加え、コロナ禍やウクライナ侵略から、日本国憲法の弱点や問題点が浮彫になり、憲法改正の機が熟したと語る人が多くなりました。過去にも憲法改正の機会は何度かあったとされ、まず、1951年のサンフランシスコ講和条約で日本が独立を回復した当時、次は1979年のソ連のアフガニスタン侵攻当時や1991年の湾岸戦争当時でしたが、政治家やマスコミを始め、国民世論の高まりは今一つだったようです。
 今回のコロナ禍から憲法に緊急事態条項の追加案や、ロシアのウクライナ侵略から9条改正の声が高まっています。占領憲法を盾に防衛を米軍に依存し、経済重視の政策を優先させて、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などに参戦を避けて自衛隊に戦死者を出さなかった事を評価する人もいます。しかし、国際社会からは逃げ回っている印象が付きまとい、憲法前文にある「名誉ある地位を占めたいと思う」の謳い文句とは程遠いものがあります。特に、ウクライナへのロシア侵略以降は、テレビなどで安全保障問題などの研究や分析をする防衛省防衛研究所の皆さんが、連日、国防の重要性を語っておられ、国民も長い眠りから覚醒しつつあるように見えます。
 この憲法を逆手に「すり減らないほど立派な」不磨の大典等と、したたかに成長した日本ですが、ようやく御役御免の到来に見えます。勿論、福祉・教育・経済・環境・エネルギーなど大切ですが、ウクライナのように国際法を無視して簡単に侵略されて、国民が虐殺され、略奪や性暴力、インフラや街が悉く破壊されてから気づいても後の祭りです。自民の佐藤正久外交部会長も「国破れて憲法9条だけが残っても意味なし」と語っています。
 

雑感 「吸収合併などでは、相手の名前を先に入れる」(R4.5.26) 
 最近注目される「クアッド」構想は、2006年に安倍晋三首相が、米国、豪州、印度に戦略的対話を訴えたのがキッカケだそうで、意味は英語で「4つの」を意味する「Quad(クアッド)」が定着しています。これは南シナ海の島礁埋め立て、軍事基地化など中国の脅威を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指して、安全保障面での協力強化も図っており、アジア版のNATOの母体に発展する可能性も秘めていると報じられています。
 この「4つの」国の中には、ロシア製武器を購入するなど微妙な立ち位置の「インド」をどのように引き込むかが課題と言われています。そこで安倍首相は発足当時、「インド・太平洋経済枠組み」の重要性の話を持ちかけたことが功を奏したと思われます。つまり、「太平洋・インド」ではなく、インドを先に掲げて説得していることに大きな意味があると感じています。
 ここで思い出されるのは、デール・カーネギー著の「人を動かす」には、人を動かす三原則として、「
相手を批判しない」、「素直で誠実な評価を与える」、「強い欲求を起こさせる」とあります。この「批判しない、評価する」は比較的簡単に理解出来ますが、三点目の「強い欲求を起こさせる」は、『馬を水辺に連れて行けても水を飲ませることはできない』との例えがあるように簡単ではありません。そこでデール・カーネギーは、相手が嫌がる吸収合併などを例に上げて、まず相手の社名をトップに使うなど、相手を持ち上げ立てて交渉することを上げています。つまり、相手の立場になって、相手の視点から物事を考えることが大切と指摘しています。
 やはり、安倍元首相は中々の戦略家であることを顕著に示しております。

雑感 「終末時計の“残り100秒”に想う」(R4.5.24) 
 久々に終末時計のことを語る人がいました。終末時計は、第二次世界大戦後の1947年に核兵器を開発した科学者達が「人類滅亡を午前0時」として、残された時間を示し警鐘を鳴らし始めたそうです。そして、朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ危機など、東西の核保有の大国が関与した戦争では、よく終末時計のことが報じられて、国民保護のため世界各国は競って核シェルターを建造したり、核の脅威が論じられたものでした。
 終末時計は進んだり戻ったりしており、米ソ冷戦時代の1947年に「0時まで残り7分」に設定され、1991年のソ連が崩壊した後は17分前まで戻ったこともあり、やや安堵したものでした。それが最近は、数年前から3年連続で過去最短の「
残り100秒」と定めています。日本の周辺では、核使用のハードルが低いと思われ、日本を公然と敵視する国の存在は脅威です。ところが、日本人は核保有の議論も許さない意識が醸成され、危機を見ても見ないふりですから、核シェルターも皆無というお花畑の国民が育っています。
 最近、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず~」で知られる鴨長明の『方丈記』を読み返しています。鴨長明は名家の生まれながら不運な人で、出世から見放させたうえ、幾度も災害に遭遇して挫折感を味わい、最後は方丈(約3m四方)の狭い家で執筆したと伝わっています。そして随筆『方丈記』には、災害は忘れた頃に来ると、「当座は、人々はみな無益なことを言って幾らか心のけがれも薄らぐと思われたが、
月日が重なり、年数が経った後は、言葉に出して言い出す人さえいない。」と約800年前に警鐘を鳴らしています。原爆投下から75年の今の日本にピッタリです。

雑感 「最近“地政学”という言葉を頻繁に聞きます」(R4.5.9) 
 数十年前、当時、亜細亜大学教授の倉前盛通(1921~1991)著『悪の論理―ゲオポリティク(地政学)とは何か』を読み、世界は地理的な位置に重要な宿命があると知り“目からウロコ!”状態でした。地政学(ゲオポリティク)は戦後の日本では戦争の学問と見られ、学ぶこともタブー視された「禁断の学問」でしたが、その禁を破って世間に知らしめした書でした。
 この書にもあったハズですが、英国の地理学者で政治家のマッキンダー(1861~1914)は「
東ヨーロッパを支配するものがハートランドを支配し、ハートランドを支配するものが世界島(ユーラシア大陸とアフリカ大陸)を支配し、世界島を支配するものが世界を支配する」と説いたとされ「マッキンダーの法則」と呼ばれています。「東ヨーロッパ」は西欧とロシアの間に位置し、渦中のウクライナやベラルーシ、ポーランドをはじめ、主にソ連の旧衛星国です。「ハートランド」とはシーパワー(海の勢力)の影響を殆ど受けないユーラシア大陸の中央部から北部の広大な地域で、現在のロシアと概ね重なるとあります。また、「ハートランド」の周辺国を「リムランド」という呼ぶそうで、日本やイギリスなどは、このリムランドに当り、ランドパワーの国が海洋へ進出するとシーパワーの国と衝突することになります。
 その良い例が日露戦争で、朝鮮半島から海に進出しようとするランドパワーのロシアと、シーパワーの日本の戦いでした。他にも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争などの例が多くあります。人間も動物と同じようなもので、エサ(食料)や資源などが豊富な住み易い土地を求めて豊かになりたい願望はとめどもないようです。
 

雑感 「現代文明もいずれ終焉を迎えるのでしょうか」(R4.5.6) 
 4月24日放送されたNHKの番組「ヒューマン・エイジ 人間の時代 プロローグ さらなる繁栄か破滅か」を録画していましたので休日に視聴しました。
 まず、ネルンタール人は脳も発達し大柄で強かったのに、文明を発展させることが出来なかったのに、後に現われた現代人であるホモサピエンスは、集団生活することで高い文明を発展させました。これを“
集団脳”といい「人口の規模」に比例して、生み出す道具の種類が増えて技術革新が起きると解説していました。しかし、どんな高い文明も、ある程度は続くと必ず終焉を迎えていますから不思議です。「古代ローマ」は戦乱の世が続き経済が疲弊し貧富の差が拡大し崩壊。また、「エジプト文明」や「ギリシャ文明」も高い建築技術や見事な彫刻などの芸術品を残しながら滅亡。「メソポタミア文明」「インダス文明」 「マヤ文明」も食糧危機から農地が必要となり森林伐採や過剰な牧畜で環境が悪化し衰退したと推測されています。
 現代では、ローマ帝国の後継を自認し強大な軍事力で領土を拡大したロシア、似たように領土を広げ奇跡の発展と呼ばれる中国、移民から成り人工国家或いは実験国家と呼ばれ世界に君臨する米国、七つの海を支配し日の沈まない国と呼ばれた英国、そして日本を含めた国家もいずれ崩壊するのでしょうか。今、国章をローマ帝国の双頭の鷲を用いるロシアは、人間の醜さ剥き出しの戦いを繰り広げていますが、逆に追い詰められ原爆使用の戦いに発展する恐れがあります。そして、世界は一つとグローバル化を目指して発展した現代文明も一瞬で崩壊の恐れがあります。発達した集団脳”は、これを避ける為にどんな解決策を提示するのか、それとも
歴史は繰り返すのか 

雑感 「日本国憲法は外国まかせ“他力本願”の憲法?」(R4.5.3) 
 他力本願」とは、一般的に自分の努力ではなく、他人がしてくれることに期待することと解されています。日本国憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」などと、日本以外の国は平和を愛する諸国民に囲まれているという大前提の記述です。以前、お笑い芸人でアメリカ出身のパックンは、「いざという時はアメリカが守る“おいしい憲法”を捨てるのは勿体無い」と語っていました。しかし、自民党の小野寺五典・安全保障調査会長は、フジテレビの番組で日本周辺では、「中国、ロシア、北朝鮮は連携している。(3カ国が同時に軍事行動を起こす)複合事態があるかも・・」と語り、更に「まず自分達の防衛力をシッカリすること、そして仲間の国と一緒になって国を守ることが大切と思う」と語っています。
 現在の日本は、自国を守るだけの十分な軍事力を保有せず、たまに行う訓練でさえも「
たまに撃つ 弾が無いのが 玉に瑕」などと揶揄されています。それでも、在日米軍と合わせればどうにか戦える戦力と言われ、先日、宮家邦彦参与は「ウクライナの戦争で日本に3つの教訓があるとして、
 1つ目は
戦闘力がないと国は守れない
 2つ目は
同盟国がないと守れない
 3つ目は
戦わない国は同盟国は助けない
 と語っておられました。
 まず、自国を命がけで守る準備をして、更に一緒に戦ってくれる仲間をつくることが大切であり、“他力本願”では、誰も助けてくれないでしょう。
 災害や侵略に対しても“備えあれば憂いなし” は当然と思います。

雑感 「日本人は“ダチョウの頭隠し”と同じ?」(R4.4.30) 
 鳥なのに飛べないダチョウは敵が接近すると頭を土や砂に突っ込むという、頭隠して尻隠さずの特異な習性は「敵の接近を見なかったことにするため(現実逃避の心理=オストリッチ症候群)」という説もあるそうです。
 さて近年の北朝鮮では、弾道ミサイル発射や核実験が繰り返されるほか、ロシア軍は北方領土や津軽海峡で 軍艦や潜水艦で威嚇したり、ミサイルシステムを使った軍事演習を行っています。また、中国は台湾有事に際しては日本国内の米軍基地への先制ミサイル攻撃を想定していると聞きます。
 しかし、このような危機が間近に迫っているのに、日本の防衛体制や国民の危機意識は実にお粗末なものです。緊迫した台湾有事やオソロシアの本性を知った最近でも、反対勢力の顔色を伺いながら防衛予算をGDP比1%から2%へ引き上げ案や防衛三文書の改定案として、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」に変更案など言葉遊び中ですから、敵が眼前に迫っているのに時間ばかりかけて何事も決まらない“
小田原評定”と似たようなものでしょう。
 先日は、韓国では国民の3倍以上が避難できる核シェルターが準備されていると知りましたが、それに比べて日本はわずか0.02%です。二度も原爆を
落とされ恐ろしさを知る国なのに“平和ぼけ”を続ける理由は何なのか、それとも“
二度あることは三度ある”からと諦めているのか。やはり、日本人の殆どは目の前にある問題や危険を直視せず、何もしないでやりすごそうとする心の状態に陥った「オストリッチ症候群」なのでしょうか。日本を敵視する国からは、まるで“ダチョウの頭隠し”と同程度と見られているハズです。 

雑感 「嘘でも放送すれば、それが真実となる」(R4.4.27) 
 4月26日のNHK「クローズアプ現代」は “プーチンの戦争”の影で揺れるロシアの人々でした。同番組の中で、ウクライナ兵が遺体を綱で離れて移動する映像から、ウクライナでは遺体に爆弾が仕掛けてあるか点検していると報道したことに、ロシアではウクライナ兵が遺体を再配置していると真逆に報道していました。これに、桑子真帆キャスターが、「どの情報を拠り所にするかで、考えが全く違って来る」と語っていたことが印象的でした。
 ことろで、某テレビ局の社長は入社式で新入社員に、「テレビは洗脳装置。嘘でも放送しちゃえばそれが真実」或いは「社会を支配しているのはテレビ。これからは私達が日本を支配するわけです」更には、「君たちは選ばれた人間だ。君たちは報道によって世の中を動かす側の人間。対して一般国民は我々の情報によって動かされる人間だ。日本は選ばれた人間である我々によって白にも黒にもなる」などと語ったことが話題になった事がありました。新入社員に対して、真実を知らせることや報道の自由など、報道の重要性を教えたかったのでしょうが、随分と思い上がった考えもあるものです。
 かつて、NHKクローズアプ現代で国谷キャスターが「天安門事件では死者はいない」と言ったことで、「天安門事件での虐殺は無かった」と誤解が広まっていたことも思い出しています。 

雑感 「日本は“ダモクレスの剣の下で暮らしている”ような国」(R4.4.22) 
 ダモクレスの剣”とは王位をうらやむ廷臣を王座に座らされると、頭上に毛髪一本で吊るされた剣に気づく故事からで、一見、豊かな生活でも常に危険があることの例えです。日本は核保有国に囲まれ、目標の多くは日本に合わせてあると聞きますから、この例えピッタリの国と思っています。
 さて、ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」の地下には、ミサイル攻撃に耐える巨大な地下シェルターがあるそうです。現在、このシェルターで暮らす女性や子供達がテレビで紹介されていますが、ロシア軍はミサイルや地中貫通爆弾などで攻撃しても攻めあぐんでいますから、ある意味関心しています。
 ところで、日本の核シェルターの普及はゼロに等しいのに、
韓国は人口に対して3倍の300%と聞きます。また2014年に発表の資料では、各国の人口あたりの普及率は、スイス、イスラエルが100%、ノルウェーが98%、アメリカが82%、ロシアが78%、イギリスが67%などと高い割合で設置です。
 日本人は、「
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」平和ボケした国民であり、戦争は起こらないと思っていましたが、今回のロシアの侵攻で少しは目が覚めた人も多いようです。先日は、大阪メトロの地下駅舎を避難施設に指定したと報じられました。松井大阪市長は、「核兵器は無理だが、一定の破壊力を持つミサイルであれば、命を守れる可能性が高くなる」と語っています。あちらこちらに大金を使って「非核平和都市宣言」の啓発看板を設置しただけでは「国民保護」は出来ないハズです。 

雑感 「嘘も百回言えば真実となる?」(R4.4.16) 
 「習うより慣れろ」や「習わぬ経を読む」と言い、何度も繰り返していると、自然と覚えてしまうものです。最近では、ウクライナ関連でヨーロッパの地図を何度も見せられると、苦手だった国々の位置関係も概ね分かって来ます。例えば、フィンランドとスウェーデンのNATO入りの希望が報じられ、その位置や歴史から理解出来たり、バルト海に面したロシアの飛び地がある事や、貴族の「公」を君主とする公国が今も、ルクセンブルク大公国、モナコ公国、リヒテンシュタイン公国があることなどを知りました。
 しかし、ナチス・ドイツのヒトラーは「
嘘も百回言えば真実となる」と語っています。そして、嘘の内容が大きければ大きいほど効果があるとされ、現代社会でも似た事例がありそうです。もちろん、我々国民は真実を見抜く能力や手段が大切なのですが、様々なメディア・媒体を巧妙に利用されて、物知りげの著名人や評論家の口から発されると簡単に信じてしまいます。今、ウクライナを巡る情報合戦では、正にでっち上げやウソの付き合いとされ、ロシア発表とウクライナ発表では真逆の場合が殆どに見えます。
 特に、ロシアでは国営テレビの報道番組や国営ラジオ「ロシアの声」は視聴率が高く、軍事作戦の正当性をロシア国民の隅々まで波及して洗脳しているそうです。勿論、報道の自由が保障された国と、言論が統制された国家の報道では、報道の自由がある方を信じていますが、現代社会では、広範囲に情報発信技術を用いるソーシャルメディアは強力な兵器となっています。
 

雑感 「物事は多角的に観る癖を付けることが大切では」(R4.4.13) 
 富士山の麓で育った私は、大人達から「物事は上下左右、東西南北など多角的に観察することが大切だ。例えば富士山を観るとき、下からだけでなく時には遠くから、山頂や反対側から、或いは地質や噴火の歴史、動植物など多角的に観察すると色んな事が観えてくる。」と教わたものです。
 さて、東京大学の入学式の席上、映画監督の河瀬直美氏が祝辞で「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」としたうえで「なぜこのようなことが起こっているか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないか。誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで私は安心していないか」と語ったことを批判的に報道されています。
 今、ロシアによるウクライナ侵攻を「何の問題ないウクライナに、ロシアは一方的に侵略して、残虐非道な破壊行為、略奪を行い、罪もない民間人が犠牲になっている」とする報道が殆どです。元来、ロシアに加担する気持ちは毛頭有りませんが、欧米側も煽り報道も現実ですから注意が必要です。ウクライナでは住民に銃器を渡していたり、女性も火炎瓶を作って戦闘に参加しており、ロシア軍から便衣兵と見られたことも想像出来ます。このように時には立ち止まって、殆どの戦争の原因となる、政治体制、民族、宗教、歴史、或いは地政学の面からも多角的に学ぶことも大切です。特に、非核三原則をウクライナに押し付けた1994年の「
ブタペスト覚書」のことや、深層国家、影の政府などと呼ぶ「ディープ・ステート」や武器で利益を上げる「軍産複合体」などの事も少しは学ぶことが大切と思います。河瀬直美氏の祝辞も、きっとこのような学ぶ姿勢を学生に伝えたかったハズです。 

雑感 「プロパガンダ(国民洗脳)の恐ろしさに気付いたか」(R4.4.6) 
 プロパガンダとは政治的意図を持つ宣伝行為のことで、簡単に多くの国民に強烈にアピールして洗脳出来る媒体として、テレビやラジオ、映画、インターネットなどは極めて効果が高い武器であることに気付かされます。
 さて、日本のテレビなどでも「ロシアのテレビは国民にウソを付いて侵略を正当化している」「プーチンの支持率が85%と高いのは、それをロシア国民が信じているからだ」などとプロパガンダ戦を報道を批判しています。まるで他国のプロパガンダを他人事のように報じていますが、日本のテレビなどは様々の場面で偏った報道を繰り返して、国民を洗脳して来たはずです。独裁国家のテレビなどによるプロパガンダは「自国の支配者や政府が絶対正しい」と国民に思わせる報道なのに、日本では「自国の政府や政権は間違いだらけだ支持できない」とする立ち位置ですから真逆です。
 現在、日本のテレビやラジオなどは朝から晩までプーチンは悪魔などと憎悪を煽る報道一色から、ウクライナは100%正義の戦いと見事に洗脳されています。つまり、
戦争までの経緯を殆ど知らなかったのに、今は100%ロシアが悪でロシアの戦車やヘリの破壊に歓喜していますから、プロパガンダ効果の恐ろしさです。日本は、冷静な分析や判断が大切と思います。
 ※第一次世界大戦で英国が行った戦争プロパガンダ10の要素に、今回も双方が殆ど該当するようです。
日本は正しい公平な分析が出来るでしょうか
 1.我々は戦争をしたくはない。
 2.しかし敵側が一方的に戦争を望んだ。
 3.敵の指導者は悪魔のような人間だ。
 4.我々は領土や覇権のためではなく、偉大な使命(大義)のために戦う(正戦論)。
 5.我々も誤って犠牲を出すことがある。だが、敵はわざと残虐行為におよんでいる。
 6.敵は卑劣な兵器や戦略を用いている。
 7.我々の受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大(大本営発表)。
 8.芸術家や知識人も、正義の戦いを支持している。
 9.我々の大義は、神聖(崇高)なものである(聖戦論)。
 10.この正義に疑問を投げかける者は、裏切り者(売国奴、非国民)である。 

雑感 「災害、戦争、疫病等々この世は何でも起こりうる。」(R4.3.18) 
 16日深夜,宮城・福島県で震度6強を観測した地震は、東京でも震度4を観測し睡眠中の人も殆どが目を覚ましたと思われます。今年は“五黄の寅年”だからと言う訳では有りませんが、コロナ禍の中、戦争、地震、火山噴火等々、地球規模の重大ニュースが事欠きません。
 久々に鴨長明が58歳当時に京で綴った「
方丈記」を思い出しています。
 方丈記は、鎌倉時代に鴨長明(1153?~1216)が下鴨神社の神官の子と生まれながら挫折が多く、晩年に今の伏見区日野の山中の四畳半程度の小屋で綴った随筆で、枕草子(清少納言)、徒然草(吉田兼好)と並ぶ日本三大随筆です。
 冒頭の「
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず…」は無理にも覚えたものですが、ダラダラした文章は何を言いたいのかと思ったもので、高校当時の50代の先生が「この年齢になると少しは理解できる」と解説していました。「方丈記」冒頭の現代語訳は「流れる川の流れは絶え間ないが、しかし、その水はもとの水ではない。よどみの水面に浮かぶ泡は消えては生じ、そのままの姿で長くとどまっているというためしはない。世の中の人と住まいも、これと同じなのだ。」とあります。鴨長明が体験した数々の挫折や、安元の大火(平安京内で起こった大火災)、治承の辻風(京の町を襲った竜巻)、福原遷都(都が京都から福原)、養和の飢饉 (治承・寿永の乱の最中に発生した飢饉)、元暦の大地震 (元暦2年京都東北部を襲った大地震)などを紹介しつつ、「この世は無常だ」と綴っています。
 そして「もし狭き地に居れば、近く炎上する時、その害をのがるゝことなし。もし辺地にあれば、往反わづらひ多く、盜賊の難はなはだし。また、勢いあるものは貪欲ふかく、ひとり身なるものは人に軽めらる。財あればおそれ多く、貧しければうらみ切なり。」と語っています。この美しい文章から、作者不詳の「平家物語」も
 鴨長明が作者ではと言われています。

雑感 「プーチン大統領は“七歩詩”に反応するだろうか」(R4.3.9) 
 ロシアとウクライナは、“北の人”と呼ばれるノルマン人(=バイキング)が南下して、更にスラヴ人と同化して建国したキエフ大公国(7~13世紀)が始りだそうです。このキエフ大公国は、現在のウクライナの首都キエフ辺りでモスクワ公国も含まれていました。しかし、13世紀モンゴル軍の攻撃から崩壊するなど紆余曲折を経て、第二次世界大戦以降はソ連に支配されるも、1991年のソ連崩壊でウクライナは独立しています。そして、ウクライナは徐々に西側に接近してEUや NATO加盟を目指す事にプーチンは腹を立てたとして軍事侵攻しています。この戦争から、大義のためには親兄弟をも犠牲にする「大義親を滅す」や「兄弟は他人の始まり」、「骨肉相争う」などの言葉を連想しています。そしてせめて、七歩の詩 (ななほのうた)「豆を煮るに豆がらを燃く」を思い出して欲しいものです。3世紀、中国の三国史時代魏の曹操の子曹植は兄の文帝・曹丕から、詩の才能をねたまれ、七歩歩く間に詩を作らないと殺すと命令されます。すると、曹植は直ぐにも、
 「豆を煮るために豆がらを燃やす」
 「豆は釜の中で泣いているような音を立てる」
 「もともと
一つの根から生じたものなのに
 「どうしてこんなに酷くいたぶるのですか」と詠ったそうです。
 これに、兄の文帝・曹丕は深く恥じたという故事が残っています。
 果たして、ウクライナには曹植の
七歩詩のように、情に訴える才のある人材や手段は残っているのか?、それに対して、兄の曹丕のようにロシアのプーチン大統領は幾らかでも聞く耳を持っているかです。 

雑感 「悪い予言や預言に引きずられることが心配です」(R4.3.7) 
 九星気学という占術では2022年は「五黄の寅」で、災害・人災が多い年と言われており、1950年の朝鮮戦争などを上げる人がおります、今年も早速、1月15日にトンガ諸島の火山噴火はがあり、2月24日はロシアのウクライナ侵略が始まり、世界中からは今後の展開や拡大が心配されています。普段はこのような占いを信じる方ではないのですが、建設業や不動産業という仕事柄、建前や引っ越し、引き渡しなどは、三隣亡や仏滅の日には、どうしても避けたい行事はあるものです。
 ところで、旧約聖書に登場するエゼキエル書の預言では、終末時代に中東で必ず起こるという世界最終戦争“
ハルマゲドン”を預言しています。この「預言」は、占いの「予言」ではなく、神からの伝言あり、確実に起こるものと信者は信じていると聞きます。この“ハルマゲドン”では、再建されたイスラエルに、ゴグという国(ロシアと解釈)が東ヨーロッパの地域も引き連れて南下して攻めると言われるそうです。つまり、今回のロシアのウクライナ侵略は、この始りの第一歩ではないかと解釈する人もいるようです。
 逆にこれを信じない人は、旧約聖書はイエス・キリスト(救世主)が誕生するまでの古い契約の書であり、新約聖書は「救世主」が誕生した後の新しい神との契約が新約聖書という意味と解釈するそうです。ところが、ユダヤ人は今も「新約聖書」を認めず、「旧約聖書」だけが聖書だそうです。
 それに、このような宗教的な強い暗示にかけられると、人々が過剰反応して、思考や行動がその悪い方向に引きずられる事が心配されます。 

雑感 「世界各国のウクライナ支援から“判官贔屓”を思う」(R4.2.28)
 判官贔屓”とは、判官・義経が兄の頼朝に虐められていることに、多くの民が劣勢の義経に寄せた同情や哀惜の心情に由来しています。最近、ドラマ“鎌倉殿の13人”に義経の登場で、この言葉を思い出させてくれました。
 さて、ロシアのウクライナ侵攻には、厳しい国際世論が湧き上がっていますが、西側諸国は当初、具体的な支援には二の足を踏んでいるように見えました。ところが、米国や英国をはじめ、EU諸国が、ウクライナへの兵器供給と共に、金融の核兵器とされる国際銀行間通信協会(
SWIFT)からロシアを排除する方針を示しています。武器支援の内容は、対戦車兵器、携帯型地対空ミサイル、ロケット推進手りゅう弾、装甲兵員輸送車、ガソリン燃料などの最新兵器が供給される方針のようですが間に合うでしょうか。
 このウクライナへの武器供与やSWIFTからの排除は、西側諸国も相当の返り血を浴びる可能性もあります。また、楽天の三木谷会長がウクライナ政府へ10億円も寄付するそうですが、きっと判官贔屓”の心情を思い出されたはずです。知りませんでしたが、ウクライナとロシアは歴史的・文化的にも関係が深く、兄弟のような関係にあるそうで、主にスラブ民族が主体の両国は、ウクライナの首都キエフ辺りを発祥地としているそうです。そうだとしても、独立国のウクライナへの武力侵攻の正当化は許されません。そして、このような支援が広がる事で、ロシアは国連をはじめ厳しい国際世論の高まりに応え、ウクライナからの早期の撤退を願っています。それでも“兄弟は他人の始り” とも言い、覆水盆に返らずの感が強くあります

雑感 「産地偽装から“悪貨は良貨を駆逐する”を想う」(R4.2.5) 
 商人道の元祖と言われ、また、経営の神様松下幸之助も尊敬したと言う石田梅岩(1685~1744年)は、商人の成功の心得として「正直・倹約・勤勉」を挙げています。この心得は我が社も常に肝に銘じている教えです。
 さて、今回熊本県で発覚した“
あさり産地偽装”は、「一体何を信用すればいいのか」と地に落ちた商人道に国民は怒りを通り越して呆れています。この偽装工作は数十年前からの大胆なもので、地元民も漁業関係者も知らない人はいないほどだそうです。つまり一蓮托生、みんなで渡れば怖くない、儲ける為なら汚い手も辞さない、社会規範・社会道徳など意に介さない悪徳商法が白日の下に晒されています。これから『悪貨は良貨を駆逐する』と言う言葉を連想しています。つまり、価値が同じ良貨と悪貨が同時に流通すると、やがて良貨は除かれ、悪貨だけが流通することで、転じて、俗悪な文化がはやり良質な文化が衰退することや、悪人が世にはばかり善人が迫害される状況です。熊本あさりの場合も、正直なあさり業者は儲けが薄く倒産を余儀なくされ、逆に、悪徳業者が暴利を貪っていたはずです。想えば過去にも似た事例が沢山ありました。記憶に新しいのは、赤福餅の消費期限偽装、船場吉兆の産地偽装や賞味期限偽装、三笠フーズ等の事故米不正転売、大和屋商店による食肉偽装販売、浪花酒造の大吟醸酒原材料偽装、馬肉混入問題、木曽路の松阪牛メニュー偽装、産業廃棄物処理業者による不正転売、神戸サカヱ屋食肉偽装事件等々の阿漕な事例を思い起こすことが出来ます。
 熊本県の知事は。県産品全体のイメージ低下は免れない「もはやアサリだけの問題ではない」と語っていますから深刻です。 

雑感 「トンガの火山島噴火は異常気象を引き起こすか」(R4.1.19) 
雑感「武蔵陵墓地(多摩御陵)に参拝して来ました」(R3.12.16) 
 1590年(天正18年)、徳川家康は江戸に入ると側近の天台宗の高僧・天海に風水に沿った街造りを命じました。天海は日本一のパワーの源・富士山からの龍脈を最大限活用しており、その結果が徳川300年の繁栄であり、現在に続く東京の発展と、その道の方々は語ります。この強烈なパワーの流れとされる龍脈は概ね甲州街道やJR中央線に沿って江戸城(皇居)に流れており、多くの宗教団体の本部施設などがこの沿線界隈を選ぶ理由だそうです。
 さて、八王子の高尾駅近くには武蔵陵墓地(通称は「多摩御陵」)がありますが、場所の選定にはやはり風水の
龍脈を意識されていると聞きます。私は元々富士山の麓・富士宮の出身ですが、当初社屋を構えたのはJR中央線の荻窪駅近くであり、そして現在の国立の社屋につながっています。八王子の多摩御陵は甲州街道沿いですから、実家をクルマで往来した際は幾度となく参拝させて頂いており、感謝の気持ちを伝えております。
 現在、多摩御陵には「多摩陵・大正天皇」「多摩東陵・貞明皇后」「武蔵野陵・昭和天皇」「武蔵野東陵・香淳皇后」の四つの陵がありますが、静寂と緑に包まれた空間は東京であることを一時忘れさせてくれます。なお、多摩御陵の入り口手前左手には高尾警察署 多摩御陵警備派出所があり、入って直ぐ左には宮内庁書陵部多摩陵墓監区事務所や無料の広い駐車場、公衆トイレもあります。この日は、駐車場にはクルマは数台だけで、御陵内で出逢った参拝者も三人だけでした。 

雑感「宮沢賢治の“雨にも負けず”にある“デクノボー”のこと」(R3.12.8) 
 岩手県花巻市生まれの宮沢賢治(1896年~1933年)の作品“雨にも負けず”の終わり頃に、“ミンナニデクノボートヨバレ”とあります。この“デクノボー(木偶の棒)”とは、釈迦が晩年に説いたとされる法華経の「常不軽菩薩品」と言う菩薩は、修行を投げ出すなど挫折が多かった釈迦自身の修行当時の姿だそうです。宮沢賢治は若くして、日蓮宗信者となりますが、熱心な法華経信徒だったそうで、この修行を諦めない菩薩を理想として、このように生きたいと決意して、手帳に「雨にも負けず」と綴ったと知りました。この手帳や“雨にも負けず”は、存命中は家族にも知られておらず、宮沢賢治が亡くなった翌年の昭和 9 年に遺品の中から偶然発見されたものでした。
 宮沢賢治の作品には、『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『風の又三郎』などが知られていますが、個人的にはこの“雨にも負けず”が心に突き刺すものがあります。今回、“
デクノボー”の意味を知り、実家も富士宮市の日蓮宗の寺院・北山本門寺の檀家として、認識を新たにした次第です。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニ
デクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩 

雑感 「子供運賃一律50円を“行動経済学”で考察」(R3.11.14) 
 某私鉄は来年度から、子供運賃を一律50円にすると発表していました。
 きっと、小学生以下の子供がいる家庭では大した用も無いのに、この私鉄を衝動的に利用して出かける方も多いはずです。企業は利用者へのサービス向上と語っても、経済学的に見れば、実際は企業の利益追求の一環です。
 さて、お金や時間を無駄にしないためには、“
行動経済学”を知っていると損をしないと思われます。人は知っている物や記憶にある物を無意識のうちに衝動買いしたり、子供時代に食べた記憶ある物を好んで食べる傾向がある心理を利用されています。その手法の一つとして、テレビCMをはじめ、雑誌や街角の広告を繰り返して見せられ、有名人、著名人が着ている、食べている、使っている、行っていることで良い印象と安心感を伝えています。つまり、人は自分では損したくない思っているのに、実際は巧妙に選択させられているのです。
 この経済学と心理学を会わせた学問を“
行動経済学”と呼ぶそうですが、以前講義を受けたことがありました。これまでの経済学では「人間は常に自分の利益を最大優先して行動する」と言われていましたが、実際は人間は必ずしも合理的ではない行動をしているようです。一例を挙げれば、期間限定のセールに釣られて必要無い品を購入したり、洗剤やテッシュなどを貰うとお返しをしたいと思う(返報性の原理)心理や、松竹梅の価格設定では常に中間価格帯の物が一番売れる(極端回避性)ことを逆利用されています。これを“おとり効果”と表現しては失礼かも知れませんが、ネットやテレビショッピング、店頭実演、広告販売など、行動経済学”の観点から観察して、本当に必要なのか、単に欲しいだけか、冷静な判断が大切と思っています。

雑感「一里塚と御尊櫃御成道(ごそんひつおなりみち)のこと」(R3.10.25)  
 先日、多摩川に架かる関戸橋を渡って、約三キロ地点の多摩市永山2丁目付近に行く機会がありました。この辺りは「瓜生せせらぎ散歩道」が南北に走り、約300m南の旧鎌倉街道から移転した瓜生一里塚跡がありました。一里塚は、江戸時代初期、徳川家康の命により日本橋を起点として、主な街道の両脇に一里ごとに榎や松を植えた塚を築かせ、旅人の目標にしたとされます。今回気が付いたことは、この説明版に「御尊櫃御成道(ごそんひつおなりみち)」のことが書いてあったことです。「御尊櫃御成道」とは、徳川家康の柩(櫃)が久能山から日光に運ばれた際に通った道のことです。
 徳川家康は、1616年6月1日(元和2年4月17日)に駿府城で没すると久能山に西向きに埋葬されます。理由は故郷の三河を臨みつつ、豊臣の残党に睨みを利かせたそうです。それが、一周忌後に日光に御堂を建てて欲しいと遺言があったので、元和3(1617)年3月15日に久能山を約千人、馬等3百騎で出発し、東海道大磯宿→矢倉沢関所→厚木村→相模の座間村を経由して、3月21日に木曽(
木曽一里塚)、小野路(小野路一里塚)、瓜生一里塚跡を通過し、3月22日に府中、元和3年3月23日に川越、日光には4月4日に到着しています。
 この日は「ここは鎌倉街道の旧道で、一里塚は町田市内の木曽と小野路にもある」と教えられ、約四キロ南方の小野路一里塚に足を延ばしています。町田市小野路には、小野城跡や万松寺、小野神社、小町井戸などの旧跡もあり、緑地の殆どは市街化調整区域で、更に東京における自然の保護と回復に関する条例にも指定され、今も良好な自然環境が保全されています。 

雑感 「日本で唯一の警察官を祀った佐賀県の増田神社」(R3.10.12) 
 佐賀県唐津市肥前町には一人の警察官を祀った神社があり、鳥居には「巡査大明神」と刻まれているそうです。ご神体はコレラ防疫に不眠不休で当り、自らも感染し殉じた増田敬太郎巡査の木像です。明治期は、医師や警察だけでなく感染症の知識が乏しい時代であり、使命感と度胸だけでは仕方無かったのでしょう。因みに、昔の警察の職務範囲には衛生や消防も含まれていましたが、1937年(昭和12)に衛生部門は保健所に、1948年(昭和23)に消防業務は消防庁が設置され移管しています。なお、九段坂の田安門を入ってすぐ左手の弥生慰霊堂には、警視庁、東京消防庁、皇宮警察などの殉職者が祀 られていますが、神社ではなく慰霊堂だそうです。いずれにも時代背景が忍ばれますが、新型コロナウイルス対応では増田巡査に匹敵する功労者は医療関係者や保健所、警察官などの中から現われるのでしょうか。
 
増田神社の由緒書きには「明治二十八年、七月高串にコレラが発生し数日の間に真性四十人・疑似三十四人・死者九人の猛威を振るった。当時の衛生行政は警察が握っていたため当地のコレラ防疫に派遣されたのが増田巡査だった。増田氏は明治二年熊本県泗水町に生まれ、学識と正義感溢れる持ち主で明治二十八年七月十七日佐賀県巡査任命と同時に、高串のコレラ防疫の大任をおびて当地におもむき、防疫態勢や患者の手当て、死体処理と不眠不休に徹し三昼夜に及ぶ増田巡査の労力の効果で、数人の患者を在するのみでコレラの伝染力を滅ぼしたが不幸に二十三日増田巡査本人も感染し二十四時間後午後三時絶命され、二十七才の生涯をこの地に没せられました。臨終の際、「余は死しても此の防疫の為に尽くさん この地向後悪疫を入れせめず」とのことばを残し増田巡査が死去されたのちは、一名のコレラ患者も発生しなかった。 (ウィキペディアから) 

雑感 「仕事のやり過ぎは、妬まれ嫌われ足をすくわれる?」(R3.9.22) 
 昨日(9/21)は、新型コロナウイルスの新たな感染者は全国で1767人、都内では253人で、このところ2カ月半ぶりの大幅な減少傾向から緊急事態宣言も今月末で解除される見通しです。菅総理は「総裁選に出馬しないで、新型コロナウイルス対策に専念する」と述べていましたから、コロナ感染の危機克服も菅内閣の実績として加えられそうです。概ね一年の菅政権の実績として、日本学術会議改革着手、携帯料金値下げ、脱ハンコ、福島原発処理水の海洋放出決定、不妊治療の助成額大幅拡充、種苗法改正、35人学級の実現、日米首脳共同声明で「台湾海峡の平和と安定」を明記、従軍慰安婦表現を不適切化、重要土地調査法成立、改正国民投票法成立、東京五輪開催、デジタル庁創設、ワクチン接種1日100万回以上の実現等々がありますが、新型コロナ感染爆発の危機の克服も大きな実績に加わりそうです。
 思えば一年前、"
史上最強の仕事師内閣"として誕生した菅内閣は、次々と日本が抱えた難題を解決する勢いに嫉妬し、敵を多くしたのか、野党やマスコミは勿論、揚げ句には内側からも足を引っ張る声が上がったことは残念でした。それに菅総理に、口下手や発信力不足を言う人がいますが、菅総理は、人目を引くようなパフォーマンスは苦手なことを理解して、それを補う側近の不在は残念でした。今、戦記もので「東北健児で編成された部隊は普段は朴訥として目立たないが、いざ戦闘においては勇猛果敢・・・」と言う評価を思い出しています。来月早々には新総理が誕生しますが、パフォーマンスや掛け声だけでない目に見える具体的成果を期待しています。

雑感 「コロナ禍の中で美容整形が増加しているそうです」(R3.09..14) 
 世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延の中で、日本だけでなく世界中で美容整形手術をする人が増加していると知りました。理由はコロナの感染予防でマスクが習慣化し、施術跡もマスクで隠せることや、リモートワークが多くなり人目に触れずに自宅で治療や回復が出来ることを上げています。
 米国の心理学者メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」では「
第一印象は出会って数秒で決まる」と発表し、「人は見た目が九割」の根拠とも言われています。それだけの理由ではないでしょうが、「あの顔では党の顔として相応しくない」とか「一緒に選挙ポスターに並びたくない」などの辛辣な批判をする議員の声もありました。そう言えば、最近の選挙では見た目重視の写真写りの良い顔立ちの候補者が目立っていると感じています。
 また「選挙は思想や政策より候補者の好き嫌いで決まる」と語る人がいました。つまり、政策や思想など大した問題でなく、見た目や話し方などの好き嫌いや日頃からの付き合いの深さで投票が左右するそうです。今「人間は感情の動物で、論理的動物でない。我々は偏見に満ちて、自尊心と虚栄心で動く生き物だ」との言葉を思い出しています。
 今月29日の総裁選は、議員数383票+党員数383票=766票で争うそうですが、1回目の投票で1位が有効投票の過半数に届かなければ上位2人の決選投票になり、議員数383票+都道府県連票47票、合計430票で争われるそうです。果たして、自民党の議員先生や地方の党員党友は候補者のどんな顔立ちや第一印象の好き嫌いで次期総裁を選出するのでしょうか。 

雑感 「菅義偉総理は正に“快刀乱麻を断つ”活躍でした。」(R3.9.05) 
 「快刀乱麻を断つ」とは、「複雑な問題や難しい課題を、見事に解決すること」という意味で、野球の投手の活躍を讃えるときの使用は「快刀」を「快投」にかけた言葉と聞きます。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手は、バッターボックスでは豪快なホームランを連発、マウンドに立てば快刀(投)乱麻のピッチング、走れば盗塁の山を築いて、野球ファン・関係者、マスコミならず、日米国民の心を鷲づかみにしています。
 しかし文字通り、
快刀乱麻を断つ活躍を見せたのは、菅義偉総理大臣だと思っています。概ね一年間の菅政権の実績は、日本学術会議改革着手、洪水対策のためダムの事前放流、携帯料金値下げ、脱ハンコ、福島原発処理水の海洋放出決定、二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)、不妊治療の助成額大幅拡充、種苗法改正、35人学級の実現、台湾海峡明記、従軍慰安婦表現を不適切化、最低賃金の引き上げ率過去最高、重要土地調査法成立、改正国民投票法成立、東京五輪開催、デジタル庁創設、ワクチン接種1日100万回以上の実現等々が思いつきます。どれも難題で、これらに果敢に取り組めたのも、安倍政権当時に官房長官として7年8カ月を通じて、日本の問題点を的確に把握していたからこそ出来た仕事師内閣の真骨頂でしょう。次は誰が総理になるにしても、わずか一年の短期間で菅総理に並ぶような成果を上げることが出来るのか観察しようと思っています。 

雑感 「どこからでも批判出来る“ロバと老夫婦の話”」(R3.07.27) 
 イソップ童話の“ロバと老夫婦の話”は、ロバを連れた老夫婦が、ロバに乗らないでいると「ナゼ、ロバがいるのに乗らないのか」と言われる。夫だけがロバに乗っていると「あの旦那は威張っているのか」と言われる。次は、奥さんだけがロバに乗っていると「あの旦那は奥さんの尻に敷かれている」と言われる。今度は二人でロバに乗っていると「ロバがかわいそうだ」と言われてしまう。つまり、どんな形でロバと歩いても批判されてしまう話です
 このような話は、人類にとって未知の領域とされる新型コロナウイルス対策をはじめ、コロナ禍の中での東京五輪開催の是非や観客の入れ方や、ワクチン接種の進捗状況や接種後の副反応などに対して、政権や政府を批判しようと思えば、どのような形でも批判できる話と似ています。
 この話に気付いたのは昨年ですが、トヨタ自動車株式会社の株主総会で、豊田社長がこの「ロバと老夫婦」を例えていたことで注目されていました。最近では、トヨタ自動車が東京五輪に関するテレビCMを日本国内だけ放送取りやめを決断したことで、先述のロバと老夫婦の話も話題のようです。
2020年6月11日に開かれたトヨタ自動車の株主総会で、社長(当時)の豊田章男が質疑応答の場面でこの話を引用し、ロバを引く親子(夫婦)に意見する人をマスメディアになぞらえ、「要は『言論の自由』という名のもとに、何をやっても(取材対象が)批判されるということだと思います。最近のメディアを見ておりますと『何がニュースかは自分たちが決める』という傲慢さを感じずにはいられません」「1億総ジャーナリストと言われる時代」「大切なことはその情報を伝えることで何を実現したいのか、どんな世の中をつくりたいか」とマスメディアの報道姿勢を批判した。(→ Wikipediaから) 

雑感 「旧石器時代前半から、神津島産の黒曜石が人気だった」(R3.6.30) 
 伊豆七島の神津島では、黒曜石で島おこしを図る動きがあると知りました。
 火山国の日本列島には100ヶ所以上の黒曜石原産地があるといわれ、大昔から石器に使われている程度の知識でしたが、
神津島の恩馳島産の黒曜石が切れ味鋭く一番良い品質で人気があったと知りました。そして、神津島ブランドの黒曜石が日本各地の遺跡で発見されていることは、誰かが島から危険を犯して運んだことであり興味深いことです。約2万年前は海面が今よりも100mも低かったことを考慮しても、伊豆半島から約30kmも離れていますから、流れが激しい黒潮海流に流される危険な船旅が待っていたはずです。それに、伊豆の河津町の段間遺跡には計500kgもの神津島産の原石が発見されているころから、黒曜石の集積所と考えられ、ここから日本各地に運ばれたと推測されるそうです。きっと、大昔の河津町辺りには、外洋航海に慣れた人が住んでいて、伊豆半島と神津島を頻繁に往復していた採石専門の人がいたのでしょう。
 ヨーロッパの地中海辺りでは、約1万1000年前に地中海を往来していた海洋民族がいたとされますが、日本列島では、それより倍以上古い3万5千年も前の旧石器時代(約3万8千年前から1万6千年前)から、伊豆半島と神津島を往来していたことで世界最古の外洋航海が証明されるようです。 

雑感 「皇居周辺に銅像が建立されるような英雄は現われるか」(R3.5.23)
 随分前のことですが、各地の銅像巡りが趣味という方から、手始めに皇居周辺の銅像巡りを薦められ、一度だけ実行したことがありました。
 皇居周辺の銅像として有名なのは、楠木正成像、
和気清麻呂(わけのきよまろ)像、北白川宮能久親王像、大山巌像などが知られています。中でも、楠木正成は鎌倉時代末期、後醍醐天皇の倒幕の呼びかけに応じて挙兵し、鎌倉幕府の大軍を破ったあと、天皇に背いた足利尊氏勢と孤軍奮闘して、湊川(みなとがわ)の戦いで最期を迎えた武人です。また、下級貴族の和気清麻呂は、奈良時代末期に、身の程知らずにも皇位を狙う天下の悪党の仏僧・弓削道鏡(ゆげのどうきょう)から皇位を護った文人として知られています。
 仏僧の道鏡は、第46代孝謙(こうけん)天皇・第48代称徳(しょうとく)天皇と二度も天皇を務めた女性天皇からの寵愛を受け、天皇の地位を譲り受けることを画策しますが、和気清麻呂は寸前で悪巧みを見破って史上初の民間天皇の誕生を食い止めています。当然ながら、和気清麻呂は、孝謙天皇と道鏡から怒りを買って、流罪など厳しい仕打ちを受けますが、逆境に耐えて復位した後には、桓武天皇に進言して平安遷都を実現させた功績があります。
 そして今も、大手町の和気清麻呂の銅像の視線の先には、平安時代、朝廷に反旗を翻し、関東一円を手中に収めようとした平将門首塚(将門塚)に睨みを利かせています。因みに、仏僧・道鏡は足利尊氏•平将門と並んで「
日本三大悪人」の一人と伝えられています。昨今、皇室も現代の悪人に狙われて、何かと危機にあると言われていますが、第二の和気清麻呂や楠木正成が現れるのか注目しています。 

雑感 「他人を見る眼で見なければ自分の本当の値打ちはわからない」(R3.4.1) 
 1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」とも言われ、今年は早くも、おからの別称「卯の花」から転じた「うづき」の4月です。早朝、我が社のカレンダーを捲りますと、4月の標語は「他人を見る眼で見なければ自分の本当の値打ちはわからない」 とあります。自己評価するときは、厳しい眼で自分を見つめよと言うことでしょうが、“他人からの評価は、自己評価の半分以下”とも言われるもので、常に自分には甘いものです。
 そこで連想したのは、「
つもりちがい十ヶ条」でした。
 「つもりちがい十ヶ条
 高いつもりで低いのが  教養
 低いつもりで高いのが  気位
 深いつもりで浅いのが  知恵
 浅いつもりで深いのが  欲望
 厚いつもりで薄いのが  人情
 薄いつもりで厚いのが  面皮
 強いつもりで弱いのが  根性
 弱いつもりで強いのが  自我
 多いつもりで少ないのが 分別
 少ないつもりで多いのが 無駄
 これを読むたびには、その時々で幾つかは心当たりあるもので、そして、耳が痛いと思い反省すること度々です。

雑感 「駿河国(静岡県東部)の今川家は、杉並区今川に名を残す」(R3.2.21) 
 当社は昭和50年、杉並区天沼で創立しましたので、杉並や中野辺りにも多くの御客様がおりました。そこで知ったのは、杉並区井草や中野区鷺宮、練馬区中村辺りは今川家の知行地で、幕府から特別待遇を受けていた事です。今川家は足利宗家の継承権を持つ吉良家の分家で、義元の時代は駿河(静岡東部)に君臨して「海道一の弓取り」といわれました。この駿河に家康(竹千代)は1549年7歳で人質となり、義元が1560年の桶狭間の戦いで信長に敗北するまで人質でした。その後は義元の子・氏真は家康の庇護を受け、更に氏真の子・直房が継ぎます。
 直房は儀式や典礼を司る役職
高家として幕府に仕え、家康没後に東照大権現として祀りたいと朝廷と交渉役を務め実現しました。この功績等から1645年に三代将軍・家光から井草や鷺宮一帯を賜り、今川の地名や菩提寺の観泉寺、青梅街道の八丁等に名残りがあります。
 因みに戦国時代は、各地で始まりも終わりも、武将らへの関心も見解もまちまちですが、個人的には概ね東海道沿いで起きた戦いに関心があります。
1554年「村木砦の戦い」2月、鉄砲伝来から11年、信長が実践で使用して今川義元に勝利。
1554年「甲相駿の三国同盟」3月、武田信玄、北条氏康、今川義元の同盟。
    上杉謙信に対抗する他、台頭著しい信長に対抗する目的があったとされる。
1560年「
桶狭間の戦い」信長軍と今川義元軍の合戦。信長が義元の首をとる。
    今川氏の人質だった松平元康(家康)は今川軍千余を率いて先鋒を務めた。
1562年「清洲同盟の結成」元康(家康)と信長の同盟。元康は今川と断交を決断する。
1569年「
大宮城の戦い」今川氏側の駿河・大宮城(現・富士宮)の富士氏を信玄が侵攻。
1570年「
姉川の戦い」信長・家康軍VS浅井長政・朝倉景健軍の戦い。信長側の勝利
1573年「
三方ヶ原の戦い」徳川・織田両軍が敗戦するも、信玄の急死で西進を断念。
1575年「
長篠の戦い」信長・家康連合軍と武田勝頼の軍勢が激突。武田軍が敗北。
1579年「築山殿と松平信康の悲劇」養父・義元の命で家康に嫁いだ瀬名姫は信康をもうけ
   築山殿と呼ばれた。信康に嫁いだ「徳姫」は信長の娘であり、徳姫から信長への手紙
   に信康と不仲や、築山殿は武田勝頼と内通していると密告。信長は築山殿の殺害と
   信康の切腹を家康に命じる。信長からの妻子の殺害命令に家康は生涯恨みを持つ。
1582年「
甲州征伐の戦い」3月、信長と家康は勝頼に勝利し、家康は遠江、駿河を得た。
1582年「本能寺の変」6月21日。後に家康は光秀の親族南光坊・天海を側近に取り立てた。
1582年「清洲会議」7月16日。織田家の継嗣問題及び領地再分配に関する会議
1584年「
小牧・長久手の戦い」秀吉と織田信雄VS家康陣営の戦い。家康陣営の勝利
1600年10月21日「関ヶ原の戦い」は天下分け目の大決戦といわれる。
 

雑感 「ご先祖の数と日本の神話に想う」(R2.12.19) 
 自分から見て、両親が1代前、祖父母が2代前、曾祖父母が3代前、高祖父母が4代前としますと、当然ながら親の数は、1代前に2人、2代前に4人、3代前に8人、4代前が16人と倍々計算になります。そして、十代遡ると千人超、20代遡れば100万人超、28代遡れば1億人以上の先祖を持つ計算になり、このご先祖の一人として途切れない命のバトンから、自分が存在していることに気付きます。もし一人でも欠けていたら、今の自分はこの世に居なかったのですから、存在自体が奇跡的なことです。
 近年の研究では、世界中の人類の祖先をミトコンドリアDNAで十数万年遡ると、たった一人のアフリカの女性に行きつくと言われています。この理由からか知りませんが、日本船舶振興会・会長の笹川良一は“人類はみな兄弟”と唱えていました。尤も、50世代前(千年以上)、100世代(二千年以上)も遡れば、殆どが血縁者となるはずで、この言葉も説得力があります。特に日本人として大切な話として、古事記や日本書紀の神話で語られる、イザナギ、イザナミ、アマテラス、大国主大神、ツクヨミ、スサノオら神々の事も忘れてならないと思います。きっと、殆どの日本人のご先祖はこの神々にもつながっているはずです。 
 

雑感 「実家の庭先からの富士 “開山は ここと決めたり 日興上人“
 トップに使用した富士山の写真は、出身地の富士宮市北山本門寺付近から撮影しています。この辺りは、富士の山頂が王冠のように見える地点として知られています。
 静岡県富士宮市北山4965所在の「北山本門寺」は、日蓮上人の直弟子である日興上人が1298年に開山していますが、生家はこの北山本門寺に隣接しています。(R2.4.20、文責・杉山)

 大日建設㈱の社屋です。平成28年に建て替えています。
  社屋の弁天通りに面した東側に、「大日建設㈱」と「大日行政書士事務所」の看板を取り付けました。どうぞ気軽にお立ちより下さい。