在来工法の住宅設計、注文住宅、リフォーム、不動産のことまで国立市の大日建設株式会社にご相談を! 

 
  折々の雑感 
  折々の雑感NO2 
 
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
所在地 国立市北2-8-1 
℡ 042-577-1811 
FAX042-577-1402 
fuji25@kind.ocn.ne.jp
関連リンク集 
 
警視庁職員信用組合
齋藤成俊税理士事務所 
カマノ土地家屋調査士 
有限会社「北栄」 
 
 
 
地域の皆様と共に46年、住宅建築や不動産のことはお任せ下さい。我が社は、あなたの夢を形にする技術と熱意を持っています。 
  ごあいさつ   
 当社は、昭和50年に建設業・不動産業を創業以来、国立市を中心に都内及び近県においてお客様にご愛顧をいただき今日を迎えております。その間、公共事業をはじめ一般住宅の建設、リフォーム等を多く受注させて頂く一方、不動産部門においても積極的に取引・仲介をさせて頂いております。これからも、長年の実績で培われた技術と信用を大切にして参る所存でありますので、社長 杉山武久末永くお付き合いをお願いいたします。
    大日建設株式会社 代表取締役社長 杉山武久 

 〒186-0001東京都国立市北2丁目8番1  
 電話 042-577-1811 FAX 042-577-1402  メール fuji25@kind.ocn.ne.jp

 我が社では、新型コロナ感染防止の衝立は今もセッテングした状態です。(6.9.8)
 


自社所有賃貸物件 
 我が社は不動産物件」も扱っています。
 
賃貸物件 所在地  家賃  構造  名称・号数 
賃貸2001 立川市幸町3-20-3  月4万9千円 1K  ヒルズ
賃貸1001 立川市若葉町4-6-2  月4万8千円 1K  ヒルズ若葉
賃貸2002  立川市若葉町4-6-2  月6万3千円 2DK  ヒルズ若葉 
賃貸2002  立川市若葉町4-6-2  月4万8千円 1K  ヒルズ若葉
賃貸2003  立川市幸町2-55-3  月6万8千円 2DK  ホワイトコート
賃貸2004  国立市北2-8-1 月6万9千円 1K  ヒルズ国立 
 ※現在「ヒルズ若葉」には4部屋空き室が御座います。
折々の雑感 
雑感 「何もしていないことを証明するのは難しい」(R6.12.21) 
 一般的に「ある」ことを証明するには、その「ある」事を証明すれば納得されますが、「無いことを証明する」には、全ての可能性をつぶす難しさから「悪魔の証明」と表現とされます。近年では、電車などで痴漢行為の疑いをかけられる心配から、吊り輪や手すりに掴まって両手を万歳してるいと安心だという話も良く聞きます。
 さて、令和元年、草津町の女性元町議から、平成27年1月に草津町の町長室で黒岩町長と肉体関係を持ったという虚偽内容の電子書籍が出版されました。「町長を好きになってしまった。私の気持ちが通じた時には嬉しかった」という新井氏の説明は、その後「町長に町長室でレイプされた」などに変遷して、面白可笑しくまことしやかに拡散されていました。この女性元町議による「町長室で性交渉」の告白は、“セカンドレイプの町・草津”と不名誉なレッテル貼りをして大きく報道していました。
 草津の黒岩町長は、「まったく何もない。ゼロです。」と語気を強めていましたが、テレビ・新聞・雑誌・インターネットなどで、世界中に報じられては、本人だけでなく、街や日本のイメージは大きくダウンさせます。
 幸にも裁判では町長の名誉を傷つけたとして、今年の11月26日に草津町の女性元町議に165万円の支払いを命じています。とかく、事実関係が判明していないのに、まるで犯罪者のように大きく報じますが、判決結果や虚偽の告発をした女性元町議に対する批判報道は小さいようです。
 これでは黒岩町長の名誉回復にはほど遠く納得いかないものを感じます。嘘の告発段階なのに、火のないところに煙をたたせる報道は納得いかないものがあります。まるで兵庫県知事に対するパワハラやおねだり疑惑報道と酷似しています。兵庫県知事も草津町長もよく耐えていると思います。 

雑感 「近くの建設関係業者が偽装○人に関係していた」(R6.12.14) 
 比較的近くの建築関係の塗装業者が大事件に関係していたとは残念な事です。事件の概要は、昨年12月3日深夜、板橋区徳丸4丁目の東武東上線の線路で、一人の男が踏切内に立ち入り電車に跳ねられて○亡。男は近くに住む高野修さん(当時56)で、函館生まれの東大和市狭山に所在する「エムエー建装」の従業員と判明。警察は遺書がないことや直前まで同社の同僚が高野さんが住むアパートを訪問していたこと。その日の夜には、二台の車が踏切付近に停車し、降車した高野修さんが踏切内に立ち入る様子が防犯カメラに写っていたこと。更に電車の運転手も「踏切内に立ち入った男性が、立ったままの状態でいた」と証言したことなどを総合的に検討して、高野さんは自〇の意思がないのに踏切内に立ち入ったと判断されています。
 よって、そそのかしや手助けした教唆や幇助による自〇に該当しないと判断。つまり、エムエー建装の関係者四名が、高野さんを日常的に暴行や脅迫で洗脳して支配下に置いて、自〇するように仕向けたと判断されています。そして警視庁は、犯人が手を下さない間接的な〇人とみて、約1年後の2024年12月8日逮捕に踏み切っています。高野さんを踏切近くで降ろし、はねられた後に走り去った2台の車が近くの防犯カメラに映っていたのは、高野さんが勤めていた「エムエー建装」の従業員の車と判明しており、その従業員らは「車から降りたいと言って、自ら降りました」と説明しているそうです。エムエー建装は、社長が住む小平市栄町は自宅兼会社で、東大和市狭山は事務所兼資材置き場のようですが、今は無人状態です。この事件はどうしても話題になりますから、流れだけでも把握しておきたいものです。 

雑感 「日本では、理解が難しい韓国の戒厳令」(R6.12.7) 
 韓国のユン大統領が12月3日夜、突然「非常戒厳」を宣言しました。
 演説では「野党が国を危機に陥れている」と非難しながら、軍を出動させて国会、政党、メディアの活動を禁止しています。しかし、野党が強い国会は300人のうち190人が出席して全員が戒厳令の解除を求め、4日朝には戒厳令を解除しています。日本からは、何が起きているのか良く理解出来ないまま、あっけなく収束したように見えますが、与党からも大統領弾劾に賛成を示すなど今後の展開が注目されています。
 日本の戒厳令の解釈は、戦時や自然災害、暴動等の緊急事態において兵力をもって国内外の一地域或いは全国を警備する場合に、憲法・法律の一部の効力を停止し、行政権、司法権の一部ないし全部を軍隊の指揮下に移行することとされます。日本でも過去には、日比谷焼討事件、2.26事件、関東大地震発生時に東京周辺に宣言された例がありますが、いずれも一部地域の範囲内でした。現憲法には、戒厳に関する規定や戒厳令に相当する法令がないので、あくまで憲法および法律の枠内であり、警察法の緊急事態の布告、自衛隊法の防衛出動や治安出動による措置とされます。
 現憲法に「緊急事態条項」を加えることには、賛否両論があります。自民案では「緊急事態」では内閣が法律と同じ効力を持つ政令を定め、国会の事後承認で可能とし、しかし、反対側からは「政府に権力が集中し過ぎる」「緊急時に内閣に独裁権を与えるに等しい」との声もあります。韓国の諺にある「溺れる犬を棒で叩け」とばかりに、四面楚歌のユン大統領は弾劾される可能性があると見られています。しかしながら、今回の「非常戒厳」では選管庁舎を主な対象にしていることから、4月の不正選挙疑惑を捜査するかどうか判断するためとも見られ、どんでん返しの声もあります。いずれにしても、韓国の民主主義は道半ばであることを世間に知らしめています。 

雑感 「推定有罪で報道されては可哀想です。」(R6.12.01) 
 地方自治法第100条に規定された通称「百条委員会」は、自治体の事務に関する疑惑や不祥事調査のため地方議会に設置されるもので、真相究明のため関係者の出頭や証言、記録の提出請求も出来るそうですから行政機関の裁判のようなものでしょう。さて今年春から、世間を賑わしている兵庫県の「百条委員会」は、知事は、付箋を投げつける、20㍍も歩かされると怒鳴る、ワインやスキーウェアのおねだりをするなどの7項目を挙げて告発したことが始まりでした。そして、告発者は退職直前の県民局長であると判明し、6月に設置された「百条委員会」で、告発者から尋問を行う予定だったのに、7月7日に亡くなったために尋問ができなくなったから大変です。
 更に、亡くなった元県民局長の公用パソコンには、告発文書の他、個人的な不平不満、知事おろしのクーデター計画、愛人関係の記録まで残っていたのです。これを知った副知事は、「百条委員会」でパソコンの記録にある、これらを述べようとすると、「それは証言しなくてもいい」と遮られたことが後に判明しています。そして、副知事は「知事を守ることが出来なかった」と悔しさを滲ませて辞職していますが、多くの国民には、辞職理由や前後の事情が飲み込めないまま、理不尽に辞職した様子だけが報じられていました。
 最近、公用パソコンの記録がユーチューブやSNSで流れるようになって、主にテレビが歪めて報道していたことが知られています。大手テレビは、ユーチューブやNSNは嘘が多いと言いますが、国民はテレビが「疑わしい」と疑惑だけで報道する傾向を知っています。よく聞くのは、「選挙は公示・告示後は、報道に厳しい公平性を求められるので選挙報道は難しい」と言い訳していますが、そうではなく平素や選挙前に犯罪者の如く報じることを指摘されているのです。刑事裁判では、推定無罪の原則があって、厳正な証拠によって間違いないと証明されるまでは無実であると聞きます。しかし、マスコミは推定有罪で報じますから、槍玉にされたら可哀想です。当面は、第三者調査委員会による迅速かつ公平・中立な調査結果が待たれます。

雑感 「大リーグMVPの賞金額は何と驚きの金額」(R6.11.23) 
 ナショナルリーグの大谷翔平選手が昨日の11月22日受賞した最優秀選手賞 (Most Valuable Player Award、MVP) は、大リーグで最も活躍した選手を表彰するもので、各リーグから各1人ずつ選出され、アメリカンリーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が受賞しています。
 さて、あらためてドジャースの大谷翔平選手の今年の成績を振り返りますと、大リーグで初めてホームラン50本と50盗塁の「50-50」を達成しました。ほかの記録も整理しますと、◎出場 159試合(自己最多、チーム最多)、◎打率 3割1分(リーグ2位、自己最高)、◎ホームラン 54本(リーグ1位、自己最多、ドジャース球団新記録)、◎打点 130(リーグ1位、自己最多)、◎盗塁 59(リーグ2位、自己最多、成功率93.6%)、◎得点 134(リーグ1位、自己最多)、◎安打 197(リーグ2位、自己最多)、◎OPS(出塁率+長打率)1.036(リーグ1位)という、驚きの記録ずくめのシーズンでした。
 このような現実離れした存在と称えて、神話の「ユニコーン」、或いは「宇宙人」などと例えられていますから、同じ日本人として誇らしいことです。なお、優れたバッターに贈られる「ハンクアーロン賞」や「シルバースラッガー賞」なども既に受賞していますから、さぞかし数千万円から億単位の大金が付いていると思いがちですが、な・なんと、賞金はゼロ円だそうですから、これも驚きです。来季は投手として復活するでしょうから、最優秀投手に贈られる「サイ・ヤング賞」とMVPの同時受賞も期待されています。

雑感 「実態を理解しないと何が問題なのか理解出来ない」(R6.11.19) 
 視聴率狙いのテレビばかり見ていると偏ってしまう典型なのでしょう。
 兵庫県の知事選では、副知事経験者が知事に昇格するような流れが4代、59年も続いていました。この県行政の長年の停滞で、県職員の天下り問題、県庁舎の建て替え問題、コロナ禍で財政悪化の中なのに前知事が公用車を高級車センチュリーに乗り換え問題などに批判されていました。そして2021年の知事選では、自民と維新の会が推薦した前大阪府財政課長の斎藤氏が、これらの根深い問題解決を県民に訴え支持され当選したのでした。
 面白くないのは、それまで蜜月関係だった県議会と県職員らは、改革を唱える斎藤知事は目障りな存在だったハズです。今年3月には、斎藤知事の失脚を目論んだ元県民局長が匿名で、報道機関や数名の県議に文書を配り、斎藤知事(当時)による県職員へのパワハラやおねだりの他、「20m手前で公用車を降りて歩かされた」など七つの疑惑を挙げてクーデター如きの告発をしたのでした。この告発問題から、内容の真偽などを調査する百条委員会を6月設置。そして同委員会では、告発者から尋問を行う予定だったのに、7月7日に亡くなったために尋問ができなくなったから大変です。
 更に予想外だったのは、亡くなった元県民局長の公用パソコンには告発文書の他、個人的な不平不満、愛人関係の記録や画像まで残っていたのです。しかし、「パソコン記録と真相解明は関係ない」と強気な県議会は、全会一致で不信任決議案を可決して斎藤知事は失職。当然ながら、再出馬に厳しい批判がありましたが、救世主の如く現れたNHK党の立花氏で、当選を目指さないが真実を伝えに出馬したことは大きな援護になっていました。
 選挙結果は、まるで県議会議員全員が否定されたような結果でした。

雑感 「サクセス・トラップ(成功の罠)を忘れない」(R6.11.13) 
 飛ぶ鳥を落とす勢いの政党代表のスキャンダルが発覚し、謝罪を余儀なくされ「恥を忍んでここにやってきました」と切り出していました。「簡単に謝るくらいなら最初からやるな」、「こんな事をしたらどうなるか結果を想像しろ」と思いますが、「後悔先に立たず」という諺もある通り、やった後で指摘されてはじめて気づく人が多いのでしょう。しかし、信用を得るには時間がかかるが、失うのは一瞬です。それに信頼を取り戻すのは一生かかるとも、もっとも覆水盆に返らずとも言いますから代償は大きすぎます。
 また直前まで、いい仕事や評価を受けて期待されていたのに、最後の詰めを過って失敗に終わることを「九仞の功一箕に欠く」ともいいます。先の衆議戦では「103万円の壁」(課税最低水準)やガソリン減税などの見直しを掲げた政党が一気に議席を伸ばしており、この期待からキャッシングボートを握ったと言われています。この政党代表は、連日マスコミに顔出しが続いており、その一挙手一投足が注目されていました。この一時の快楽や成功感に浸って有頂天になっていたのに、この不祥事発覚は、一気に奈落の底に突き落とされた気分でしょう。バブル期には、事業で成功した企業が、急速な変化に対応できなくなる現象を多く見てきました。特にトップ集団がもてはやされ有頂天になっていることを「サクセス・トラップ(成功の罠)」と呼んでいました。なお、先の衆院選では数議席を獲得したデビュー間もない政党も次々とゴタゴタした問題が提起されていますから、よほど気を引き締めないと似たような修羅場が待っている気がしています。 

雑感 「同じ保守を主張しているのにナゼ仲が悪い?」(R6.11.7) 
  米国では「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」を掲げ「米国を再び偉大に」と保守色の強い共和党のトランプ前米大統領が勝利して、来年1月20日就任の流れのようです。日本でも保守を主張する政党がありますが、お互いに足の引っ張り合いで一体感が有りません。「一緒に活動出来ないのか」と思うのですが、交わることが出来ない深い理由があると聞きます。
 その大きな違いは「伝統保守」と「戦後保守」の違いにあるそうです。
 「伝統保守」は「戦前保守」とも言われ、縄文以来の長年の歴史を通じて培った伝統を守り、特に天皇陛下や皇室の存在を大切にして、精神的には神道、仏教、武士道などの古い伝統を尊重する主義・思想とされます。
 これに反して「戦後保守」の考え方は複雑です。戦後の日本は民主主義、平和国家などの思想は、全て米国からの押しつけられたものであり、日本国民が努力と苦労をして採用したものでは無い点です。長期に渡る米国からの占領政策の中で、米国からの食料物資や映画・音楽・スポーツなど娯楽の配給と同時に、政治や教育、労働組合、農協、漁業組合等々、あらゆる分野にわたって細部まで介入されて意識改革されてしまったと思われます。この方法は、間接支配であり、一見、日本人自身が選択したかのように見えて、その実は、日本への降伏要求の最終宣言である「ポツダム宣言」を執行するために、日本の占領政策を推進したGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が裏側で、巧妙にコントロールしていた事が明るみになっています。
 これらは、米国の機密文書の「30年ルール」による公開で明るみになった事です。戦後の日本では、多くの政治家、著名人らが優遇されて米国に協力しています。特に政界や宗教界、芸能界、スポーツ界、風俗産業、メディアなどを利用して、日本人に戦争に関して罪悪感を植え付ける宣伝計画「ウオー・ギルト・インフォメーション・プログラム」によって、見事に洗脳されたようです。この現実を国民に知らしめ、日本人本来の価値感を尊重し、取り戻そうとするのが「伝統保守」の主張と見られます。

雑感 「見事にキャスチングボートを握った国民民主」(R6.11.1) 
 「キャスチングボート」とは、2大勢力が拮抗している議会などで、いずれも過半数を制することが出来ない時に、第三の少数勢力が決定権を握る状態のこととされます。日本語では、「重要な役割を持つ」「結果を左右する」「キーポイントとなる」「鍵を握る」などと言われているようです。例えば、家族が何処かに旅行に行くような場合、父親は「温泉に行きたい」と言い、母親は「海に行きたい」と希望を言うが、そこに子供達が現れて、「ディズニーランドに行きたい」の一声で全て覆って決定するような場合、普段は発言力が薄い子供の意見が見事にキャスチングボートを握ったことになります。
 さて、先日の衆議院選挙は465議席が決定し、与党の公示前勢力(279議席)を大幅に減らし、自民が191議席、公明が24議席の215議席で、過半数の233議席を下回りました。そこで、改選前の4倍の28議席を得て一躍キャスチングボートを握る存在に浮上した国民民主の動きが注目されています。与党が過半数以下になったのは15年振りで、外交、防衛政策などに概ね与党と共通する国民民主の玉木代表もキーマンとして注目されています。
 よって、総選挙後30日以内に召集の「特別国会」は、11月11日に召集が見込まれていますが、首班指名では、自民、立憲の2大勢力から、国民民主に対する様々のアプローチが激化しているようです。国民民主は自・公との連携は拒否しており、同党の目玉政策である「基礎控除の年収103万円を178万円に引き上げ」や「トリガー条項凍結解除」などを、案件ごと飲み込ませることが期待されています。

雑感 「自分の発言に責任を持たない人は信用されない」(R6.10.26) 
 信用失墜は裏金問題より言行不一致がより大きいと思っております。
 政治家に限らず、どんな職業であっても自分の発言に責任を持たない人は信用されないものです。特に、責任ある立場の人物が、受けを狙って評論家的に様々なことを批判して自己満足されては迷惑なものです。それが、国の行く末を決めるような重要な立場の方々が、国民受けやマスコミ受けが良く視聴率が取れるからと、世論に迎合した発言を繰り返されては、短絡的な「お任せ政治」と言われる愚衆政治に陥ることになります。
 さて、長年、世論調査で「総理大臣にしたい人物NO1」として期待されていた人物が、満を持して総理のポストを射止めて一ヶ月になろうとしています。この方は、先に述べたような聞こえの良い「理想主義的」な発言を繰り返して、テレビなどの出番も多く、国民的な人気を博していました。多くの国民やマスコミは、その語っていた理想的な発言内容を政策に反映して欲しい期待をよそに、殆どは前言を否定してダンマリを決めています。
 明日27日(日)は、いよいよ決戦の日です。国民(有権者)はどんな厳しい審判を下すのでしょうか。もし「自公で過半数割れ」なら、政局は大混乱も予測されています。そして、憲法第54条に定める、総選挙後30日以内に開催される「特別国会」は、11月11日召集が見込まれ、同日、首班指名を受け、無事第2次政権が発足するのか、それとも、もし過半数割れがあれば、内閣総辞職が想定されるなどどんでん返しも予測されています。

雑感 「選挙の投票行動は選挙に関係ない事で動く」(R6.10.19) 
 衆院選の投開票は今月27日に迫っており、街を動いていると頻繁に選挙カーや演説の場面を見かけます。先日はその出会った某政党の候補者を見て、「CoCo壱カレー事件」を思い出してしまいました。
 さて、この「カレー事件」は、今年春の衆議選の補選に出馬した候補者に暴露され、政党イメージを悪くしています。簡単な経緯は、候補者が事務所で休んでいたら、責任者に「一度ホテルへ戻って休んで下さい。夕食はCoCo壱カレーをテイクアウトしておく」と言われたので、一旦ホテルに戻って一休みしたそうです。そして、午後6時半頃、食事を楽しみにして再び事務所に戻るのですが、カレーは他の人が食べてしまい候補者の分は無かったそうです。小さな事とこれがボタンのかけ違いになったようです。こんな小さな事で臍を曲げるのかと思いがちですが、人間は三大欲求が妨害されると機嫌を悪くして恨みになり易いものです。また、何かをしたい、何か手に入れたいという、本能で動く切っ掛けを例えて「食指が動く」とも言いますが、「やる気」の源泉は食欲を満たすことも大切ですから尚更です。この経緯を知って、表向きにはどんなに立派な話をしても、身内、それも候補者に細かい配慮できないようではダメです。
 選挙の投票行動を分析すると、(ウィキペディアから)
 (1)投票により有権者としての義務を果たしたとの満足感、
 (2)政治体制への忠誠を果たす満足感、
 (3)最も好む政策に支持を与える満足感、
 (4)投票での意思決定や意思決定のための情報収集に対する満足感   
 (5)政治システムにおける有権者の能力を確認したことによる満足感、
 がそれにあたるそうです。
  つまり、些細な事が投票行動を左右すると思っています。 

雑感 「公示(こうじ)は国事行為、告示(こくじ)は国事行為でない」(R6.10.13) 
  選挙のたびに使われる「公示」と「告示」の使い分けを勉強しておきたいと思います。さて、10月1日誕生した新政権は、戦後最短の8日目の10月9日(水)に衆議院が解散しましたが、憲法で定める解散後40日以内に行われる衆議院総選挙は、15日(火)公示、27日(日)投開票です。この「公示」は「公の機関が広く一般に示すこと」を意味していますが、似たように「告示」と言う言葉も良く聞きますので調べてみました。
 簡単には、「公示」は、[天皇の国事行為](憲法第7条)を伴う選挙の時だけに使われ、衆議院の総選挙と参議院の通常選挙があたります。このほかの選挙では、国政選挙を含めて「告示」を使います。つまり、国会議員を選ぶ選挙でも、全国規模で行われない補欠選挙は国事行為にあたりませんから、補欠選挙の場合は都道府県の選挙管理委員会が官報や公報に掲載して期日を「告示」するそうです。だじゃれみたいですが、公示は国事行為、告示は国事行為でないとなります。
○「公示」
 衆議院の総選挙(公選法31条の4)
 「総選挙の期日は、少なくとも12日前に公示しなければならない。」
 参議院の通常選挙(公選法32条の3)
 「通常選挙の期日は、少なくとも17日前に公示しなければならない。」
○「告示」
 衆・参各議院の再選挙
 衆・参各議院の補欠選挙(公選法34条の6)
 都道府県の知事と議員
 政令指定都市の市長と議員
 政令指定都市以外の市長と議員
 町村の長と議員(公選法33条の5) 

雑感 「今回の解散に、どんな名称が付けられるか」(R6.10.9) 
 10月1日誕生したばかりの新政権は、今日9日(水)午後、野党との党首討論のあと衆議院は解散ですが、誕生8日目の解散は戦後最短のようです。そして、憲法で定める解散後40日以内に行われる衆議院総選挙は、15日(火)公示、27日(日)投開票ですが、面白い選挙戦になりそうです。
 先般の総裁選の論戦中は、「国民の判断は厳粛に受けなければいけない。材料を提供するのは新しい総理の責任だ」「世界情勢がどうなるかわからないのにすぐ解散しますという言い方は私はしません。解散していい状況が整うかどうかを判断する」と重々しく語って、小泉候補の早期解散論を論破していました。この「舌の根の乾かぬうちに」解散ですから、与党・野党だけでなく国民も驚きと思います。果たして、この急な解散劇をマスコミは、どんな名称を付けるのでしょうか。これまでも、「アベノミクス解散」「嘘つき解散」「神の国解散」「食い逃げ解散」「国難突破解散」「死んだふり解散」「政治改革解散」「近いうち解散」「天の声解散」「抜き打ち解散」「寝たふり解散」「バカヤロー解散」などと、当時の情景を彷彿される名称です。現政権は、総理の椅子に座った途端に以前語っていた言動と、やる事が違いすぎています。刷新感も新鮮味も無い新閣僚の顔ぶれ、いわゆる「裏金議員」や「旧統一教会関連議員」の処遇等々多くの問題を抱えていますから、良い印象がありません。
 それなら、どんな名称がピッタリかと予想すれば、せいぜい「ゲル解散」「国賊解散」「在庫一掃解散」「安倍派潰し解散」等々、やはり印象の悪いものになりそうです。 

雑感 「秋は夕暮れが1番、秋の日はつるべ落とし」(R6.10.1) 
 秋は夕暮れが1番だと、平安時代の歌人清少納言が代表作『枕草子』で「秋は、夕ぐれ。夕日のさして、山のはいと近うなりたるに、烏(からす)の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ、三つなど、飛びいそぐさへ、あはれなり。・・・」と述べています。また、秋になると、日没の時刻が早まるだけでなく、薄明の時間も短くなり、日が沈んで間もなく真っ暗になる様子を、「秋の日はつるべ落とし」と表現しています。
 さて、9月27日の自民党総裁選で石破新総裁誕生で、いきなり「円高・株安」の大ピンチを石破ショック或いは石橋ゲルなどとと表現されています。石破氏は総裁選の論戦の中で「国民の判断は厳粛に受けなければいけない。材料を提供するのは新しい総理の責任だ」「世界情勢がどうなるかわからないのにすぐ解散しますという言い方は私はしません。解散していい状況が整うかどうかを判断する」と重々しく語って、小泉候補の早期解散論を論破していました。それなのに「舌の根の乾かぬうちに」、10月9日解散、15日公示、27日投開票とは驚きです。当然ながら立憲の野田新代表も「まだ内閣総理大臣になる前にもう解散の話をするっていうのは、私は不見識極まりないと、国会軽視だと思っています」と批判。国民民主党の玉木代表も「自民党を変えてくれる期待のなかで、石破新総裁が選ばれたんだと思いますが、自民党変える前に自分自身が変わってしまった。」と急変ぶりを批判しています。この一連の手のひら返しの流れには、ご祝儀相場も無縁どころか、この急落ぶりは「秋の日はつるべ落とし」を見ているようです。 

雑感 「楽しみな、大谷選手の活躍と総裁選の行方」(R6.9.25) 
 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は人間離れの大活躍で、節目の「50-50」を簡単に乗り越え、記録を53本塁打&55盗塁の「53-55」まで伸ばしています。残り6試合で、何処まで伸ばせるのか注目されています。勢いあまってか「60-60」も行けると無理難題を掲げますが、現実的には「55-58」辺りと思われています。それでも、野球ファンだけでなく日本人に「大きな夢と期待を与える」大谷翔平の存在は、「活躍を見るのは生きる希望」とまで言うほどです。今日25日からは、ナ・リーグ西地区で強豪チームで2位のパドレスとの最終戦3連戦です。初の地区Vを目指しており、直接対決の初戦マジックが4なので今日勝てば地区優勝へ大手だそうです。
 また、岸田首相の後継を決める自民党総裁選に過去最多の9人が立候補しており、27日の投開票、そして上位2人による決選投票に向けて論戦が繰り広げられ、それに対しては、激辛・辛辣な評価も仕方ないことでしょう。今回は、「若さ」を売り物にして新鮮さを前面に出す候補者もおりますが、「若さ」は同時に「未熟、経験が少ない」という欠点も伴います。案の定、論戦の中で知識・経験不足から失言やミスが目立って当初の勢いが失速しています。それに、議員立法をどれだけ提出・成立させたかが、国会議員の能力を示すバロメーターとも言われています。候補者の中で、議員立法提出数トップは林芳正の16本、2位は加藤勝信の12本、3位は高市早苗の10本、4位は石破茂で7本、5位は河野太郎の6本、提出数ゼロが小泉進次郎です。
 いずれにしても、単に人気だけで国のトップの重責を担うには、所詮、無理なことで、大谷翔平選手のように、実力と人気が伴っているからこそ、厳しい国際社会で日本の存在を示すことが出来るものです。まずは、恥かしくない立派なリーダーの誕生が待たれます。 

 雑感 「9月12日の告示で一斉にスタートした総裁選」(R6.9.17) 
  50年も前に「各馬ゲートインからいっせいにスタート。第2コーナーをまわったところで、先頭は予想どおりホタルノヒカリ。さらに各馬一団となって・・・」と、フォークソンググループが「走れコータロー」が連日流れていました。現在、9月12日告示 27日投開票の自民党総裁選の最中です。総裁候補は届け出順に、高市早苗、小林鷹之、林芳正、小泉進次郎、上川陽子、加藤勝信、河野太郎、石破茂、茂木敏充の各候補による総裁レースは、つい走れコータローのセリフを連想しています。
 早速、地方演説会が14日は名古屋市、15日は福島市、16日は金沢市、17日は那覇市、18日は松山市、大阪市、19日は東京都内、20日は松江市で行われるそうです。レース前の下馬評では、本命馬は国民に人気の若手候補者、対抗馬は総裁選常連のベテラン議員や日本初の女性総理誕生の期待がかかる候補者、穴馬は一早く出馬の意思を表示しロケットスタートを切ったダークホースの議員のようでした。しかし、ここ数日の数回の討論会や演説会、テレビ出演などで、有力候補者の力量不足や失言でぼろが出たことで、レースは混沌として面白くなったと見ています。
当面は、衆参両院の党所属議員計367人と党員投票の367票の行方ですが、26日午前までに投票は締め切られ、27日の議員投票と合わせて結果が発表され、1回の投票で過半数得票者がいないときは、上位2人の決選投票で多数を得た者が指名されます。果たして、この二人は誰と誰になるのか。現段階では、軽く見られていた対抗馬扱い候補者が上位の入る見通しもあります。「居並ぶ名馬をごぼう抜き、いつしかトップに踊り出て・・」となるか

雑感 「総裁選を競馬に例えて解説する事があります」(R6.9.7) 
 競馬を、公正・安全に行うために発馬機(スターティング・ゲート)があります。競馬の予想は、競馬場でレース直前に出走馬を観客に見せる「パドック」と呼ぶ場所や、レースに向かう前にウォーミングアップする「返し馬」の観察も大切です。最近では、パドック(下見所)や返し馬(ウォーミングアップ)の様子を映像で確認することもできるそうです。
 さて、任期満了に伴う自民党総裁選は、9月12日告示、同月27日に議員投票、党員党友票が開票され、第28代となる新たな総裁が選出されます。告示は、競馬に例えるとゲートに一斉に並ぶ日でもあり、出走頭数が見える日でもあります。ゲートに入る条件は厳しく、自民党の国会議員367人の中から20名以上の推薦人を確保する必要があります。告示五日前の今日現在、推薦人20人以上を確保した候補者は8人程度のようです。そして下馬評では、本命馬は国民に人気の若手議員、対抗馬は総裁選常連のベテラン議員や日本初の女性総理誕生が期待の議員、穴馬は一早く出馬の意思表示し先行逃げ切りを図ったダークホースの議員のようです。果たして、決戦に残るのは誰々なのか気になります。しかしトップで勝ち上がっても、油断出来ないのは、レース中の落馬コース外れ、終盤の捲りで大逆転も度々あることです。
 更に、忘れてならないのは、馬の手綱を握り、ラストスパートの鞭を入れる騎手や馬の世話やトレーニングを行う調教師の存在です。また、推薦人になるのも、勝ち馬に乗りたいがためであり、恩を売ることで、あわよくば、その内閣の大臣、政務次官などの有力ポストに任用される期待や、年内や翌年にある衆議院選、参議院選に応援してもらう期待も当然あるハズです。 

雑感 「国際法上は終戦記念日は9月2日だそうです」(R6.9.2) 
 昨今の戦争を論評するつもり全くはありませんが、「ウクライナが150機以上の無人機でロシア本土を攻撃」、「ウクライナでは、ロシア軍によるミサイル攻撃の迎撃中のF16戦闘機が墜落」、「パレスチナ自治区ガザ南部ラファの地下トンネル内で、米国籍の男性を含む人質6人を遺体で発見」などなど、戦争に関する報道は毎日のように事欠きません。
 さて、1945年(昭和20年)7月26日、ベルリン郊外のポツダムで、米英中の3国首脳は、日本に無条件降伏勧告「ポツダム宣言」が発せられるが、日本はこれを黙殺しようとするも、広島(8月6日)、長崎(8月9日)への原爆投下、さらに、ソ連対日参戦(8月8日)などから、8月14日の御前会議でポツダム宣言受諾を決定し、連合国側に通告しています。そして、日本では毎年、ポツダム宣言の受諾が伝えられた8月15日は「終戦の日」として、各地で追悼行事などが開かれています。
 当時、厭戦気分も漂っていた多くの日本人は、終戦の詔書が玉音放送された日が一番重要と思われており、終戦といえば8月15日という認識が定着しています。しかし、米国をはじめ、多くの国々では降伏文書に調印した1945年9月2日に終結したと国際法上も認識されているそうです。調印式は、東京湾に停泊中の戦艦ミズーリ艦上で降伏文書調印式が行われ、第二次世界大戦が正式に終了しています。そして、悔しくも残念なことですが、この8月15日から9月2日の間に、ソ連軍の千島や北方四島、満州に侵攻した事や、各地で戦闘は続いていたことで多くの犠牲者があったことです。ウクライナやパレチスナ辺りでも、早く妥協案を見つけて欲しいものです。 

雑感 「エラー表示は電話相談だけで直ることがあります」(R6.8.25) 
 最近、続けて「給湯器にエラー表示が出た」、「トイレの洗浄水が出ない」、「風呂場のシャワーを上下するフックが破損した」などとのご相談を受けました。このようなとき、弊社が担当した馴染みのお客様でしたら、すぐに駆けつけて原因を調べて、部品交換などが必要ない故障でしたら無料で済むことがあります。しかし、原因が不明でメーカーさんのメンテナンススタッフが現地に確認に派遣されるだけで、保証期間を過ぎた機器の場合は、点検だけでも1万円前後の費用がかかるようですから注意が必要です。
 先日の「給湯器にエラー表示が出た」との相談では、エラー表示のリモコン下部に小さな文字で電話番号がありましたので、その電話に相談したところ、電話窓口の担当者から「電源ボタンを連続して数回押して下さい」との指示で簡単にエラー表示が消えていました。そして、一年後くらいに同じようにエラー表示がでたら同じ要領で直ると説明を受けています。また、別のお宅では「シャワーを上下するフックが破損した」とのご相談では、シャワーポールの太さに合う「シャワーフック」を購入して、殆ど実費だけの費用で修理することができました。更に、あるお宅では、無線LANルーターを買い変えたら「インターネットテレビに繋がらない」と相談を受けたことがありました。もちろん、専門外なのでとお断りしたのですが、古いお付き合いなので出かけましたところ、これもテレビの説明書にある相談窓口の指示通りで接続できました。電化製品の取り扱いに不慣れな高齢者世帯が多くなったのか、このような相談にも対応する機会が多くなったようです。

雑感 「家造りは高気密高断熱で冷暖房を効率良くすべし」(R6.8.19) 
 吉田兼好 (1283-1350) は鎌倉時代の随筆家として知られ、代表作の著書「徒然草」には「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」とあります。そして、夏をより快適に過ごすには、簾(すだれ)や軒(のき)を利用して日陰げを作ったり、打ち水をしたり、風通しの良い家にする工夫が語られています。しかし、これはエアコンなどの空調設備が無かった時代の話で、これを真に受けては現代の猛暑や厳寒に打ち勝つことはとうてい無理と思います。
 関東近県でも、真夏でも条件の良い地域では涼しい所があるそうですが、都会の住宅密集地の家屋では、一般的にはエアコンなどの空調設備は必需品です。更に空調設備を効率よく利用するには、家自体が高気密・高断熱の魔法瓶のような造りにすると理想的のようです。最近では、外壁と内壁の隙間に「
発泡ウレタン」を吹きつけたり、古新聞の再生素材が主成分の断熱材「セルロースファイバー」をはめ込み断熱効率を高める方法があります。
 これらの方法は完成してからは無理ですから、これから建築予定のある方は是非採用して欲しいものです。価格は、家の規模にもよりますが、数十万の出費になりますが、その分、快適さは相当アップするようです。また、より高気密・高断熱を高めるなら二重窓や屋根、外壁の材質選びも当然ながら大切です。もし吉田兼好が現代の人なら、「家の作りやうは、高気密高断熱で冷暖房を効率良くすべし」と語ったはずです。  

雑感 「今、自分が生きているのが当たり前じゃない」(R6.8.15) 
 パリ五輪卓球女子シングルス個人で銅メダル、団体で銀メダルに輝いた早田ひな(24)選手(日本生命)が、帰国早々の記者会見で「今、行きたいところは?」との質問に対し、「アンパンマンミューシーアムに行きたいのと、鹿児島(知覧)の特攻平和会館に行って、“自分が生きているのと卓球ができているのが当たり前じゃない”ことを感じたい」とコメントしています。とかく、靖国神社や遊就館、特攻平和会館などに触れると「戦争を美化する考えの持ち主なのか」などの誹謗中傷を受けがちな日本ですが、早田選手はなんの衒いもなくサラリと言ってのけたことに感激しています。卓球では惜しくも金メダルは逃しましたが、このコメントには金メダル以上の価値あると感じています。特に、「自分が生きているのと卓球ができているのが当たり前じゃない」との言葉は、受け狙いの言葉ではなく、かねてから考えている心境を吐露された飾らない言葉と思います。
 先の戦争末期には、約三千人もの二十歳前後の若者が、決死の覚悟で飛行機ごと敵艦に突っ込む神風特別攻撃隊の戦法は、世界から「KAMIKAZE(カミカゼ)」として語り継がれています。今日8月15日は「終戦記念日」であり、終戦から80年、神風特別攻撃隊を含め犠牲になった約310万人の戦没者を慰霊する戦没者追悼式が日本武道館で催されています。改めて、哀悼の意を示すとともに、当時の厳しい世界情勢を含め、日本国家存亡の歴史を振り返りたいものです。因みに、自らの身体(頭)を犠牲にして戦うアンパンマンの生き方は特攻隊に通じると解釈する人もいるそうです。

雑感 「猛暑の夜の睡眠は“冷感枕”で乗り切る」(R6.8.11) 
 今年も7月中旬頃から寝苦しい夜が続いております。連日、摂氏30数度と寝苦しい日々が続いております。そこで使い始めたのが“冷感枕”です。子供時代にはゴム製の水枕が一般的で、より冷たくしたいときには氷を砕いて入れたものでした。最近では、柔らかく使いやすい保冷枕も発売されており、我が家では“アイスノンソフト”を使っています。冷凍室に入れて冷やしておいても「凍らず柔らかくフィット」し、且つ、冷たさの持続時間が14時間も長もちすると言う中々の優れモノです。
 また「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」とは、読んで字の如しで、頭を冷やし足元を温めることで、風邪を引いた時の対処法として知られ、昔から健康によいと言われています。先日、寝苦しい夜には後頭部より首筋を冷やす方が効果的と語る人がいました。そう言われれば、首元には血液を循環させる二つの太い血管がありますから、ここを冷やすことで、冷えた血液が身体をめぐって涼しく感じることができるのだそうです。それに、熱中症の約4割は夜間に発症しているそうです。眠っていると熱中症の自覚症状とされる、「だるさ」「めまい」「立ちくらみ」「こむら返り」「手足のしびれ」などがあるのに、それらを自覚できないため、睡眠中の熱中症はいっそう重症化するのだそうです。よって、エアコン利用に加えて、“
冷感枕”の活用で寝苦しい夜を乗り切りたいものです。 

雑感 「“五月雨を集めて早し最上川”も恐ろしい」(R6.7.27) 
 山形県の母なる河川・最上川に流れ込む支川は大小合わせて428箇所もあるそうです。俳聖・松尾芭蕉が『奥の細道』の旅で最上川の舟下りに興じたのは、1689年(元禄2年)5月 29 日で新暦では7月15日でした。そして、梅雨時で増水した最上川を“さみだれをあつめて早し最上川”と詠んでいます。
 芭蕉が乗船した場所は現在の新庄市本合海からで、今も「
芭蕉乗船の地 」として観光名所のようです。この辺りで7月25日深夜、山形県荘内に線状降水帯が発生し不幸な事態が発生しました。場所は、芭蕉の乗船の地から約二キロ川下の戸沢村津谷地区の鮭川と最上川の合流地点辺りで、鮭川が氾濫して、付近の水田の水位は5メートル以上に達したと推定されています。
 ここで住民からの救助要請を受けてパトカーで向かった山形県警新庄警察署の20代の警察官二人が氾濫した濁流に巻き込まれてしまいました。
 翌日、一人は死亡確認され、行方不明の一人は27日早朝から捜索開始と報じています。最上川は、熊本県の球磨川、静岡県の富士川と並び、日本三大急流の一つですから、急流に巻き込まれては捜索も困難と思われます。
 また、昭和天皇が東宮殿下(裕仁親王)当時の大正14年(1925)10月4日、酒田へ行啓された際には“
広き野を ながれゆけども 最上川 うみに入るまで にごらざりけり”と詠んでいます。この歌は、多くの県民の心意気と共感するとして1982(昭和57)年に「山形県民の歌」に制定されています。災害に遭われた方々を始め、遭難者救助に向かった救援隊が、自分たちも遭難してしまう二重遭難に気をつけながら、心意気を見せて欲しいものです。 

雑感 「日本には旧石器時代遺跡が10150箇所も」(R6.7.21) 
 日本には、石を砕いた打製石器を用具や武器に使用した「旧石器時代」の遺跡が10150カ所、都内だけでも650カ所もの遺.跡があるそうです。世界を見渡しても、こんなに集中しているのは日本だけだそうです。多摩地域でも、府中市の都立多摩総合医療センターの敷地内にある3万5000年前の「武蔵台遺跡」、小平市鈴木町の約3万5千年前の「鈴木遺跡」、多摩ニュータウンの約3万2000年前の「多摩ニュータウン遺跡群」などが知られています。
 国内で最も有名な遺跡は、土器時代以前の日本列島に人はいないとする定説をいち早く覆した群馬県みどり市の約4万年前の「
岩宿遺跡」です。また、長野県南佐久郡南牧村の3~2万年前の「矢出川遺跡」。岩手県遠野市宮守町の「金取遺跡」は9万~3万5千年前の遺跡であることが確認されました。 更に、岩手県遠野市の9万~3万5千年前の「金取遺跡」。そして、現段階で最古と言われている島根県出雲市多伎町の「砂原遺跡」は、年代は約12万年前まで遡っており、国内では最古とされていますからすごいことです。出雲と言えば、高天原からスサノオが地上に降り立った場所であり、出雲大社は最古の神社の一つとも言われますから、何かしらの関連もありそうです。
 戦前までは、旧石器時代の遺跡が日本で見つからなかったので、旧石器時代には、日本列島には人はいなかったと言われていましたが、近年は各地で発掘も盛んとなり、次々と旧石器時代の遺跡が発見されています。残念なのは、酸性土壌の日本では骨が溶けてしまうので、旧石器時代の人骨が発見されるのは弱アルカリ性土壌の沖縄だけのようです。本土では静岡県三ケ日町(現・浜松市)で発見された約9000年前の「
三ヶ日人」とされます。 

雑感 「選挙で組織票や政党支援が無い候補が勝つには」(R6.7.3) 
 選挙では一般的に、労働組合、宗教団体、利益団体、業界団体などからの支援を受けた候補者が、まとまって得る票が多ければ多いほど有利と見られています。建設業界でも、建設業政治連盟、宅建政治連盟、土地改良政治連盟、測量設計政治連盟、全国不動産政治連盟、、全国ビルメンテナンス政治連盟等々の団体がありますので、それなりの働きかけはあるものです。
 さて、今回の都知事選では、まるで「雨後のタケノコ」の如く、ニョキニョキと過去最多の56人もの立候補が乱立しております。公営掲示板のポスターやテレビの政見放送でも、子供に見せれないような写真や動画もあり、異様な事態に嫌悪感すら覚えるこの頃です。ところで、当初は現職の都知事と元参院議員の女性候補同士の戦いと見られていましたが、広島県安芸高田市の前市長が参戦し、かつて無いほどの盛り上がりを見せています。
 この前市長は、大きな組織や大政党の支援を全く受けないで、単身、東京に乗り込んで来た印象ながら、既に選挙の神様と言われる方や有力企業のトップの方々も何名も応援に参戦しています。更に、SNSやユーチューブを巧みに駆使している他、連日、10数カ所で説得力のある街頭演説をこなして、有力とされた女性候補らを脅かしているようですから、結果も楽しみです。この候補の出馬理由の一つは「政治屋の一掃」だそうで、雨天の中での街宣では、「雨にも負けず、風にも負けず、組織票にも負けず」と“歯に衣着せぬ”明快な語り口が注目されています。きっと、どのような結果が出ても、組織票や政党支援が無くても、かなり高い一定以上の戦いが出来ると期待しています。

雑感 「人間はミスが多い生き物です」(R6.6.23) 
 ヒューマンエラー」とは人間が思い違いや確認不足によって起こすミスや事故のことです。どのような職場でもヒューマンエラーは起きる可能性があるため、様々の対策を講じる必要があります。まず、過去に起きたヒューマンエラーを学んで、出来るだけミスを回避したいものです。例えば、機械の操作方法を誤って発生するミスは「誤認」によるヒューマンエラーです。肉体的若しくは精神的な疲れから注意力が低下して発生するミスは「不注意」による「ヒューマンエラー」です。これからの夏の炎天下の過酷な季節には疲れやすいものです。人間は疲れるとエラーを起こしやすくなります。人間は弱い面が沢山ありますから、「ヒューマンエラー」を理解するには、まずは、この人間の弱い特性を自覚することで、ミスを減少させる必要があると思っています。
 その他にも、色々な弱い面があります。
◎居眠りすることもあります。
◎ボーっとするときもあります。
◎わき見するときもあります。
◎手抜きをすることがあります。
◎人は間違えることがあります。
◎忘れることがあります。
◎思い込みをすることがあります。
◎気が付かないことがあります。
◎ウッカリすることがあります。
◎先を急ぐことがあります。
◎感情に走ることがあります。
◎1つしか見えないこともあります。
◎1つしか考えられないこともあります。 
◎不注意の瞬間があります。
◎ときには横着をする時があります。
◎人の見ていないと違反をしたり、怠けることがあります。
◎状況によっては、パニックになることがあります。
◎決められた通りにやらない時があります。
◎飲酒や眠くなる薬物を使用するときもあります。
 

雑感 「パワハラ防止法を勉強中です。」(R6.6.14) 
 最近では、働く人達に少しきつく注意をしただけで、パワハラと言われる傾向があります。中には、パワハラと言われることを過度に心配して、働く人達に必要な指導も行うことも躊躇するとの声も聞きます。そこで、どんな言動なら必要な業務指導で、どんな言動がパワハラとなるのかの境界線を考えてみました。まず、職場におけるパワハラは、「優越的な関係に基づく、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により、労働者の職場環境を害すること」と定義されています。パワハラは一般的に、①身体的な攻撃、②精神的な攻撃、③人間関係からの切り離し、④過大な要求、⑤過小な要求、⑥個の侵害という6つの行為類型に分類されます。どんな言動が、業務上必要な指導として許容されるかという明確な線引きは無いそうですが、厚生労働省では、パワハラに該当すると考えられる行為、該当しないと考えられる行為が例として記載されていますから、その一部を抜粋します。
1 
パワハラに該当すると考えられるもの
・殴打、足蹴りを行うこと、相手に物を投げつけること(身体的な攻撃)
・人格を否定するような言動を行うこと(精神的な攻撃)
・業務の遂行に関する必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行うこと(精神的な攻撃)
・他の労働者の面前における大声での威圧的な叱責を繰り返し行うこと(精神的な攻撃)
・一人の労働者に対して,同僚が集団で無視をし、職場で孤立させること(人間関係からの切り離し)
・新卒採用者に対し、必要な教育を行わないまま、到底対応できないレベルの業務目標を課し、達成できなかったことに対し、厳しく叱責すること(過大な要求)
・管理職である労働者を退職させるため、誰でも遂行可能な業務を行わせること(過小な要求)
・気に入らない労働者に対して嫌がらせのために仕事を与えないこと(過小な要求)
・労働者を職場外でも継続的に監視したり、私物の写真撮影をしたりすること(個の侵害)
2 
パワハラには該当しないと考えられるもの
・遅刻など社会的ルールを欠いた言動が見られ,再三注意してもそれが改善されない労働者に対して,一定程度強く注意をすること(精神的な攻撃には該当しない)
・その企業の業務の内容や性質等に照らして重大な問題行動を行った労働者に対して、一定程度強く注意をすること(精神的な攻撃には該当しない)
・懲戒規定に基づき処分を受けた労働者に対し,通常の業務に復帰させるために,その前に,一時的に別室で必要な研修を受けさせること(人間関係からの切り離しには該当しない)
・労働者を育成するために現状よりも少し高いレベルの業務を任せること(過大な要求には該当しない)
・業務の繁忙期に,業務上の必要性から、当該業務の担当者に通常時よりも一定程度多い業務の処理を任せること(過大な要求には該当しない)
・労働者の能力に応じて、一定程度業務内容や業務量を軽減すること(過小な要求には該当しない)
・労働者への配慮を目的として、労働者の家族の状況等についてヒアリングを行うこと(個の侵害には該当しない)
・労働者の了解を得て、当該労働者の性的指向・性自認や病歴,不妊治療等の機微な個人情報について,必要な範囲で人事労働部門の担当者に伝達し,配慮を促すこと(個の侵害には該当しない)などがあります。

雑感 「遅ればせながらパワハラ防止法を勉強中です」(R6.6.6) 
 2022年4月から全面施行された「パワハラ防止法」は、職場におけるパワハラ防止の為に「雇用管理上必要な措置を講じること(第30条の2)」を義務づけ、適切な措置を講じない場合には是正指導の対象となります。職場の安全管理は怪我や病気だけでなく、精神面の健康管理にも配慮が大切とする考えが主流です。これを放置すると労働基準監督署から勧告されることもあるそうです。我が社も遅ればせながら、パワハラ防止のため「担当者の配置」「相談受理簿」等を備えています。相談者のプライバシーを保護して、被害者を「泣き寝入り」させない方針です。
 (1)まずパワハラ担当者を決める。外部委託が理想です。     
 (2)相談には事実関係を迅速・正確に把握する。 
 (3)ヒアリングは当事者のプライバシー保護に配慮する。      
 (4)被害者への謝罪や慰謝料等の対応を検討する。
 (5)行為者に対する処分や異動等の措置を検討する。  
 (6)再発防止に向けた措置を検討する
 
パワハラ防止法の用語の意義
■「
職場」とは、事業主が雇用する労働者が業務を遂行する場所を指し、労働者が通常就業している場所以外の場所でも、労働者が業務を遂行する場所であれば「職場」に含まれ、勤務時間外の飲み会、通勤中も職務の延長。
■「
労働者」とは、正規雇用労働者のみならず、パート、契約社員などを含む、企業が雇用する労働者の全員。派遣労働者は、当該労働者派遣を受け入れる企業も、雇用する労働者と同様の措置が必要とされている。
■「
就業環境が害される」とは、当該言動により、労働者が身体時に苦痛を覚え、就業環境が不快となったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じる等の就業する上で看過出来ない程度の支障が生じることを指す。この判断は「平均的な労働者の感じ方」、即ち「同様の状況で、当該言動を受けた場合に、看過出来ない程度の支障が生じたと感じるような言動が基準とする。
■「
優越的関係」とは、上司・部下、先輩・後輩、能力の優位性を利用して行われる嫌がらせなどの言動です。 
 
雑感 「三日後に迫った静岡県知事選挙の行方は如何に」(R6.5.23) 
 郷里の静岡県では、突然辞意を表明した川勝知事の後任を選ぶ知事選の投開票が三日後の26日に迫っております。現時点で、静岡市出身の元県副知事で自民推薦の大村慎一氏と、立憲と国民民主が推薦する元浜松市長の鈴木康友候補の一騎打ちの対決が濃厚と見られています。
 公明党は自主投票を表明しているほか、静岡県では地方政治を牛耳る大企業の存在が知られており、この企業のドンの動きが注目されていますから、これらがどう選挙結果を左右するのかが気になるところです。
 最近の選挙では、東京15区をはじめ、島根1区 長崎3区で行われた補欠選挙では、自民は候補者を出せないか、出しても完敗しています。
 この流れを、静岡県知事選挙でストップ出来るのでしょうか。
 先日、5月19日には、神奈川県の小田原市長選の投開票され、4年前まで小田原市長を3期務めた元職加藤憲一氏(60)が、返り咲いています。再選を目指していた現職の守屋輝彦氏には、自民、維新、国民民主が推薦していたのに、大差で敗れています。このような流れや空気感は全国に蔓延しているようであり、当分は消えないことでしょう。
 因みに、静岡県知事選には、元浜松市長の鈴木候補や自民推薦の大村慎一氏の他に、横山正文氏(56)。共産党公認の森大介氏(55)。無所属で自営業の村上猛氏(73)。濱中都己氏(62)の6人です。
静岡県知事選挙の開票結果です。
鈴木康友(無所属・新)当選 72万8500票
▼大村慎一(無所属・新)65万1013票
▼森大介(共産・新)10万7979票
▼濱中都己(無所属・新)2万4315票
▼村上猛(無所属・新)1万5106票
▼横山正文(諸派・新)9263票

雑感 「奴隷から総理大臣になった高橋是清のこと」(R6.5.12) 
 数年前、都立小金井公園内(桜町3-7-1)の「江戸東京たてもの園」に移築された明治期から昭和初期の建築の見学に出かけました。関心があったのは、高橋是清翁記念公園(港区赤坂七丁目3番39号)から移築された高橋是清の邸宅です。是清(1854~1936)と言えば、1936 (昭和11) 年、陸軍皇道派による軍事クーデターで首相官邸などが襲撃され岡田啓介首相は救出されるも、高橋是清蔵相、斎藤実内相、渡辺錠太郎陸軍教育総監らが殺害された「二・二六事件」の犠牲者の一人です。高橋蔵相や岡田首相が狙われたのは、昭和恐慌対策で軍事予算縮小方針から軍部と対立したからと言われています。
 是清の生涯は「波瀾万丈」「七転び八起き」「傷だらけの人生」「転んでもただでは起きない」などと様々の言葉で表現されます。是清は安政元年(1854年)江戸生まれですが、父は幕府の絵師・川村庄右衛門で母は同家の侍女・北原きん。つまり私生児でした。生後4日目に仙台藩の足軽・高橋家に養子に出される。生来、地頭が良く向学心が強い是清は14歳のとき米国人から、「米国で学校に通わせてやる」との約束で書類に署名するが奴隷売買契約書であった。これに気づかず北米に移送され酷使されるも英語を習得し、帰国後は英語教師をした後、農商務省に勤め特許局長に昇進。それにも飽き足らず職を辞して、ペルーで銀山開発に取り組むも失敗し無一文で帰国。それでも当時日本銀行総裁に声をかけられ、日本銀行の建築事務主任として採用されるとトントン拍子で出世。是清の最大の功績は、日露戦争開戦時にドイツ系ユダヤ人でウォール街を代表する投資家から「
ロシアで迫害されるユダヤ人を救いたい」との理由で、日本のため莫大な支援を約束させたことです。もし高橋是清やジェイコブ・シフが居なかったらゾッします。 

雑感 「静岡県は駿河国、遠江国、伊豆国という3つの国」(R6.5.5) 
 郷里の静岡県は、かつて伊豆国(いずのくに)、駿河国(するがのくに)、遠江国(とおとうみのくに)という三つの国に分かれていました。遠州と駿河の境は、概ね大井川で簡単に往来は出来ませんでした。また、駿河と伊豆の境は伊豆の玄関口として栄えた三島から南方が伊豆で、頼朝が源氏再興の旗揚げの地であり、半島という地域性から独特の歴史が育まれています。
 さて先般、静岡県で突然辞意を表明した川勝平太知事後任を選ぶ知事選の告示が5月9日、投開票が26日に迫っております。現時点で、
駿河・静岡市出身の元県副知事の大村慎一氏、遠州・浜松市出身の前浜松市長の鈴木康友氏、遠州・菊川市出身の共産党県委員長の森大介氏、遠州・菊川市出身の政治団体代表の横山正文氏が出馬を表明しており、リニア中央新幹線の工事推進などに対する立ち位置や方針を掲げています。そして、候補者を出身地域別に分けますと、伊豆国出身はおりませんが、駿河・静岡市出身の大村氏に対抗して、遠州・浜松市出身の鈴木氏、遠州・菊川市出身の森氏、遠州・菊川市出身の横山氏という構図です。単純にみれば、駿河出身は一人なのに、遠州出身は三人ですから、三人では票が割れることを心配しています。
 最近では昔のような、いがみ合い少ないのですが、静岡市民は浜松市民をライバル視しており、お土産には「うなぎパイ」は買わず、駿河・静岡名物の徳川家康が名付けた「安倍川もち」を買うと言われています。果たして、このような拘りは、今回の選挙結果にどんな影響を与えるのでしょうか。

雑感 「衆議院補欠選挙 自民全敗の理由は失望か」(R6..4.29) 
 東京15区 島根1区 長崎3区で行われた補欠選挙では、自民が完敗、立憲が三連勝、それも速報でゼロ打ちという衝撃的な結果でした。東京15区 長崎3区は自民は候補者を出すことができず不戦敗、保守王国、自民の本丸・牙城と言われた島根1区も落とす結果でした。自民完敗の理由は明白で、裏金騒動による逆風、自民失望の一言です。よって立憲や共産党は、労せずして得た「棚ぼた」であって、自民のオンゴール、自業自得にも見えます。
 それにしても投票率は、東京15区40.70%、島根1区54.62%、長崎3区35.45%という数字は過去最低の記録で、政治に無関心層の広がりを見事に示しております。この投票率の低さは、これまで自民に投票していた支持者の多くが
投票を棄権した結果も含まれており、決して政党や候補者の実力ではないと思われます。この選挙結果が、全国に波及するのかは不透明ながらも、これまで保守王国と自認してきた選挙区は戦々恐々のはずです。
 また同時に見られた現象は「小池都知事不敗神話の崩壊?」ではと見られ、今月21日の目黒区長選に続いて東京15区でも意中の候補が無残な落選でしたが、間近に迫った都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)では、どんな戦略を見せるのでしょうか。それに、9月の自民党総裁選で再選を目指す岸田首相は、今国会会期末の6月に衆院解散に踏み切るのか、更に、結果次第では政権交代の可能性はあるのかなどが注目されています。
 

雑感 「民主主義は正確な情報の提供が大前提条件です」(R6.4.25) 
 一度嘘をつくと、そのウソに関連して何度も疑われることになるし、そんな人は誰からも信用されません。最近、某政治家の学歴詐称の疑惑問題がかなり深刻です。所属する党の元側近中の側近が、この疑惑の顛末を月刊誌・文藝春秋に「私は学歴詐称工作に荷担してしまった」と反省をこめてこめて爆弾告発したことは、これ以上なく追いつめられた印象です。
 この側近は弁護士の肩書きもあり法律に詳しく、公職選挙法では「選挙に出るには、その選挙区に三ヶ月以上の居住の実態が必要」とし、居住実態は住民票異動届けだけではダメで、実際に居住していることが必要」と例を語っていました。それは学歴も同様で、疑惑の卒業証書や証明書だけではダメで、実際に通学した実績と相応の実力も大切とも語っていました。そして、この政治家には再出馬の噂があることから、選挙公報などに大学卒業と記載したなら刑事告訴も辞さないそうです。告訴すれば、同政治家の指示で動いた元ジャーナリストAも実名を明かすそうですから本気度が見えます。
 それに「大学声明文」作成の指示を受けて、偽装工作に荷担したと疑われる当時の秘書が雲隠れとは心配なことです。数年前の森友事件では、決済文書の改ざんに関与した職員が、また千代田区の官製談合事件では入札価額を漏らすように命じられた区職員が自死しています。いつも犠牲になるのは末端で仕方なく動いた方々ですから忸怩たる思いが伝わります。自分の命も犠牲にするくらいなら、間違ったことは勇気を出して断ることも大切です。それに
民主主義は正確な情報の提供が前提ですから、「嘘つきは政治家の始まり」などと揶揄されるようでは困ったものです。 

雑感 「勇気ある告発で日本の暗部が次々と暴露」(R6.4.17) 
 ここ数年、長年隠されていた、或いは、軽く見られていた日本の闇が次々と世間に晒されています。ガーシーによる芸能界の醜聞晒し、博報堂や電通が関連した東京オリンピックの談合事件、宗教団体の恐ろしい裏側、歌舞伎界で立て続けに起きた醜聞、ビッグモーターの保険金不正受給やパワハラ経営、日大アメフト部のパワハラや運営経営、ジャニーズの衝撃的な性加害などの醜聞暴露、吉本興業芸人の性醜聞、自民党議員のパーティー券の裏金問題、某官房副長官の妻が関連する殺人事件疑惑、最近でも、北海道選出議員の威圧的な言動、静岡県知事の差別発言やリニア妨害の裏事情、そして、今回の某知事の何度も繰り返される学歴詐称疑惑です。
 この知事の学歴詐称疑惑は、長年くすぶっていたもので、多くの有権者は知っていたと思われるのに当選を続けています。今回は、側近からの内部告発とも言えるもので、元都民ファーストの会事務総長、元青山学院大学教授で、現在は弁護士が義憤にかられたのか「私は学歴詐称工作に加担してしまった」と、月刊誌に自らの罪を語っています。またノンフィクション作家は、ジャーナリストは常に「書くことの罪、書かぬことの罪」を背負うと語りつつ、若い頃の知事との同居生活を暴露しています。二人の共通点は、何も得にならないのに、既に後期高齢者となり「今、真実を語って置かねばとの
自責の念」或いは「良心の呵責から」と言う発露からのようです。
 果たして、この方々の訴えは当の本人に届くのでしょうか。晩節を汚しては「九仞の功を一箕に欠く」ことになり、永遠に笑い話になるだけです。

雑感 「ベルリンの壁跡地に日本の桜並木とは痛快です」(R6.4.10) 
 「ベルリンの壁」跡地に日本が送った約4キロの桜並木があるそうです。 これを見倣い、いつの日か、世界中の本来なら一つであるべき分断地帯や、世界中の国境も桜並木にして、桜の季節にはお互いの国々の国民が一緒に花見などを開催したなら、本当の平和の実現になると思われます。
 さて、例年よりやや遅めの桜開花が影響したのか、訪日外国人が3割方増え、経済効果は去年に比べて2倍近くで約1兆円1358億円も試算されると報じています。ドイツのベルリンの壁の跡地の桜並木もそろそろ桜の開花の便りが届くはずです。この壁は1989年(平成元年)に崩壊し、跡地は並木道になりましたが、1990年、日本から桜の苗木(主に八重桜)約9000本が送られています。それから約33年経過し苗木も生長し、数年前から4月下旬には見頃になると聞きます。苗木を送ったきっかけは、テレビ朝日が「ベルリンの壁の跡地に桜を植えよう」と呼び掛けてからでした。思えば、ベルリンの壁が築かれたことにより、東西ドイツの自由度や貧富の差が著しくなり、東から西への亡命が増加したことで、1961(昭和36)年に東ドイツが壁を築いたものでした。壁撤去の切っ掛けは、1989(平成元年)11月9日、東ドイツ側が突然東西の旅行自由化策を発表したことで、すると、ベルリン市民が壁の上によじ登り、ハンマーなどで破壊する様子はテレビでリアルタイムで報じていました。それから35年、満開の季節の「サクラ祭り」は「HANAMI」とも称して大変な賑わいだそうですから痛快です。
 

雑感 「一ノ谷の合戦~敦盛~青葉の笛~直実~仏門へ」(R6.4.5) 
 熊谷市は日本最高気温の街と話題ですが、他にも熊谷直実が清盛の甥・敦盛を討った場面を謡った「秩父の峰の雪白く名も荒川の風寒しここ武蔵野の大里は 関東一の旗頭直実公の故郷ぞ」の直実節でも知られています。
 さて
直実節の誕生は約840年前の「源平合戦」まで遡ります。源平合戦は勝敗は別にして、様々の歴史ロマンが生まれ、それを、能や幸若舞、歌舞伎、琵琶法師らが、舞や謡いつつ語り継がれています。平家物語冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」はあまりにも有名です。
 また平家を滅亡に追い込む源平合戦は、1180年の後白河天皇の第三皇子の以仁王
(もちひとおう)の反乱から平家一門が滅亡した1185年の壇ノ浦の戦いまでの5年間でした。時系列には、以仁王の平家追討令旨、頼朝が挙兵した石橋山の合戦、水鳥の羽音で逃げ出した富士川の戦い、木曽義仲が活躍した倶利伽羅(くりから)峠の戦い、木曽義仲が敗北した水島の戦い、鵯越の逆落としの一の谷の戦い、那須与一が弓で活躍した屋島の戦い、そして、壇ノ浦の戦いで追い詰められ栄華を極めた平氏は次々と入水し滅亡しています。
 直実は、一の谷の戦いで義経と共に奇襲後、逃げ遅れた平家の公達・敦盛と、波打ち際で一騎打ちになります。その時、敦盛は戦場でも名笛
青葉の笛(小枝/さえだ)を身に着けており、戦いの前夜も演奏していたのでした。組打ちとなり直実は敦盛の首を取ろうと顔を見ると、息子と同じ年頃の美少年で、一瞬ためらうが追手が迫る中で、泣く泣く敦盛を討ち取るものの、腰には青葉の笛が差してあった。直実は若者の命を奪ったことで、世の無常観から心に深い傷を負い、浄土宗の開祖・法然を訪ね仏門に入るのでした。
 直実節も「人生うたた五十年 夢まぼろしに似たるかな 今は栄位も何かせん あまねく人を救わんと その名も
熊谷蓮生房」と続いています。 

雑感 「家康~我が宝は我のために命を投げ出す家臣」(R6.3.30) 
 大谷選手の通訳が違法賭博の疑いで球団から解雇されましたが、頼りになる側近の存在は極めて重要なことを教えています。歴史上、活躍した人物には必ずのように有能な補佐役の存在がしています。義経には武蔵坊弁慶や佐藤継信・忠信兄弟ら四天王。謙信には上杉二十五将、信玄には武田二十四将。織田信長には森蘭丸の他に柴田勝家や丹羽長秀ら織田四天王。秀吉には、秀長、清正、利家、三成、黒田孝高、竹中半兵衛らがいました。
 徳川家康には、徳川御三家の他に徳川四天王の酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政。精神的支柱とされる儒学者の
林羅山や天台宗の明智天海。他にも、豊後(大分)に漂着したオランダ船・リーフデ号の航海士ヤン・ヨーステン(耶楊子)と英国の航海士W.アダムズ(三浦按針)を外交顧問に登用。「本能寺の変」の折り、堺にいた家康を助けた佃村の漁師や伊賀越えに協力した服部半蔵らを江戸に呼び寄せています。また、家康は「三方ケ原の戦い」で信玄に惨敗しますが、信長に「桶狭間の戦い」で武田家が滅ぼされると信玄の家臣(千人同心)を八王子に呼び寄せ西の護りを充実させ、同様に大久保長安や「金山衆」を保護して金山や銀山の発掘をさせました。家康は幼少期から今川家で人質生活を送りますが、今川家が信長に滅ぼされると、義元の息子氏真に江戸に知行地を与え高家として活躍の場を与え、現在の杉並区今川観泉寺、八丁に名残りがあります。家康が、側近や恩人を大切にした言葉に「我が宝は、我のために命を投げ出す家臣なり」があります。このように並べると、家康の人材登用術や懐の深さが垣間見えます。

雑感 「徳川幕府260年の平和は、鎖国と重武装中立」(R6.3.23) 
 最近、真田広之主演・兼プロデュースの『SHOGUN 将軍』が外国人で初めて「侍」になった三浦按針が見た戦国時代の日本を描いたドラマが大ヒットだそうです。1600年「関ヶ原の戦い」の直前に大分・黒島に漂着したリーフデ号の水先案内人で英国人の三浦按針(ウイリアム・アダムス)は、当時五大老の一人家康に謁見し、「スペイン人が江戸湾を測量する目的は、侵略の準備だ」また「宣教師の目的は、そこの国民をキリスト教徒に改宗させた後、スペインがその国のキリスタンと協力して征服するのが策略だ」更に「ポルトガルとスペインは“トルデシリャス条約”で世界を二分する計画だ。」と進言したことで、西欧列強の侵略から日本を守ったと言われています。
 当時の西欧列強は、武器弾薬で武装した大型帆船に宣教師と聖書を乗せて、有色人種の国々を次々とキリスト教徒に改宗させながら植民地にしていました。当然ながら日本も標的にされましたが、幸いにも秀吉や家康の強気の外交と、日本中には武装した武士集団が存在し、彼らと戦うための武器弾薬などの備えも万全だったことで侵略を退けていました。当時を簡単に整理すると、1600年江戸時代は、家康が「関ヶ原の戦い」で勝利して江戸幕府を開きます。そして、1587年秀吉の「
バテレン追放令」に続いて、家康はより厳しく1612年から「キリスト教禁止令」を発令。また1637年に徳川幕府はキリスタン大名やキリスト教信者の反乱島原の乱を鎮圧。更に1641年からの「鎖国令」で出入りを徹底したことで260年間も平和が続いたとされます。近年は、キリスタン弾圧を批判する声もありますが、当時の世界情勢を思うと、特に秀吉や家康の英断は見事でした。なお「按針」とは、「水先案内人」のことだそうですが、三浦按針の家康への助言は実に的確でした。 

雑感 「1543年は鉄砲伝来、ポルトガルでは日本発見の年」(R6.3.17) 
 日本では1543年は「種子島に鉄砲伝来の年」と学びますが、ポルトガルでは「日本発見の年」と教わるそうです。また15~17世紀半ば迄を日本では「大航海時代」と言いますが、ポルトガル、スペイン、続いて、オランダ、イギリス、フランスでは「地理上の大発見時代」と呼ぶそうです。
 さて、スペインとポルトガル両国間では、1494年に世界を二分する「
トルデシリャス条約」という、なんとも傲慢な条約を締結しています。この条約による当時の世界地図では、日本はほぼポルトガル領であり、日本では1543年は「ポルトガルから鉄砲伝来」なのに、ポルトガルでは同じ年を「日本発見の年」と呼ぶ根拠だそうですから有り難迷惑な話です。
 日本は、マルコポーロの旅行記「黄金の国ジパング」から豊かな国と見られ、当初からポルトガルとスペイン双方に狙われていました。当時の西欧列強によって発見された国々の国民は「
反抗すれば虐殺、おとなしく従えば植民地」にされ、言語も発見した国の言葉に変えられています。こんな有色人種の悲劇は約500年も続き、日本でも度重なる列強の来日でキリスト教をはじめ様々の品々が日本に入り、ポルトガル語由来では、パン、コップ、ボタン、タバコ、シャボン等に名残があります。スペイン語由来では、カルタ、メリヤス、カステラ、ビードロ、シャポンなどです。また、鎖国中でも出入りしたオランダは、1609年にスペインから独立した国でしたが、アルコール、インキ、エレキ、オルゴール、ガス、ガラス、カン、コーヒー、ゴム、ポン酢、モルヒネ、ヨードチンキ、ランプ、レンズ、リックサックなどの多くの言葉が残っています。もし日本がどこかの国の植民地になっていたなら、日本語の使用は禁じられ、全ての言語がその国の言葉になっていたはずです。こんな弱肉強食の時代に日本は良く堪え忍んだと思います。 

雑感 「世界の深刻な水不足を日本の技術が救うか」(R6.3.13) 
 宇宙からの地球の写真を見ると、太陽の光を受けて表面の約7割の海面は青く輝き、地球は「水の惑星」と言われることが分ります。ところが、実際に使える真水は極めて少量の0.01%に過ぎないのに、水の恩恵を最も受けている日本人の殆どは、特段意識しないで生活しています。事実「湯水の如く使う」や「水と安全はただ」と思って生活しているのが実際と思います。
 しかし、世界には飲料水は勿論、生活用水も足りない発展途上国も多いようです。最近では、真水や飲料水を作るしかないとして、いち早く立ち上がったのが日本です。海水から真水を作るには、海水を熱して水蒸気を集めるか、濾過膜を利用するかの二つの方法があるそうです。以前は、水蒸気方式が主でしたが、莫大な燃料費がかかる上に、CO2が大量に発生する欠点がありました。そこで、最近では海水に圧力をかけて、濾過膜を通過させて塩分や不純物を除去する方式が主流のようです。この
濾過膜方式は日本の技術が圧勝しており、東レ、日東電工、東洋紡などが世界シェアの半分以上を占めていますから凄いことです。中東の産油国で裕福国は、多くの淡水化プラントが造られていますが、発展途上国からも海水淡水化装置の導入の期待が高まっています。日本語には、「山紫水明」「我田引水」「流れる水は腐らない」「魚心あれば水心」「立て板に水」「年寄りの冷や水」「背水の陣」「万物の根源は水」「覆水盆に返らず」「水清ければ魚棲まず」などの多くの言葉からも、日本は水の国でもある豊かな国と改めて思っております。 

雑感 「世界に影響を与える日本発祥の凄い物」(R6.3.7)  
 かつて、“ものづくり大国”と呼ばれた日本ですが、最近は他国の技術力の進歩や成長に追い付かれ競争力が低下しているようです。しかし日本は、永年、技術大国・発明大国として君臨した経験から、再び国際市場をリードする可能性に強い期待があります。それは、日経平均株価の最高高値や月面ピンポイント着陸の成功、半導体工場TSMCの日本誘致等が兆しでしょう。
 まず、世界に影響を与え続ける日本発祥の凄い物を確認しておきます。
 縄文土器、
漆塗り、和紙、折り紙、生け花、カラオケ、カップ麺、パン粉、養殖真珠、使い捨てカイロ、青色LED、乾電池、リチウム電池、カメラ付き携帯電話、DVD、CD、QRコード、回転テーブル、絵文字、点字ブロック、印鑑、航空母艦、強襲揚陸艦、日傘、スリッパ、クーラー付きチョッキ、亀の子たわし、蚊取り線香、オセロ、ビーチサンダル、アロハシャツ、カラオケ、ビニール傘、自撮り棒、印鑑、寒天、全身麻酔、超電導装置、八木アンテナ、ウォークマン、胃カメラ、電気炊飯器、シュレッダー、自動改札、カーナビ、エァバッグ、3Dプリンター光ファイバー、炭素繊維、液晶テレビ、3Dプリンター、ファックス、ガラスペン、鉛筆、ホッチキス、ノック式シャープペンシル、水性ボールペン、水性マーカー、筆ペン、カッターナイフ、うま味調味料、即席ラーメン、インスタントコーヒー、アイスコーヒー、レトルトカレー、カニカマ、ソフトテニス、駅伝競走、軟式野球、競輪、競艇、オートレース、ゲートボール、相撲、柔術、空手、忍術、柔道、剣道、弓道、合気道、薙刀等々と挙げればキリがありません。
 かつて、中国発祥の世界四大発明(活版印刷・紙・火薬・羅針盤)は、欧米から世界支配に悪用されましたが、日本発祥の品々は生活に密着した物が多く、世界の隅々まで文化・経済の発展に貢献をしていると思われます。 

雑感 「もうすぐ春です。楽しみな事が多いですね」(R6.2.29) 
 今年も明日から春弥生の三月です。立春を過ぎた今頃の季節は、正に「三寒四温」の繰り返しで、寒い日が3日程続くと、比較的暖かい日が4日続く寒暖の周期を実感しております。このような季節には、昔も今も春が待ち遠しいもので、春を待つ歌には様々の期待と希望が込められています。
 古くは、唐の時代の詩人孟浩然(689~740)は「春暁」で、「春眠不覚暁、処処聞啼鳥、夜来風雨声、花落知多少」と謳い、日本も平安時代の歌人清少納言は「枕草子」で「春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山ぎわ、少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる」と、日の出がようやく早くなりつつある明け方が、一番趣があると四季のうつろひを表現しています。
 また近年は、キャンデースの1976年発表の「春一番」では「雪が溶けて川になって流れて行きます。つくしの子が恥ずかしげに顔を出します。もうすぐ春ですね」と、青春ど真ん中の若者が春への期待を表現しています。因みに、今年の春一番は2月15日と気象庁は発表していますが、このように「春一番の日」を発表するようになったのは、この曲のヒットからだそうです。
 いずれにしても、春には「卒業」「別れ」「旅たち」「始まり」「出会い」「梅」「桜」などが交差して、期待感が否応なしに高まるものです。
 しかし、国際的にはウクライナやパレスチナの戦況と終結への打開策、足元では、能登半島地震の復興、清潔で誠実な政治への期待、半導体産業の回復は景気の牽引となるかなどの期待が高まっています。それでも個人的には、オープン戦初戦でいきなり本塁打を打った大谷選手や八大タイトルを独占し未踏の領域に挑戦する藤井八冠ら若者の活躍が気になっています。 

雑感 「日本のブランド力は世界一だそうですが・・・」(R6.2.23) 
 日本は長年、国際的存在感が薄く発言力が低いのに、打ち出の小槌の如く「揺さぶれば簡単に金を出す国」と見られていました。事実、国連分担金は世界第三位や政府開発援助(ODA)にも大金の血税が使われているのに国際的地位が低いのでは不満が溜ります。ところが、ニューヨークのフューチャー・ブランド (FCI)によると、日本は世界一になったと知りました。
 日本のブランド力は、日本企業や商品などの技術力の実力であり、日本が持つイメージや価値観、伝統と文化、観光資源なども含まれています。これは一朝一夕の成果ではなく、先人たちの「これでもか、これでもか」「もっと良い物が出来る」とばかりに妥協しない、完成度の高い精密な製品・食品・建築物などを作り続けた結晶です。今月22日の日経平均株価は、バブル期の
最高値を更新して3万9098円まで上昇し、失われた30年を脱することができるかと注目されますが、これもブランド力の評価の一つでしょうか。
 最近は、ウクライナの復旧・復興支援は、日本企業の成長のチャンスと持ち上げられ、道路・港湾・橋梁・通信等のインフラ整備をはじめ、農業などに多額の
復興支援が注目されています。しかし、足元では日本の国内総生産(GDP)は、円安の影響もあるとは言えドイツに抜かれ、4位に転落しています。それに、日本はエネルギーや食料品等、必需品の自給率が著しく低い脆弱な国ですから、身の丈に合った支援にとどめて欲しいものです。

雑感 「来日動機は別にして大きな影響を受けた外国人」(R6.2.16) 
 来日目的や好き嫌いは別にして、近代日本が大きな影響を受けた外国人は、「ペリー」と「マッカーサー」の存在は特に大きいものがあります。「ペリー」は米国海軍の軍人で、黒船を率いて浦賀に乗り付け鎖国中の日本を無理やりこじ開けています。「マッカーサー」はGHQの最高責任者で、1945年~1951年までの占領政策で、日本の国柄を大きく変えています。
 古くは、秦の始皇帝の家臣
徐福がいますが、日本の各地に伝説が残り、神武天皇説もある謎の人物です。奈良時代には鑑真和上が六度目の挑戦で日本に辿り着いて僧が守るべき戒律を教え、時の天皇や皇后からも慕われ仏教の発展に尽力しています。戦国時代には、イエズス会の「ザビエル」が来日して初めてキリスト教を伝来。他にも、日本文化を西洋に発信したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。家康の指南役とされるウィリアム・アダムス(三浦按針)、家康の外交顧問のヤン・ヨーステン(耶揚子)。明国から亡命し水戸光圀や水戸藩士に儒学を指導した朱舜水。幕末にはドイツの医師・シーボルトがオランダ人と偽って来日し、長崎の郊外で診療所を開くと共に、1万点もの動植物の標本や日本地図を収集するも「シーボルト事件」で国外退去となりました。更に、ユダヤの大富豪でアヘンの専売権を持つ「サッスーン商会」の日本支社で竜馬ら日本人を手下に大量の武器を薩長に売り込んだトーマス・グラバー。「青年よ、大志を抱け」のクラーク博士。大森貝塚を発見したモース博士。英国のアーネスト・サトウは英国公使館員となり、日本文化の紹介を海外に行っています。因みにサトウは「佐藤」ではなく偶然だそうです。良く観察すると、日本人の無償に近い奉仕活動と違って、共通しているのは、私利私欲や功名心など下心が見える事です。 

雑感 「日本製品への信頼は日本人に対する信頼」(R6.2.11) 
 外国人旅行者が日本でやりたい事として「食事」「買い物」「独特の歴史や文化に触れたい」などが上位に挙げられています。日本では「食育」の言葉があるように、食事で躾や健康が育てられ、日本人の礼儀や長寿大国である現実と実績が示しています。買い物で人気商品は、文房具、包丁、洗浄便座、電気ポットや炊飯器、紙おむつ、ミルク、空気清浄機、カメラ、医薬品、盆栽、化粧品などを大量に買い求めている様子を見受けます。この日本製品への信頼は一朝一夕に出来たものでなく、先人のたゆまない努力の結晶と見られ、日本人の作るもの、やることは間違いない印象を与えています。
 日本人に対する信頼を著しく高めた例として、米国の発明王
エジソンの助手は日本人(岡部芳郎)だったこと。また、喜劇王チャップリンの秘書(大野裕之)や使用人17人は全員が日本人だった他、岐阜県八百津町出身の杉原千畝は駐リトアニア領事代理時代は、ナチスに迫害されたユダヤ人に命のビザの発給。同様に2万人のユダヤ人を救い「東洋のシンドラー」と呼ばれる樋口季一郎陸軍中将。他にも、インドの砂漠を緑にかえた杉山竜丸
 多くの観光客を世界から集めるマチュピチュ村を作った
のは野内与吉。台湾の神様「義愛公」になった警察官の森川清次郎。近年では、ブータンの農業発展に貢献し国王から「ダジョー」の最も名誉ある称号を贈られたダジョー西岡京治。アフガニスタンとパキスタンで医療活動を行いつつ、用水路建設に邁進された中村哲医師らを思い出すことが出来ます。それだけに大手自動車会社の不正に続いて、親会社でも似たような不正発覚は残念極まりないことです。それなのに驚くことは、株価に大きな変動が無かったことで、これは揺るぎない信頼と実績があるからでしょう。 

雑感 「“最期は本名で迎えたい”にどんな真意が」(R6.1.31) 
 令和6年1月は早くも晦日です。元旦から「能登半島地震」「羽田空港接触事故」に始まり、そして昨年末からの「政界の裏金つくり騒動」や「芸能界の乱れた性加害騒動」は広がりも奥も深く連日テレビの格好の餌になっています。このような世相の中で、無人探査機「SLIM」の月面ピンポイント着陸の成功は世界中から明るい話題として受け止められています。
 驚いたのは、昭和49年(1974)から翌年にかけて連続企業爆破事件を起こした極左の指名手配の男が末期ガンで入院中に「最期は本名で」と本名を名乗ったことです。これに、逃げ切ったとする勝利宣言、いや逆の敗北宣言の意味があるなどの見方があります。また、病院で接触した警察官からの「後悔しているか」との質問に「はい」と答えたと言いますから、家族をはじめ大勢に迷惑をかけて「人生を棒に振った」と思ったのでしょうか。それとも未だ「
高度の政治的判断をした」と自分を誤魔化しているのでしょうか。また、今わの際に唯心(神)論に目覚めたとの見方も出来ます。
 入院中の鎌倉は多くの仏教宗派の聖地です。偽名では無縁仏として、自治体管理の霊園に埋葬ですから、本名を語り郷里に戻りたい望郷の念がよぎったのかも知れません。郷里の広島は親鸞が開いた浄土真宗の土地柄と聞きます。親鸞は 20年間も比叡山で修行を積み「どんな人でも平等に念仏で救われる」という教えを広めていますから、容疑者もそれにすがったのか。かつて「
革命は破壊から生まれる」と豪語し、機動隊にゲバ棒を振り回し、石や火炎瓶を投げて、更に爆弾闘争にと激化させ暴力に青春を捧げた過激派集団も、既に70歳から80歳の高齢者ですから時代は激しく流れています。
 この容疑者を含め彼らを想うと、一つの時代の終焉を感じています。
 

雑感 実力・人気があっても、品行方正が大切です」(R6.1.18)  
 「男は黙って〇〇ビール」などとヒットしたCMがありましたが、その有名人のイメージや好感度と売り出す商品の結び付けに成功すれば、商品も有名人も同時に爆売れた例は少なくありません。このように、その商品に知らず知らずのうちに実際より高い評価を与えることを「ハロー効果」と言い、仏像などの背後で光る後光のように神秘的な効果があります。例えば、容姿端麗な人物が薦める化粧品は「きっと効果が高い。使うとあのようになるかも?」と思ったり、好感度が高い俳優が颯爽と運転する車は安全性や性能が必ず高いと勝手に思い込むところがあります。しかし一旦、その有名人に社会的評価が激落ちする言動や不祥事が発覚すれば、全てのCMから撤退させられ、不祥事の内容によっては違約金も請求されると聞きます。
 ここ数年で、テレビなどのCMが大きく様変わりしている印象です。 
 あれほど顔出しが多かった某芸能事務所所属のタレントや「日本は世界の恥」などと侮辱した女性タレントのCMは殆ど目にすることはありません。最近では、大阪の芸能事務所所属のお笑い芸人による性加害騒動が世間を賑わせています。この騒動では、後輩芸人が、売れっ子芸人に女性を斡旋する
女衒(ぜげん)役が何人もいて「性の上納システム」も指摘されています。
また、芸人の皆さんが「女遊びは芸のこやし」「芸の為なら女房も泣かす」などの言葉が当然のように蔓延するようではスポンサー離れも当然です。
「芸人はお客様から声がかかってナンボの世界」ですから、お客に嫌われて無視されたら全て終わりです。そして、今の時代が求めているのは、スーパースターであっても、ゴミ拾いをするような謙虚な人物と思っています。

雑感 「悲観的に準備し、楽観的に対処しているだろうか」(R6,1,10) 
 自衛隊の元幕僚長が「大規模な災害では発生地の自治体は殆ど機能しないと思ったほうがいい」とコメントしていました。そのため「プッシュ型支援」と呼ぶ、国が被災都道府県から要請を待たないで、被災地へ「押しかけ支援」が不可欠と聞きます。また、危機管理評論家の佐々淳行(1930~2018)氏は、「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」と語っていたことを記憶しています。つまり、いつ起きるか分からない万が一の最悪の事態を想定して、最大限の準備を行うことで、いざ、その万が一の事態では成功を信じて楽観的に行動するのが良いという意味のようです。同氏は、繰り返し何度も説いていましたが、果たして国や自治体は勿論、各家庭や個人は“本当に悲観的に準備しているのか”今、問われています。
 さて1月1日、能登半島地震発生の被災地には、要請を待たず陸海空3自衛隊を統括する統合任務部隊を1万人規模で編成し、2日までに1000人ほどが現場に入り、偵察や救助を目的に航空機を22機、艦艇を8隻送ったそうです。更に、3日には2000人ほどに倍増させ、現在では、七千人前後の救助隊の皆さんが入っていると報じています。懸命の救助活動が行われる最中、残念ながら10日現在、被災地では203人が死亡、安否不明者は102人に上っていますが、救助された方々も相当多いはずです。しかし、テレビなどからの限られた情報や、実際に被害に遭遇された方々にとっては救助活動が遅いと感じるのも仕方ないのでしょう。そして自らも、身の回りの様々なことに、悲観的に準備し最悪に備えているのか、今一度チェックしたいと思います。 

雑感 「令和6年の行方を暗示するような大きな揺れ」(R6.1.3) 
 2024年(令和6)元旦 16時10分頃 最大震度は7 、震源地は石川県能登地方の東北東30km付近で地震が発生し、大きな揺れは青森から九州まで広い範囲に及び東京も震度3でした。一夜明けて、被害の詳細が徐々に明らかになりつつありますが、現在まで57人の死亡が確認されています。また、2日17時50分頃には羽田空港で、日本航空機と海保航空機の事故では5人が死亡と報じています。正月早々の大きな災害や事故は、令和6年の行方を暗示していると感じており、亡くなられた方々には哀悼の意を表させて頂きます。
 昨年は、中古車販売のビッグモーターの不正、ジャニーズ元社長の性加害、自民党清和会などの裏金づくり、ダイハツ工業の品質不正、更に、歌舞伎や宝塚歌劇団関連の不祥事、週刊文春の吉本興業所属芸人らの性加害疑惑報道など様々のスキャンダルがありましたが、大規模な災害は少なかったことだけは幸いと思っていました。ところが、令和6年の年明け早々から大地震や飛行機事故の発生は正月気分を覚ますに十分でした。今年は、スエズ運河やホルムズ海峡などの封鎖で輸入物資が滞り、原油価格の高騰、電気・ガスなどの公共料金や医療費などをはじめ生活物資の値上げラッシュ、また、自民党の政治資金問題が岸田政権を直撃し政情不安が広がり、衆院解散・総選挙や憲法改正を目指す方針も厳しい情勢のようです。
 新年には、誰でも平穏な年にしたいと願うものですが、災害や事故は常に高い確率で身近に潜んでいますから、くれぐれも油断大敵と思っています。 

雑感 「実家の庭先からの富士 “開山は ここと決めたり 日興上人“
 トップに使用した富士山の写真は、出身地の富士宮市北山本門寺付近から撮影しています。この辺りは、富士の山頂が王冠のように見える地点として知られています。
 静岡県富士宮市北山4965所在の「北山本門寺」は、日蓮上人の直弟子である日興上人が1298年に開山していますが、生家はこの北山本門寺に隣接しています。(R2.4.20、文責・杉山)

 大日建設㈱の社屋です。平成28年に建て替えています。
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